渡し船☆「東金線」と「東東線」乗り比べ!

浦西⇔浦東を結ぶ渡し船を乗り比べ!ただの移動手段と侮るなかれ、コストパフォーマンスばっちりのプチ水上クルーズが楽しめる!

こんにちは、上海ナビです。
上海は、黄浦江を挟んで、浦西 (プーシー = 外灘や新天地、虹橋空港がある側) と浦東 (プードン = 浦東空港や東方明珠塔がある側) に分かれています。浦西 ⇔ 浦東の移動手段は、地下鉄、タクシー、バス、渡し船(フェリー)、外灘観光トンネルなど、選択肢はいろいろ。その中でも、外灘&浦東の景色を一度に味わえ、料金もリーズナブルな移動手段といえば、“ 渡し船 ” !

庶民の足として大活躍している渡し船は、中国語で 「輪渡 ルンドゥー」。
実は黄浦江沿いに、20ヶ所の発着場がありますが、旅行者にとって利便性が高いのは 「東金線」 と 「東東線」 の2線。というわけで、今回はこの2線の乗り比べをしてきました!
東金線と東東線の浦東側の港は、「東昌路」 の隣同士にあります。今回ナビがレポートするのは、浦西側から東金線に乗って浦東へ渡り、東東線に乗って浦西に戻ってくるコースです。

東金線編

「東金線 ドンジンシエン」
料金: 2元
運行時間: 7:00~22:00
運行間隔: 12分毎
発着港: 浦西側 ⇒ 金陵東路、 浦東側 ⇒ 東昌路
電話番号: (021)6326 2135
特徴: 人専用の空調付きフェリー。観光客向け。

~ドキドキわくわく☆乗船まで~
こちらが東金線の外灘側の港の 『金陵東路渡口』 です。金陵東路 × 中山東二路の交差点付近にありますよ。
仮設小屋チックな切符売り場で切符を買いましょう。料金は一律2元。人数分の金額を黙って出せば、コイン切符を出してくれます。小銭が無いときでも、指で必要な枚数を伝えればOK!
改札で、コイン切符を投入口に投入して、前へ進みます。交通カードの使用も可能ですよ。交通カードを利用の場合は、直接改札に行きカード読み取り機にカードをピッとかざして完了!
改札を抜けるとすぐに待合いコーナーが。でも、前方のゲート前で待機する人がほとんどでした。やっぱり、1番乗りを狙っているのでしょうか?
待合室の壁をふと見上げると、船の定員&現在乗船待機中の人数が表示される電光掲示板がありました。定員数380、待機人数14とあります。これは、なかなかおもしろい!
そうこうしているうちに、ゲートが開いて、乗船タイム! 渡し船にしてはなかなか立派で、心が躍るな♪ 2階建ての船へいざ、乗船!

~船内はこんな感じ~
広~いホールの先には、約80席の座席がありました。座り心地はなかなかでしたよ。やはり窓際が人気のようです。
無料サービス事項のお知らせ看板を発見!
1. 上海市の交通地図の無料閲覧
2. 裁縫セットの無料貸し出し
3. 薬の無料提供
4. 包帯の無料提供
必要なら、乗組員にお知らせください。
と書かれていますが、本当に貸してくれるんでしょうかね?
ゲートが閉まりかけたところに、かけこみ乗船客が押し寄せます。この渡し船は、乗船開始して、すぐに出発ではないのですね。さて、1階の探検も終わったことだし、2階へ上がってみようかな。
2階へ続く階段のドアには “ 立ち入り禁止 ” の文字があったので、近くにいたおじさん(多分乗組員さん)に聞いてみると、「あがっていいよ」 との返事。やったー! ただし、夕方以降は2階席の使用不可だそうですから、ご注意!
2階は、50席ほどの座席があります。操縦室もウォッチングできちゃうし、なかなかおすすめ! でも、デッキには出られないようになっていたので、そこがちょっと不満。
しかし! 窓から見るガラス越しの景色も、十分にきれい! ライトアップされた夜景はもっときれいなんだろうな~。
注:下船間近になると、2階席へ上がらせてもらえません。
5分ほどで、浦東側へ到着ー! 景色を眺めていたら、本当にあっという間です。扉が開くと、クールに下船する乗客の方々。もしやこんなにテンションがあがってるのは、ナビだけ…?
今乗ってきた船の隣には、東東線の船が停まっていました。次はアレに乗って浦西へUターンだ! なんだか、見た目は小ぶりな感じがしますが、実際はどうなんでしょうか?!

~下船しました~
浦東側の乗り場はこんな感じです。改札の向かい側にある切符売り場は、やっぱり仮設小屋チック。切符の買い方や改札のシステムは、浦西側と同じですよ。
下船したら、「陸家嘴環路」 を北 (左) に進んでいくと、東方明珠塔や地下鉄2号線 「陸家嘴」 駅にたどり着きますよ。東方明珠塔までは徒歩約10~15分。
[感想]
清潔で快適! プチクルーズ感覚で、外灘と浦東の景色を楽しめました。デッキに出られない&夕方以降の2階席利用禁止は残念ですが、それ以外は満足! 5分じゃ物足りない感が残ってしまうかも?

東東線編

「東東線 ドンドンシエン」
料金: 0.5元(夜間は2元)
運行時間: 24時間
運行間隔: 10分~1時間に1便
発着港: 浦西側 ⇒ 東門路、 浦東側 ⇒ 東昌路
電話番号: (021)6326 2135
特徴: 人・自転車・バイク用のフェリー。“ 庶民の足 ” 色強し。

★ 夜間フェリー時刻表 ★
浦西 23:00 23:20 23:40 0:00 0:30 1:00 2:00 3:00 3:30 4:00 4:30 5:00 5:20
浦東 23:10 23:30 23:50 0:15 0:45 1:30 2:30 3:15 3:45 4:15 4:45 5:10 5:30
※夜間は、空調付きフェリーでの運行になります。

~またもやドキドキわくわく☆乗船まで~
それでは、お次は東東線に乗って、浦西へ渡ってみたいと思います! “ 東金線乗り場 ” のすぐ隣にある “ 東東線乗り場 ” は、『東昌路渡口』 の看板が目印。改札の横に、タバコや飲み物やお菓子などを販売している売店がありますよ。
“售票処” が切符売り場です。東金線と同じようにコイン切符をゲットしたら、改札へ♪ 交通カードご利用の場合は、直接改札へ♪
● 料金案内 ●
(夜間23:00~05:30料金)
人: 0.5元(2.0元)
自転車: 1.3元(2.8元)
助動車: 1.5元(3.0元)
バイク(小): 2.5元
バイク(大): 4元

東東線は、人も自転車もバイクも入り混じって一つの船に乗り込みます。改札は、人用・自転車用・バイク用と分かれていますが、自転車もバイクも、いちいち降りずにそのまま改札につっこんでくるので、くれぐれも気をつけて! 改札では、BOXにコイン切符を入れてくださいね。
ゲートオープンを今か今かと待ち構える乗客のみなさん。エンジンを切らずにスタンバっている状態のバイクも多いので、なかなか危険かも。待合室でゆっくりTV鑑賞するのもアリですよ。
ゲートが開きました! みんながこぞって、突撃だー!とばかりに乗り込みます。バイクはそのままブーンと渡し船へ。見渡す限り、ほとんどの乗客が地元住民という感じ。聞けば、通勤・通学で利用する人が多いそうです。まさに庶民の足ですね。

~船内はこんな感じ~
朝・夕方のラッシュアワーは、特に混み合います。乗船したら、はじっこのベンチにさっさと腰掛けちゃうのがいいかも。それにしても、人、自転車、バイクが混在する船内は、なんとも不思議な空間に感じます。
ナビの隣には、羊肉串 (シシカバブ) を食べているおじさんが! 自由だなぁ~。その向こうには、ヘルメット (しかもフルフェイス) を装着したままのバイカーもいるぞ…。こういう “ 何でもアリ ” なところが、中国らしくて面白いなーと思わずニヤニヤ。
このフェリーに2階は無いですが、デッキには出られるんです。デッキ部分に出て、景色を楽しむ&外の風にあたるのも、賢い選択。でもやっぱりみんな考えていることは同じなのか、すでに人がたくさん。早めに乗り込むのがポイントとみた!
5分もしないうちに、浦西側へ到着~。乗船の時と同じように、一目散に降りていく人たち。早く帰らないと、晩御飯に間に合わないのかな? と思いきや…、浦東側へ渡る人たちが乗り込んできた! なるほど、グズグズしてると船から降りたくても降りられなくなっちゃう可能性があるんですな。

~下船しました。さようなら…~
東東線の浦西側の乗り場 『東門路渡口』 はこんな感じです。入り口 (改札) の目の前に、切符売り場がありますよ。
『東門路渡口』 は 「中山東二路」 と 「東門路」 の交差点付近にあります。「東門路」 をまっすぐ (西に) 進めば、約 5 分で 「 上海十六舗軽紡面料城 」・「 Molly 」 に、たどり着きます。そこから、さらに北西へ 10 分も歩けば、豫園・豫園商城です。 東東線 は豫園エリア ⇔ 浦東の移動に便利ですね!
[感想]
乗り心地が快適とは言いがたいですが、ローカル感たっぷりなので、話のネタになるに違いない! それに、0.5元で水上からの景色を楽しめると思えば、すっごくおトクですよね。
たった 5 分の水上クルーズは、思った以上にコストパフォーマンスばっちりでした。というわけでみなさんも、浦西 ⇔ 浦東の移動手段の 1 候補に、渡し船を入れてあげてくださいね!
● 5分だけではなく、クルーズをしっかり堪能したい方は…
「 黄浦江ナイトクルーズ+上海蟹ディナー 」、「 黄浦江ナイトクルーズ+上海料理 」がおすすめ! ナイトクルーズだけでなく、上海ならではのディナーも楽しめますよ。
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関連タグ:渡し船水上クルーズ浦西浦東

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-04-08

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