八宝茶☆飲み比べ

気軽に楽しめて、健康に良く、見た目もキレイな八宝茶。スーパーマーケットで買える商品を飲み比べしてみました!

こんにちは、上海ナビです。
みなさんは、「八宝茶」ってご存じですか? カラダに良いいろんな素材がブレンドされているこのお茶は、実はとっても気軽に楽しめる漢方茶。「医食同源」の中国では、漢方だということをあまり意識せずに、体に良い食材をごく自然に日常の食生活に取り入れているのですが、このお茶もそういったもののひとつです。
今回はこの 「八宝茶」 を数種類ピックアップし、飲み比べしてみたいと思います!

~ 八宝茶って? ~

八宝茶 (はっぽうちゃ/バーバオチャー) は、漢方生薬としても使われるさまざまな乾物がブレンドされたお茶。氷砂糖が入っているので、漢方茶と言ってもとても飲みやすく、見た目もキレイ。
元々は中国の西方、シルクロードのオアシスに暮らす人々が、夏の健康を維持するために飲んだのが始まりだとか。
体にたまった熱を取る作用があるため、夏の暑い時期や、辛い料理を食べた時などに良いとされています。そのため四川料理のお店では、何も指定しなければこのお茶がスタンダードで出されるところも結構あるんです。
レストランでは 「カンフー茶」 と言って、このような口の長いジョウロのようなヤカンでお茶を淹れるパフォーマンスを見せてくれるところもあります。
ちなみにこちらの写真は、上海料理 「1221 ヤオアーアーヤオ」 で撮影したものです。
<八宝茶によく使われる素材&効能>

★枸杞子 (クコ) ・・・ 老化予防、免疫力向上、血圧・コレステロール降下
★紅棗 (赤いナツメ) ・・・ 胃の働きを助け、気を養う
★桂円 (龍眼 リュウガン) ・・・ 鎮静、健胃、めまい・不眠・健忘症などの緩和

★菊花 (菊の花) ・・・ 眼精疲労の緩和、解毒
★金銀花 (スイカズラ) ・・・ 消炎、解毒、抗菌、皮膚やノドを健やかに保つ
★陳皮 (ミカンやダイダイの皮) ・・・ 健胃、咳や痰を鎮める

★蓮芯 (蓮の実の芯) ・・・ 苦味があり心臓や肝臓に有効、解毒、精神安定
★山楂 (サンザシ) ・・・ 抗酸化、抗ガン、疲労回復、高脂血症・動脈硬化の予防
★銀耳 (白キクラゲ) ・・・ 滋養、免疫力向上、肌荒れ防止

★氷糖 (氷砂糖) ・・・ ゆっくり溶けながら甘さをプラス、飲みやすくしてくれます

~ まずは買出し! ~

八宝茶は、カルフールなどのスーパーマーケットでも手に入るんですよ。ティーバッグのコーナーにあることが多いです。こうやって1回分ずつの小分けパックになっているので、いろんな種類を買って組合わせ、ばら撒き土産にするのもいいかも!
パッケージには製造年月日が記載されているので、日付をチェックしてなるべく新しいものを買いましょう。ナビが買いに行った時にも、あと数日で期限切れのものを見つけたので、要注意です。

~ 飲み比べスタート! ~

今回購入したのは、杭州市の 「憶江南」 というブランドの4種類のお茶。他のメーカーのものもあったのですが、こちらを選んだ理由は、一番パッケージがきれいで製造日が新しく、中身のお茶も崩れたりせずにちゃんとしてたから。 それでは、4種類のお茶を試してみたいと思います!
<八宝茶の淹れ方>
1袋分の八宝茶を湯のみやグラスに直接入れ、お湯を注いで2分たったらOK。とっても簡単! 少なくなったらお湯を足して何杯も飲めますよ。
中国でよくあるフタ付きの湯飲み (蓋碗) だと、フタを少しずらして飲めば口の中に余計なものが入ってこないので便利です。

1. 憶江南/花の故事 八宝茶 
<内容> 菊/クコ/胖大海/スイカズラ/陳皮/蓮芯/ナツメ/氷砂糖
<重量> 120g (12g × 10袋)
<価格> 5.9元
八宝茶は、淹れてすぐはとっても薄いのですが、だんだんと素材の成分が抽出されてきます。強い味のものは使われないので、実はどの組合せでも味についてはそれほど大差がなく、爽やか&マイルドなお茶。時間が経つにつれ氷砂糖が溶けてくると、甘みが増していきます。糖分を控えたい場合は、最初に氷砂糖を減らすか、全部取り除いておくといいですよ。こちらは陳皮がたっぷりで爽やかさバツグン、オレンジ色のクコの実もたくさん入っているので見た目も鮮やかです。
このお茶には、胖大海 (パンダーハイ) が入っているのが特徴。乾いた状態ではアーモンドのような形をしていますが、藻の一種なので、お湯に入れるとこんなに膨らむんですよ。中国ではポピュラーな漢方生薬で、空咳や声枯れに効果あり。コップに2、3粒入れてお湯を注ぎ、これだけで漢方茶として飲んでもOK。カラオケで歌いすぎてノドがつぶれた時に飲むと、効果てきめん!

2. 憶江南/花の故事 龍井八宝茶 
<内容> 龍井茶/菊/ナツメ/クコ/陳皮/桂円/蓮芯/氷砂糖
<重量> 120g (12g × 10袋)
<価格> 7.6元
杭州特産の緑茶、龍井 (ロンジン) 茶がベースですが、ほんのちょっと入っているだけなので、緑茶の味はそれほどしません。八宝茶の定番素材、桂円 (龍眼 リュウガンを干したもの) も加わりました。味や香りは、上の八宝茶とあまり変わらない気がします。

3. 憶江南/玫瑰靚膚茶 
<内容> 玫瑰/千日紅/茉莉花/陳皮/サンザシ/ナツメ/クコ/干ブドウ/氷砂糖
<重量> 180g (15g × 12袋)
<価格> 12.7元
中国語で「玫瑰」と言えば普通のバラのことも指しますが、お茶に使われるのはハマナスの小さなつぼみ。解毒作用などがあり美容に良いとされていて、特に女性に人気です。
このお茶は、なんと言っても見た目がきれい! ハマナス、千日紅が鮮やかで、花茶独特の華やかな香りを楽しめる美容茶です。

4. 憶江南/霊芝養生茶
<内容> 霊芝/菊/ナツメ/サンザシ/桂円/蓮芯/陳皮/氷砂糖/茶葉
<重量> 180g (15g × 12袋)
<価格> 12.7元
ベースのお茶は緑茶。クコや花が入らず、シブイ色味でまとまっています。見た目のイメージとしては男性向け、特に年配の方に合いそう。これも味的にはあまり他と差がありませんが、香りのほうは上の花茶とは対極で、とっても控えめです。
霊芝 (レイシ) が入っているせいか、ぐっと高級感が増した気が。
霊芝はマンネンタケ科のキノコで、日本でも有名な漢方素材ですよね。抗ガン、血圧降下、血糖値の調整作用などが期待できるとか。免疫機能を調整 (低下しているときは強化、過剰な時は抑制) し、万病を予防すると言われているんだそうですよ。

今回試した4種は、どれもお値段の割りに中身が充実していて、お得感があるな~と思いました。
気軽に楽しめて、健康に良く、見た目もキレイな八宝茶。みなさんも、一度試してみてくださいね!
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-12-17

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