国慶節の上海 (2007年)

年3回の大型連休のひとつ「国慶節(10/1~10/7)」、上海市内の各スポットの模様をお伝えします!

こんにちは、上海ナビです。
毎年10月1日~10月7日は、中国の「国慶節」。国慶というのは建国記念のことで、1949年に中華人民共和国が成立してから今年で58年目を迎えました。国慶節には、中国各地でさまざまなお祝いのイベントが行われます。春節(旧正月)、労働節(5月GW)とあわせ3つある大型連休のひとつなんですよ。

今年の国慶節で、「中国国内で最も人気のあった都市」 第1位に輝いた上海 (2位・北京、3位・杭州)。10月1日~7日の7日間で訪れた観光客は462万人を突破しました。

「外灘」「南京東路」「豫園」など、普段から人出の多い観光スポットは、国内外からの観光客でいつも以上の賑わいぶり!それでは、ナビスタッフが見てきた 2007年・国慶節 の様子をお伝えしたいと思います!

【9月30日★国慶節の前夜】

まずは国慶節を華々しく飾る浦東・世紀公園の花火大会を見物、その後浦西側に移動し、外灘~南京東路~新天地と歩いてみました。

~19:30 浦東・世紀公園~
今年で8回目を迎えた「上海国際音楽花火フェスティバル」。世界各国の演出による花火と音楽の競演を楽しめるとあって、国慶節の人気の恒例行事です。

チケットを買うと公園内で見ることができるのですが、早々に売り切れ。ナビは公園の周辺でたくさんの見物客に混じって鑑賞しました。

~21:00 外灘~
中山南路×復興東路
20:30に花火が終了し、浦東からタクシーで移動。市内は交通規制が行われていたため、車がつかまらなかったらどうしよう、と心配だったのですが、意外にもあっさりと空車をGET!外灘に一番近づける地点、「中山南路×復興東路」で下車。ここからは車両進入禁止なので、外灘の中心へと徒歩で向かいます。人がほとんど居なくて寂しい・・・。
中山東一路、二路
外灘沿いにひたすら北へとさかのぼっていくと、少しずつ歩行者が増え、ライトアップされた歴史的建築物や、黄浦江対岸の当方明珠タワーが見えてきました。車道が歩行者天国になっているので、夜景をゆっくり眺められるのがいいですね。
浦東発展銀行前
外灘(バンド)の中心あたりでは、物売りと見物客がたくさん集まっていました。凧揚げをする人、花火をする人、みなそれぞれに楽しんでいる様子。
国慶節には、ビニール製の「エアハンマー」(と勝手に命名)で殴りあうという、変な風習があるんですよ。上海人に聞いても、一体いつ始まったものなのか、はっきりしないのですが…。1つ10元くらいで売られていました。カチューシャで頭にはめる飾りや、だっこちゃん人形(?)をつけてる人も、老若男女かかわらず、あちこちで見かけました。
ちょっと残念だったのは、黄浦江沿いの遊歩道が封鎖されて、上がれないようになっていたこと。人が多すぎて、河に落ちるのを防ぐためかも?外灘沿いに5メートル間隔くらいで警察官が配置され、直立不動で警備にあたる徹底ぶり。

~21:30 南京東路・和平飯店前~
南京東路に入ると、さらに人が多くなってきました。ここも歩行者天国になっています。
改装のため休業中の有名なクラシカルホテル「和平飯店」の壁をよじ登って撮影。この辺りは、エアハンマー所持率が一番高かったですね。

~21:45 南京東路・歩行街~
置地広場前
歩行街に入ると、すごい人混み!ビニール製の天使の羽のついたベスト、うさぎの耳つきカチューシャ、などのアイテムを、子供だけでなく若い男の子やおじさんも普通につけて歩いているのがビックリ。
ソフィテルホテル前
エアハンマーで楽しそうに(?)殴り合っている人たちを、あちこちで見かけました。中にはヒートアップしすぎて、警察官が仲裁に入る場面も・・・。
建物のライトアップや、南京東路名物のネオンサインがお祭り気分を盛り上げます。いたるところに警察や解放軍の人たちがいるので、人が多くても危ない感じはしなかったです。

~22:00 人民広場周辺~
西蔵南路
ここは一般車両も通行OKなのか、ものすごい渋滞。タクシーの空車も見かけましたが、これでは歩いたほうが早いと見て、徒歩で新天地方向へと向かいます。

バス停
こんな時間なのに、バス停は長蛇の列。交通規制で、地下鉄「人民広場」「南京東路」が封鎖されてしまっているためでしょう。

~22:30 淮海中路~
新天地近くの淮海中路まで来ると、道路は渋滞もなく、タクシーは空車だらけ。街路樹のライトアップはされていましたが、歩いている人も少なくて、ちょっと寂しい感じでした。

~22:40 新天地~
外灘や南京東路と違って、こちらはやはり外国からの観光客が集まっている感じです。レストランなどはほぼ満席のようでしたが、特にイベントなどは行われておらず、普段の週末の夜と同じでした。

【10月1日★国慶節の初日】

一夜明けて、国慶節初日の南京東路。普段から観光客でにぎわうスポットですが、いつもの何倍も人がいる気がします。ソフィテルホテル近くの「世紀広場」では、国慶節記念イベントが行われていました。ここでも、エアハンマー(10元)や国旗(1元)を売る人たちを見かけましたよ。

~10:00 人民広場~
周辺の道路は人・人・人。博物館前の広場にも、何もイベントが行われていないにもかかわらず、たくさんの人が集まっていました。
噴水の前には「入浴禁止」の立て札が。ってことは、ここで体を洗っちゃう人がいるんですね・・・。

~10:30 豫園~
予想以上の混雑ぶり!豫園商場の真ん中にある「九曲橋」なんて、人がギュウギュウで前へ進めない状態になってました。
南翔小籠包も、いつもにも増して長蛇の列。豫園商場外側の旧校場路や上海老街は、それほど混んでいなくて歩きやすかったです。

~14:00 新天地~
特に人が多くはなくて、普通の休日と同じくらいでした。噂のベーカリー「PAUL」がオープンしているのを発見!スタバのオープン席は、警察官の溜り場と化してました。

~20:00 徐家匯~
飾りつけやライトアップはされていましたが、こちらも特に混雑は見られなかったです。

【その他の街の様子いろいろ】

町中に国旗やちょうちんが飾られ、お祭りムードいっぱい。
バスやタクシーにも国旗が掲げられていました。 バスやタクシーにも国旗が掲げられていました。

バスやタクシーにも国旗が掲げられていました。

公園
お休み中は、市内の各公園がかなりにぎわっていたそう。こちらは地下鉄2号線沿いにある「中山公園」の様子、ボート乗り場には行列ができていました。

ライトアップ
今年の国慶節は、初めて12日間連続でライトアップを実施。浦東の東方明珠塔、外灘(バンド)の建物など毎日ライトアップをしているところも夜11時まで延長され、他にも淮海中路、南京西路、高架道路、展覧中心などで点灯されていました。

【国慶節に開催された、その他のイベント】

旅行フェスティバル (9/15~10/6)
国慶節に先立ってスタートした「上海旅行フェスティバル」。上海の各スポットで、観光、娯楽、グルメなど、いろいろなテーマにまつわるイベントが催されました。また今年から新たに、「上海購物節(ショッピングフェスティバル)」を旅行フェスと同時に開催。各デパートでは特設会場を設けてセールが行われたり、お得なクーポンを配布したりと、かなり賑わっていたようです。

世界スペシャルオリンピック (10/2~10/12)
世界各国から1万人の選手、2万人の選手家族、4万人のボランティアが参加しての大規模な大会となりました。

『 9月30日~10月2日は、交通規制がありました 』

国慶節の前夜と、初日、2日目は、夜(17:30~23:00)のみ交通規制を実施。大規模な規制のため外出を控える人が多かったのか、逆に夜はタクシーは普段よりも簡単につかまえられました。ちなみにナビの友人は規制があることを知らずに車を運転していましたが、特におとがめはなかったそうです。
?一般車両通行制限(タクシー/バスは可) ⇒ オレンジ色の線の内側  
・浦西: 外灘、北京路、華山路、復興路に囲まれたエリア 
・浦東: 陸家嘴、世紀大道

?車両通行禁止 ⇒ ピンク色の線の部分  
・外   灘: 中山東路・中山南路(復興東路より北の部分)⇒ 歩行者天国 
・南京東路: 歩行街から外灘まで ⇒ 歩行者天国 
・延安高架: 福建路から東の部分 
・浦   東: 陸家嘴エリア

?歩行者・地下鉄の制限  
・外灘沿いの遊歩道、地下通路、歩道橋は通行禁止
・地下鉄1・2号線「人民広場」、地下鉄2号線「南京東路」は封鎖 
(「人民広場」は1号線・2号線の乗換えは可能)

~お店の営業状況について~
現在上海ナビでクーポンを出しているお店(マッサージ、レストランなど)については、国慶節中も休まず平常通り営業していたようです。 

『 中国・上海の連休について 』
上海の公定連休は、春節(2月中旬頃の7日間、その年により異なる)、労働節(5月1日~7日)、国慶節(10月1日~7日)の3回。旅行を計画される際には、上海ナビのカレンダーをチェックしてみてくださいね。
以下の記事もぜひごらんください!
■ 新暦の大晦日カウントダウン(2006年12月末)
■ 旧暦の大晦日カウントダウン(2007年2月)
■ 春節にできること(2007年2月) 春節でも空いているお店の情報など
■ 2007年、春節!(2007年2月) 旧暦元旦の街の様子をレポート
■ 元宵節の上海(2007年3月) 旧暦の正月15日の様子を豫園からレポート
■ 労働節GWショッピング情報(2007年5月)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-10-11

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