観光バス1路

主要観光スポットを循環するオープントップのダブルデッカーバスで、上海の街をグルリ!たった3元の快適ドライブを楽しもう!

こんにちは、上海ナビです。
街歩きは旅行中の楽しみのひとつだと思いますが、現地ならではの乗り物に乗ってみたい!という方も少なくないのでは? 現地の人にまじって庶民の足を使ってみるのも、旅行を楽しむ上級ワザのひとつとして実践したいものですよね。

上海の乗り物のオススメは色々あるんですが、今日ご紹介するのはずばり、オープントップのダブルデッカー(2階建て)バス! 正式名称は 「観光巴士 (バス) 1路」 といい、その名のとおり、観光にうってつけなルートを走るバスなんです。片道たった3元というリーズナブルな運賃も魅力!
■ どんなルートを走るの?
「観光巴士1路」 は、外灘−淮海路−徐家匯−上海体育館の10.85kmのルートを走ります。さすが観光バスなだけあって、豫園、淮海路、衡山路、徐家匯など、主要観光スポット付近に停車するのでとっても便利ですね。約15~20分に一本の間隔で運行し、道路が混んでいなければ、片道1時間あまりです。

○上行 7:00~20:00 (西→東) ○


龍門路×淮海中路
老北門
新北門
人民路×開河路
小東門
大東門
白渡路×中山南路
大東門
小東門
人民路×開河路
新北門
老北門
准海東路×西蔵南路
金陵西路×重慶南路
淮海中路×重慶南路
淮海中路×思南路
淮海中路×陝西南路
淮海中路×常熟路
衡山路×高安路
宛平路×衡山路
徐家匯
漕渓北路×裕徳路
上海体育館

○下行 8:00~21:00 (東→西) ○

上海体育館
漕渓北路×裕徳路
徐家匯
衡山路×宛平路
淮海中路×常熟路
淮海中路×陝西南路
淮海中路×思南路
淮海中路×重慶南路
淮海中路×嵩山路
龍門路×淮海中路

■ バスの内部はどうなっているの?
【1階】
気になるバスの内部ですが、1階から見ていきましょう。エアコンとテレビの他、座り心地のよい25席ほどのシートと、ドリンクホルダーまでついたテーブルが用意されています。こんな快適な環境なら、お菓子を持ち込んで、景色を眺めつつドライブを楽しむのもいいな。
【2階】
扉が開くボタンをプッシュして、急な階段をあがり、2階へ。でました! オープントップ! プラスチック製の硬いシートが約30席ずらっと並んでいます。1階の座席に比べると座り心地はいまいちですが、オープントップの開放感でテンションが自ずとあがっちゃうので、気にならないかも? 前方部分には屋根がついています。雨風が強い日でも、このエリアを陣取ればなんとかなるかもしれませんね。前方の電光掲示板には、停車駅名が中国語&英語で表示されますよ。

■ 乗り方
“ 観光巴士1路 ” と表示されているバス停なら、どこからでも乗車できます (停留所については上記の表をご参考に)。バスが来たら手をあげて “ 乗りますよアピール ” をすると、確実に乗れます。前と後ろに1つずつドアがあり、どちらからでも乗降可能。
バスには車掌さんがいるので、小銭の持ち合わせがなくても大丈夫 (100元札を出したら嫌な顔をされるかもしれませんが…)。料金は一律片道3元で、途中下車無効です。交通カードも使えますよ!

~観光バスに乗ってみました!~

「上海体育館」 近くの 「漕渓路公交枢紐駅」 というバスターミナルが西側の発着駅です。このバスターミナルは広いので、入り口付近の地図を参考にしてくださいね。ちなみにここは、地下鉄1・4号線「上海体育館」/3号線「漕渓路」から徒歩すぐの場所にあります。それでは、観光バスの旅へレッツゴー!
上海体育館~漕渓路を通り、徐家匯へ。
体育館では、海外アーティストのコンサートも頻繁に行われるんですよ。徐家匯は、ショッピングモールが集合している商業エリア。写真は、徐家匯の中で一番ファッショナブルといわれている「港匯広場」と、若者の待ち合わせスポットで有名な「美羅城」です。美羅城には、電化製品を買いに行くお客さんも多いんですよ。
歩道橋までの距離もこんなに近いんです! ダブルデッカーバスは通行人の注目の的! カメラを向けたり手を振ったりすると、みんな気さくにこたえてくれました。

<ここまでの停車駅>
上海体育館(出発駅)/ 漕渓北路×裕徳路/ 徐家匯

宛平路、徐家匯公園あたりにさしかかると、道路の両脇にはプラタナスが規則的に植えられています。租界時代の名残りがうかがえるノスタルジックな雰囲気を感じます。
バー・クラブストリートとして有名な衡山路エリアにやってきました。かつて蒋介石と宋美齢の別荘だった洋館を改装した「Sasha’s」や、メキシカンバー「ZAPATA’s」は目をひきますね~。ちなみに、上海で夜遊びに繰り出したい!という方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。衡山路エリアのクラブ等も紹介していますよ。
プラタナスの葉っぱに手が届く! でも時々、葉っぱというか伸びた枝が頭にぶつかりそうになってちょっと危険!
<ここまでの停車駅>
宛平路×衡山路 / 衡山路×高安路

常熟路×淮海中路に突入。地下鉄1号線 「常熟路」 前を通過。ここから、“ 上海のシャンゼリゼ通り ” こと淮海中路をずっと走っていきますよ。少し先には、今は無き襄陽市場のあとが。
陝西南路 エリアです。このあたりは、オシャレに敏感な若者が集まるスポットとして有名。 OMEGA 、 ROLEX 、 Armani Exchange 、 Calvin Klein 、 Adidas などブランドショップが並びます。 SONY 製品が展示されている SONY ギャラリーも、なかなか観光客に人気の場所のひとつなんですよ。
老舗の映画館 「国泰電影院」 は、茂名南路との交差点に建っています。ここを北に入ると、上海ナビでも人気のホテル 「 花園飯店 」や「 錦江飯店 」が。
しばらく進み思南路とぶつかる右手には、スウェーデン発のファッションブランド 「 H&M 」 の上海第一号店があります。
立ち並ぶショップのカジュアル度が増してきたような気がします。上海に 2 つある ISETAN のうちの 1 つ 「華亭伊勢丹」 を通過。
<ここまでの停車駅>
淮海中路×常熟路 / 淮海中路×陝西南路 / 淮海中路×思南路

前方には 「延安中路高架」 があらわれました。 このまま淮海中路を真っ直ぐ…ではなく、ここで左折! そしてすぐ右折! 淮海中路の一本北の「金陵路」を走っていきます。左手には 人民広場 エリア、右手にはデパート「香港新世界広場」が。
「西蔵中路」にぶつかると、また右折。ちょっと進んで、左折。「淮海東路」を進んで行くようです。西蔵中路と淮海東路の交差点には「光明中学」があります。洋館チックな校舎がなんとも素敵。ナビもこんな学校に通ってみたかった~。
ブランドショップが並ぶ淮海中路とはうってかわって、洗濯物が干してあったりする淮海東路は、ローカルな雰囲気が漂っています。淮海東路から 「人民路」 にさしかかると、歴史を感じる古い民家が目に入ってきます。
<ここまでの停車駅>
淮海中路×重慶南路 / 金陵西路×重慶南路 / 准海東路×西蔵南路 / 老北門

豫園 ・ 豫園商城 エリアに到着! 豫園へお越しの方は「新北門」で降りてくださいね。「上海灘商廈」の目の前で停車します。
人民路から、古城公園を通過し 「中華路」 へ移動してきました。左手には、「 東方明珠塔 」 や浦東の高層ビル群が見えますよ。
あ、カットフルーツ売りやとうもろこし売りがいるぞ! 熱気がありつつもほのぼのしているこのエリアには、布市場 「 十六舗軽紡面料城 」 がありますよ。豫園から布市場へは、上海老街(方浜中路)を通って約 10 分です。
中華路を南下していきます。都市開発が進む上海では、工事中の道路や建物が多いんですが、改装中の建物をよく見ると、足場の骨組みに竹が使われていたりするんですよ。でもこれも、近々使用禁止になるという話ですが。
高層マンションと、かたや立ち退き令を受けて廃屋と化した古い民家とのギャップのある建物を見比べているうちに、『上行(ルート)』 の折り返し地点 「白渡路×中山南路」 に到着。
<ここまでの停車駅>
新北門 / 人民路×開河路 / 小東門 / 大東門 / 白渡路×中山南路

元来たルートを戻っていきます。チュッパチャップスをくわえた元気な上海っ子たちが乗り込んできました。
豫園~淮海東路あたりは、さきほども通ったルートなので割愛。途中、反対車線を走る観光巴士1路とすれ違うのも、なんだかちょっと楽しい! 終点までの間に何台とすれ違うのか、数えてみましょう。
西蔵南路にぶつかると、右折しました。前方は淮海中路なんですが、直進せず、またもや金陵路を走ります。
金陵路に来たと思ったら、すかさず「龍門路」を左折。はい、ここが終点です! 上海体育館から1時間強、快適な観光バスでのドライブもこれにて終了! ちなみに、この 「龍門路×淮海中路」 が東側の終始点にもかかわらず、停留時間は長くないので、モタモタして下り損ねないようにご注意を。そのまま乗り続けてもいいですが3元徴収されるので、あしからず。
東の終始点 「龍門路」 は、高級ブランドモール 「時代広場」 のすぐ近くです。 
東の終始点 「龍門路」 は、高級ブランドモール 「時代広場」 のすぐ近くです。

東の終始点 「龍門路」 は、高級ブランドモール 「時代広場」 のすぐ近くです。

<ここまでの停車駅>
大東門 / 小東門 / 人民路×開河路 / 新北門 / 老北門 / 龍門路×淮海中路

■ そのまま乗り続けてみると…
龍門路で降りずにそのまま乗り続けると、行きでは通らなかった部分の淮海中路 (黄陂南路エリア) を走ります。このあたりには 「力宝広場」、「香港プラザ」、「太平洋百貨」 などショッピングモールやデパートがたくさん。地下鉄1号線「黄陂南路」も通過しますよ。このエリアのデパートや「新天地」へお越しの場合は、「淮海中路×嵩山路」で下車してくださいね。
高架をくぐったあとのルートは、行きとほぼ同じです。それにしても、このバスはやっぱり目立つ存在らしく、道行く人が指をさしたりして興味アリアリな様子。
いかがでしたか?
魅力たっぷりの街上海をまわる観光巴士1路の旅。往復してもたった6元なので、時間に余裕のある方は、往復して気になるスポットで途中下車してみるのも面白いかもしれませんね。
普通の空調付きのバスは大体一律2元なんですが、たった1元でこんなにも快適度に差があるなら、迷わずこの観光バスに乗るよ! と思ったナビでした。上海在住者のみなさまにもオススメですよ。以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-07-18

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