2010年 上海万国博覧会 ~予習編~

2010年は上海万博の年!上海万博まであと何日?一足お先に予習してみよう!

こんにちは、上海ナビです。
2010年に上海で開催される世界きっての一大イベントといえば?そう、上海万博ですよね。
ちなみに中国語では 「世界博覧会 シージエ ボォランホイ」 、略して 「世博会 シーボォホイ」 と言います。
それでは、一足先に上海万博についてサラッと予習してみましょう!
【上海万博の基本知識】
開催時期: 2010年5月1日~10月31日(184日間)
場所: 上海市街南部の黄浦江両岸、南浦大橋と盧浦大橋の間
チケット料: 160元(基準料金)、正式チケット発売は 2008年9月
出展国・国際機関予定数: 200
(2008年1月現在194国・国際機関が出展表明) 
テーマ: 「城市,譲生活更美好」(Better City,Better Life)
入場者数: 7,000万人(見込み)

● 開催場所について
写真の、黄色く塗りつぶしてあるところにご注目!(※写真はクリックすると大きくなります)
上海市中心(人民広場)から南に下った、黄浦江の両岸(南浦大橋と盧浦大橋の間)が万博会場予定地です。
黄浦江をはさんで、浦西エリア(黄浦江の北)90ha、浦東エリア(黄浦江の南)238haで構成されます。
※1ha(ヘクタール)=1万平方m

● テーマについて
上海万博のテーマは 「城市,譲生活更美好」 (Better City,Better Life) ⇒ 日本語訳は “より良い都市、より良い生活”。
実は、 “都市” をテーマに掲げるのは万博史上初めてなんですよ。巨大都市化が進む上海(現在の人口は約1778万人)ですから、このテーマに取り組むことは、ごく必然的&とってもタイムリーなことなのかもしれませんね。
<サブテーマは5つ><br>
都市における多様な文化の融合/都市における経済的繁栄/都市における科学技術の革新/都市におけるコミュニティの再編成/都市と地方の交流 <サブテーマは5つ><br>
都市における多様な文化の融合/都市における経済的繁栄/都市における科学技術の革新/都市におけるコミュニティの再編成/都市と地方の交流

<サブテーマは5つ>
都市における多様な文化の融合/都市における経済的繁栄/都市における科学技術の革新/都市におけるコミュニティの再編成/都市と地方の交流


● 上海万博の規模は、史上最大!
過去の万博で、最大の入場者数を誇ったのは大阪万博(1970年)の約6500万人でしたが、上海万博は、それをさらに上まわる入場者数7000万人を見込んでいます。
また、参加国・国際機関はハノーバー万博(2000年)の170が最多でしたが、上海万博はぐぐっと増えて200!現時点でもうすでにトップの座が確定しています!

● 進む、インフラ整備
一万戸以上の立ち退きを無事終え、2006年8月に始まった万博予定地の建設工事には、総勢1万人が動員されているとのこと。今後、工事は今年から2009年にピークを迎え、臨時作業員5万人前後を動員予定だそうです。加油(がんばれ~)!
こちらが2008年1月時点での浦東の万博会場建設現場の様子。めずらしく雪の日が続く絵上海、こんな天候でも休まずに作業中…。やっぱり、加油~!!
万博建設現場を見てみたい!という方は、盧浦大橋 橋登り観光ツアー がオススメですよ。暖かくなったら盧浦大橋のアーチ部分に登って、レアな現場をレッツ鑑賞!
【 交通計画 】
<空港>
浦東空港は、2007年末に3番目の滑走路の基本設備が竣工、2008年3月には第2ターミナルがオープン予定。
虹橋空港も、西側に新ターミナルと第2滑走路を拡張中。2009年には、旅客鉄道駅(長距離高速鉄道、近郊線)、リニアモーターカー、地下鉄5本、バス(長距離、市内)が集結する「虹橋総合交通センター」とつながります。

⇒ 旅客輸送能力は、2010年までに年間のべ8,400万人(浦東6,400万人、虹橋2,000万人)に拡大予定。

<鉄道>
リニアモーターカーは、虹橋空港~上海万博会場~浦東空港を結ぶ予定
(現在は浦東空港~龍陽路駅まで運行中)。

<地下鉄>
現在の8路線を、2010年には延長部分も含めて11路線まで拡充する予定。
※万博会場付近を走る予定の路線は、地下鉄4、6、7、8、13号線の5ルート。
【 西蔵南路トンネル 】
浦西(西蔵南路×中山南路)と浦東(高科西路×雲蓮路)を結ぶ、全長約2.67km、4車線の地下トンネルを現在建設中。完成後は、万博会場専用のトンネルとして、毎時間6~7万人の移動に対応できる見込みです。

● 施設・パビリオンについて
みなさんが最も興味深いものの一つといえば、パビリオンですよね!ちなみに中国語では「館 グァン」 といいます。日本のパビリオンは 「日本館 リーベングァン」、メインパビリオンは 「主題館 ヂューティグァン」 ですよ。万博用語(の中国語)、開催までにしっかりおさえておきたいですね!
万博会場は一体どうなるのか、やっぱり気になりますよね。まだまだ形にはなっていませんが、ゾーンだけでも、頭に入れておきましょう!
上海万博の敷地面積は史上最大!と言われていますが、万博後も恒久的に使用される施設と用途は以下のとおり!

<万博後の各施設の用途>
・中国パビリオン   上海万博のシンボルとして、半永久的に保存
・公共活動センター  大型コンベンション施設として活用
・演芸センター     国際文化交流の重要拠点として活用
・世界展覧博物館   「文化展示研究センター」として活用
・世博村        閉幕後はサービスアパートメントとして活用
・世界博覧会広場   公共のイベント広場として活用、
広場内のレストランや娯楽施設はそのまま保存

【 中国パビリオン】
ホスト国のパビリオン、ここでちらっとご紹介!
中国パビリオンは 「中国国家館(2ha)」、「中国地域館(2.5ha)」、「港澳台 [香港・マカオ・台湾] 館(0.3ha)」 から構成され、テーマは 「城市発展中的中華智慧 (都市発展における中華の知恵)」 です。ちなみに、総工費15億元(約230億円)、高さ63m!

独特な外観が目を引く中国パビリオンは、公募デザイン344案の中から選ばれた、その名も 「東方之冠」!確かに冠のような形で、アジアのキングだぜ!という中国の自負をも感じさせますね。そしてやっぱり、中国人にとって縁起のよいとされる紅色(赤)が使われています。見た目の美しさもさることながら、省エネやエコロジーに重点をおいて建設に取り組んでいるそうですよ。

● ロゴ&マスコットについて
漢字の “世” に似ていると思いませんか?もっとよく見てみると、3人組が肩を抱き寄せ合っているようにも見えますよね。これは人類(あなた、私、彼/彼女)を象徴しているんですって。さらに下側に注目してみると、2010の文字が!う~ん、よく考えられていますねぇ。
こちらが、上海万博のマスコット 「海宝 ハイバオ」 くん (ナビは勝手に男の子だと思ってます)。漢字の 「人」 の形からデザインされ、“世界の宝” という意味があるんだそう。最近は駅のホームなど上海市内のいたるところで、海宝くんを見かけます。みなさんも探してみてくださいね!

● 万博グッズ店について
万博グッズ専売店も上海市内にいくつかあります。グッズ発売初日はたくさんの人が押し寄せ、消しゴムなど一部の商品が売り切れになってしまった店舗が相次ぎましたが、現在はナビが見かけたかぎりでは、どこの店舗も商品が補充されている様子。万博開催前にグッズを買って、おみやげにしたら、みんなに驚かれちゃうかも?
海宝くんのヌイグルミ、文房具、クッション、衣類などなど、万博グッズはたっくさん!ナビが気になったのは、「谢谢侬(上海語で “ありがとう” )」、「老灵咯(上海語で “イケてる!” )と刻まれた海宝くんバッジ。8万個の限定生産で、ひとつ32元です。
東方明珠電視塔(テレビ塔)1階の万博グッズ専売店は、すぐ近くに “北京オリンピックグッズ専売店” もありますよ。グッズ買いのハシゴに便利(?)

【 万博グッズ専売店】
・東方商廈徐匯店 (漕渓北路8号東方商廈 正門入り口)
・百聨世貿国際広場店 (南京東路819号百聨世貿国際広場 6階)
・龍之夢購物中心店 (長寧店1018号龍之夢購物中心 地下2階)
・豫園豫龍坊店 (方浜中路168号)
・東方明珠店 (世紀大道1号東方明珠電視塔1階)
・城市規劃展示館 (人民大道100号1階)

● 万博企画展など
2007 年 8 月 5 日~ 9 月 9 日まで、 城市規劃展示館 (人民大道 100 号 1 階)で 「走進世博会(万博に向かって進め)」 展が開催されていました。見学者の数もなかなかで、どうやら上海市民は万博に興味津々?!現在この展示は、中国の各都市を巡回中です。
上海美術館 (南京西路 325 号)では、 2007 年 12 月 27 日~ 2008 年 1 月 9 日まで、「世博想像 Imagination of Expo 2010 」 という中国の美大生による万博にまつわるデザインアート展が開催されていました。
今後も、万博にまつわるホットなニュースをお届けしていきますので、みなさんもぜひ2010年の上海万博を楽しみにしていてくださいね!以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-01-30

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