緑豊かなお散歩コースから、近代建築の宝庫まで! 川沿いに設置された遊歩道を歩こう。
こんにちは、上海ナビです。
在住者のナビが、個人的に上海の好きなエリアを挙げるとすればやっぱりフランス租界エリアです。一方、ちょっとまだ未知で好奇心をそそられるエリアといえば蘇州河沿いの一帯。風景は全然違いますが、東京でいえば荒川周辺のような、古き良き匂いが残るどこかうら寂しい雰囲気が残っているエリアだと思います。そんな蘇州河沿いにここ数年でウォーキングスポットが整備され、歩くのが楽しくなったと聞いたナビ。早速めぐってみることにしました!
「蘇州河」基礎知識
蘇州河は、上海市西郊外の青浦区から上海の中心地「外灘」のある黄浦江まで流れる約50kmの川です。近代上海を舞台にした小説や映画には必ず出てくる、上海を代表する河川の一つ。でも蘇州河というのは実は俗称で、上海市街地を流れる呉淞江のことを指しているそう。何本もの支流や運河と交わっており、19世紀頃から貿易に使われてきたといいます。そのため、現在も川沿いに当時のレンガ造りの倉庫や加工工場などが複数残っています。
2019年頃より、この川沿いのいくつかのエリアにジョギング、ウォーキングコースが整備され始めました。公園のようになっていて、自転車もバイクも入ってこないので安心。川沿いの風景を眺めながら体を動かすことができます。2020年現在、まだコースは細切れ状態なのですが、今後長ーくつながるという話もあるよう。楽しみです。
ジョギングに取り組めるコースから
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のんびりお散歩コースまでいろいろ
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道幅が狭いコースは、夜誰かとすれ違うのは怖い感じ
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歩き方のコツ範囲が非常に広いので、まずは川沿いにお目当てのスポットを見つけましょう。そのついでにウォーキングを楽しむのがお勧めです。一度コースに入ると引き返せなかったり、売店がないこともあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴と飲み物も持参を。コースによっては夜景を楽しめるところもあります。でも、道幅がとても狭く見通しが悪いところもありました。夕暮れ以降の一人での利用はやめたほうがよいでしょう。
それでは早速、2020年初夏現在のお勧めコースを西側の流域からご紹介したいと思います♪
蘇州河景観歩廊
高架の回廊もある楽しいコース
「長風公園」エリアから西に延びるウォーキングコースです。全長は600mと短めですが、高架歩道の上と下、川沿いと奥などコースが二本あるので往復するのがお勧め。
宇宙人の基地と紹介する記事も
特徴は、歩いていると突然現れるこの建物です。中は階段で登れるようになっていて、最上階からは蘇州河沿いの風景を一望できます。
蘇州河慢行歩道
コースの入り口です
「中山公園」の北側コース。地下鉄2、3、4号線「中山公園」駅の高架(3、4号線側)下を北へ進み、橋を渡らずに万航渡路を東へ進むと、蘇州側方面にこの入り口が見えます。狭くて見落としやすいので注意を。ゴールは華陽路と万航渡路の交差点にあり、華陽路をそのまま南下すると「中山公園」の正門前を通る長寧路に着きます。
日陰が多く、歩きやすいです
コースは片道約1km。川と反対側は歴史建築の多い「華東政法大学」のキャンパスになっているので、川沿いの風景とレトロな校舎や学生寮などの建物鑑賞を同時に楽しめます。
川の反対側は大学キャンパス
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レトロな校舎が見え隠れします
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絶好のお散歩日和でした
緑がいっぱいで気持ちいいコース。北側には二棟のビル「環球港」が。中山公園エリアと金沙江路エリアって意外に近いんですね(道路と川沿いでは感覚が異なるような?)。対岸には緑が茂る公園のような場所があるのですが、そちらは隠れ家レストラン「瑞華樟園」がある高級住宅地。住民でなくても散策可能なので、体力が余っていれば足を延ばしてみて。
対岸に東屋。高級住宅地の敷地です
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二棟のビルは「環球港」
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蘇河歩道
入り口、目立つ看板はありません
蘇州側沿いの観光地としていちばん有名なアートスポット「M50」の東側側面に延びるコースです。「M50」の入り口を入らずに莫干山路を東へ進み、道が折れるあたりに川沿いへ入る小さな入り口が。ここも見落としやすいので注意です。
こんなコースです
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上海駅方面のビルの裏側が見えます
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ギャラリーなどの棟の裏側を見つつお散歩できます。
ただし、ナビが訪れた2020年5月現在「M50」の敷地の北側あたりまでで通行止め中。2020年内オープン予定のモール「1000trees(仮)」くらいまでつながったら最高のお散歩コースになると思います。現時点では引き返すしかないため、「M50」や莫干山路周辺散策のついでにお立ち寄りを。
「M50」目的でお出かけを
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2020年5月現在工事中の「1000trees」
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北蘇州河路市民健身歩道
旅行者の皆さんがもっとも訪れやすいのはこのコース。見どころも盛りだくさんで、一日でまわるのは難しいほどです。今回ナビは、地下鉄1号線「新閘路」駅エリアから「外灘」を目指して歩いてみました。距離は約3kmです。
明確が区切りがないので、ナビが今回出発点にしたのは1908年竣工の倉庫をリノベーションしたギャラリー「八号橋芸術空間」。この界隈にも古い建物が点在しています。
「八号橋芸術空間」。かつてマフィアが事務所を構えていたことも
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周辺の建物も見応えあり
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「四行倉庫」の壁。インパクトあります
眺めつつ、東側1本目の橋を渡ると「北蘇州河路市民健身歩道」に入ります。ここからずーっと東へひたすら歩くと外灘に到着します。と、その前にすぐ左手の史跡「四行倉庫」が。日中戦争時の痕跡が生々しく残るビルです。
船乗りの猫の像
気になるもの、建物もチェックしつつ歩いてみました。いろいろな発見を楽しめます。古いビルの門の中とか、たまに文革時のスローガンがそのまま残ってたりするんですよね〜。この界隈、歩くだけで上海の近代史に直に触れることができます。
館内に無料の博物館があります
四川中路との交差点には「上海郵政博物館」が。1924年から営業している郵便局の建物です。
ここを過ぎると陸家嘴の高層ビル群が見えてきます。
歴史ある橋の一つ
2020年5月現在、歩道の整備は乍浦路橋までとなっています。その先、外灘までは現在工事中でした。ということでここがゴール。そのまま「外灘」方面へ歩いてもいいですし、さらにディープな上海の近代史を知りたい方は乍浦路を北上してみて。
いかがでしたか? 歩くのが大好きなナビは、細い一本道をひたすら歩く観光地がもともと好きです(日本だと、京都の哲学の道とか)。自分で曲がる道や横断するタイミングなどを考えなくてもゴールできるので、無になりたいとき、考えごとをしたいときにもぴったり。車や自転車を気にせずよそ見しながら歩けるのもポイントです。ぜひ皆さんも、川沿いの風景を眺めながらウォーキングやジョギングを楽しんでみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2020-06-11