上海料理特集☆お店選びとオーダーの基礎

迷ったらこのお店へ。お勧め上海料理店とおさえておきたいメニューをご紹介♪

こんにちは、上海ナビです。
上海に来たからには味わっておきたい上海料理(本帮菜)。でも、ひと口に上海料理店といっても上海市内にはさまざまなタイプのお店があります。いざお店を選んでも、何をどうオーダーしたらいいかわからないという声もよく聞きます(日本と違って、コースやセットメニューがあるお店はほとんどありません)。ということで今回は、要望別のお勧め店と基本メニューの選び方をまとめてみました♪

専門店を選ぶという選択肢もあります

専門店を選ぶという選択肢もあります

上海料理といえば小籠包や上海蟹を思い出す人が多いかも。一般的に上海料理店ではどちらも用意していますが(季節、店舗によります)、この二つは専門店で食べるのがお勧めです。寿司やうなぎも、「日本料理店」より「寿司専門店」「うなぎ専門店」のほうが本格的ですよね。

お店を選ぼう

雰囲気、立地、有名店か隠れ家店かなど、お店選びの基準は人それぞれです。よくある要望ごとにお勧め店を選んでみました。
※今回は「上海料理(本帮菜)」のお店に絞ってご紹介します。浙江省、江蘇省系のお店、麺や点心のお店、上海系フュージョンのお店は除外しています。

上海姥姥

上海姥姥

<定番の有名店>
「なんだかんだでガイドブックに載っているお店は信頼できる」
「初めての上海なので、旅行者に人気の定番のお店でまずは食べたい」

ナビの三大定番お勧め店は、約20年間安定した人気を保ち続けている「圓苑」。オープン当時から、化学調味料を使わない本場の上海料理を貫いています。立地的に旅行者が行きやすく、いつも賑わっているのは「上海姥姥」。煮卵付きの紅焼肉が甘香ばしくておいしいんですよね〜。もう一軒は外国人にも地元の人にも人気の「老吉士」。要予約ですが、昔ながらのレトロでこじんまりした店内で、昔ながらの味を楽しめます。
老吉士

老吉士

圓苑

圓苑

「1221」や「老洋房」、「保羅酒楼」も90年代末頃からお馴染みの存在。店舗の入れ替わりが早い「新天地」でずっと人気を得ている「夜上海」もナビのお勧め店の一つです。風格あふれる高級店を選ぶなら、ミシュラン星付きの「雍福会」はいかがでしょうか。

人和館

人和館

<現地の上海人が勧めるお店>
「地元の人が並んででも行きたい店は?」
「旅行者が行かないようなお店希望」

現地のグルメアプリでよく名前を見るのは「人和館」。オープン前から整理券目当ての人がやってきます。通好みのお店を選ぶなら、以前上海人の料理人がナビに勧めてくれた「名厨本帮館」。原点的上海料理を味わうことができます。80年代の雰囲気と味を今も変わらず残している街角食堂「蘭心餐廳」もお勧め。中高年から若者まで、上海人のファンたちが通い詰めているお店です。安さもポイント。
名厨本帮館

名厨本帮館

蘭心餐廳

蘭心餐廳

陸家嘴エリアで働く地元ビジネスマンの御用達店「春在」、昔ながらの本場の味にとにかくうるさい中高年たちに支持されている「懂経翁叔」「新上海」「瑞福園」も候補にぜひ。
老正興菜館

老正興菜館

<歴史ある老舗>
「戦前から続いているような歴史があるお店に行ってみたい」
「有名な老舗といえばどこですか?」

1862年創業の「老正興菜館」は、上海を代表する老舗の一つ。無形文化財に指定されている伝統料理の数々を揃えています。民国時代にオープンし、2019年にリニューアルした「緑波廊」、1875年オープンの「上海老飯店」など、「豫園商城」内にも有名な老舗があります。豫園では小籠包で食事を済ませる人が多いですが、通はこれらの老舗を選ぶよう。ぜひチャレンジしてみてください。
上海老飯店

上海老飯店

緑波廊

緑波廊

オーダーしてみよう

写真付きメニューを用意しているお店もたくさんあります

写真付きメニューを用意しているお店もたくさんあります

最近は小皿のお店もちらほら増えてきましたが、上海料理店の料理は一皿2〜4人前のものをみんなで取り分けて食べるのが一般的。冷菜(前菜。3〜5人だと3品頼みます)、熱菜(メイン)、素菜(野菜料理)、湯(スープ)、点心(ご飯、麺、デザート)の5種類を好みと人数に合わせて選びます。最初に冷菜と熱菜を選び、そこそこ食べ終わってから追加で野菜料理やスープ、ご飯ものを頼むのが上海式。ご飯もののオーダーは、上海では「絞め」を意味します。
でも、特別な決まりやマナーはないので、固く考えなくてもOK。お酒を飲む場合はご飯ものやスープを頼まず、最後に冷菜を追加するなど、ナビもよくやります。あとは、オーダー時に店員さんが「その人数では、これだと多すぎると思います」など言ってくれることもあります。
ナビのお勧め料理は以下。お店によって扱っていないものもありますが、なるべく定番の上海料理をピックアップしてみました。人数や好みに合わせて選んでみてください。

<冷菜(前菜)>
酔鶏(蒸し鶏の酒漬け)

酔鶏(蒸し鶏の酒漬け)

涼拌海蜇(クラゲの和えもの)

涼拌海蜇(クラゲの和えもの)

糟鹵毛豆(枝豆の酒漬け)

糟鹵毛豆(枝豆の酒漬け)

皮蛋豆腐

皮蛋豆腐

脆皮拌黄瓜(キュウリの皮の和えもの)

脆皮拌黄瓜(キュウリの皮の和えもの)

咸蛋黄鶏巻(塩卵の鶏肉巻き)

咸蛋黄鶏巻(塩卵の鶏肉巻き)

素什錦(野菜の和えもの)

素什錦(野菜の和えもの)

心太軟(ナツメの餅詰め)

心太軟(ナツメの餅詰め)

香干馬蘭頭(コヨメナの和えもの)

香干馬蘭頭(コヨメナの和えもの)

糟溜魚片(魚の酒粕炒め)

糟溜魚片(魚の酒粕炒め)

<熱菜(メイン)>
紅焼肉(豚バラ肉の甘辛煮)

紅焼肉(豚バラ肉の甘辛煮)

糖酢拝骨(豚スペアリブの甘酢炒め)

糖酢拝骨(豚スペアリブの甘酢炒め)

油爆蝦(川エビの甘辛炒め)

油爆蝦(川エビの甘辛炒め)

松鼠桂魚(ケツギョの甘酢揚げ)

松鼠桂魚(ケツギョの甘酢揚げ)

蟹粉豆腐(蟹味噌と豆腐の炒めもの)

蟹粉豆腐(蟹味噌と豆腐の炒めもの)

煮干絲(細切り干し豆腐のスープ煮)

煮干絲(細切り干し豆腐のスープ煮)

銀魚炒蛋(淡水シラウオと卵炒め)

銀魚炒蛋(淡水シラウオと卵炒め)

獅子頭(肉団子)

獅子頭(肉団子)

草頭圏子(モツの甘辛炒め)

草頭圏子(モツの甘辛炒め)

酒香草頭(ウマゴヤシの酒炒め)

酒香草頭(ウマゴヤシの酒炒め)

<素菜(野菜料理)>
芦蒿炒干絲(タカヨモギの炒めもの)

芦蒿炒干絲(タカヨモギの炒めもの)

炒鶏毛菜(つまみ菜の炒めもの)

炒鶏毛菜(つまみ菜の炒めもの)

番茄炒蛋(トマトと卵炒め)

番茄炒蛋(トマトと卵炒め)

炒青菜(チンゲンサイ炒め)

炒青菜(チンゲンサイ炒め)

韮黄炒蛋(黄ニラと卵炒め)

韮黄炒蛋(黄ニラと卵炒め)

炒空芯菜(クウシンサイ炒め)

炒空芯菜(クウシンサイ炒め)

<湯(スープ)>
薺菜豆腐羹(豆腐とナズナのスープ)

薺菜豆腐羹(豆腐とナズナのスープ)

搾菜蛋湯(ザーサイと卵のスープ)

搾菜蛋湯(ザーサイと卵のスープ)

腌篤鮮(塩漬け豚の土鍋スープ)

腌篤鮮(塩漬け豚の土鍋スープ)

<点心(主食、デザート)>
小籠包

小籠包

春巻

春巻

生煎(焼き小籠包)

生煎(焼き小籠包)

炒飯

炒飯

炒麺(焼きそば)

炒麺(焼きそば)

酒酿圓子(酒粕入り白玉団子)

酒酿圓子(酒粕入り白玉団子)


いかがでしたか? 気になるお店、料理は見つかったでしょうか。上海料理店って、上海人の間でも相当好みが分かれるのか、お勧め店を聞くと「うちのお父さんの料理」とか、一般旅行者が行けない「私房菜(プライベートレストラン)」などを紹介されたりします……。ですのでぜひ、滞在中は2〜3軒まわってみて好みの味を見つけてみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。
関連タグ:上海料理

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-04-02

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