本を買うだけじゃない!? 旅行者に贈る、ローカル書店めぐりのススメ。
こんにちは、上海ナビです。
2018年現在、上海は書店ブームが続いています。新しいモールや複合ビル内には必ずカフェスペース付きのおしゃれな本屋さんが入っていて、いつ行っても混み合っている状態です。ナビ自身も、学生時代は書店でアルバイトをしていたほど本が好き。でも、中国語の本は頑張れば読めるくらいの語学力なので、現地の本を買うことはほとんどないのですが、それでも書店は見かけるたびに立ち寄ってしまいます。ということで今回は、旅行者の皆さんのための本屋さんの楽しみ方をご紹介したいと思います♪
上海の本屋さんの楽しみ方
「中国語の本は読めない」「中国文学なんて、三国志の漫画さえ読んだことがない」という方でも、上海の本屋さんは楽しめます! 日本人旅行者の皆さんにお勧めの楽しみ方をまとめてみました。
購入前でも座って読めるのが基本
【入門編:日本との違いを観察する】2010年ごろまでは、「購入前の本を座って読んでいる人がいる」というのが「日本人から見た中国の書店あるある」でしたが、座って読める書店が日本にも登場してからはこの指摘が減少したりしました。こういう違いやギャップ、お客さんの様子などを観察してみては。店内に文庫、漫画、雑誌のコーナーがないこと、中国を讃える愛国本のコーナーはあるけれど、他国に対する悪口本のコーナーはほぼないことなども日本と違う点かも。
一角が雑貨売り場になっている書店も一般的
【初級編:お土産を探す】セレクト書店、芸術書店(画集や美大受験テキストなどを扱う書店)ではお土産探しも楽しめます。ポストカード、しおり、文具などの定番から、茶器、インテリア雑貨、画材などを販売している場合も。本屋さんのお土産って、もらったらうれしいかも。ほか、モレスキンの手帳、ペンギンブックスのトートなど、自分用に買いたくなる本屋さんグッズを扱っているお店もあります。
人気No. 1の日本人作家は東野圭吾
【中級編:日本の作家の翻訳本を探す】日本人作家が大人気の上海。特に村上春樹と東野圭吾はずーっと人気で、常にベストセラーのランキングに入っています。小説やエッセイはもちろん、画集、近代文学、ビジネス書、絵本、実用書、サブカル系などあらゆる日本の本の中国語翻訳版が出ているので、漠然と探すより自分の好きな作家の本を探すほうが楽しいかも。「中国でもこの作家の本が読まれているんだ!」とわかると、ちょっとうれしくなりますよね。以下、ナビが見つけた翻訳本のごく一部。一挙にどうぞ。
現地の作家さんが書いた上海の本を参考に
【上級編:旅情報を仕入れる】中国語が読める方へのお勧めは、現地情報を現地の本で仕入れること。日本でも、その地方限定の情報誌にいいお店が載っていたりしますよね。上海にも、上海人ライターが書いた上海の案内本がたくさん販売されています。「現地で、現地語のガイドブックを買って歩く旅」なんて、楽しいのではないでしょうか。古い地図を見ながら散策するのも「通」の過ごし方かも。ほかの旅行者とは違う旅を目指す方はぜひ。
【実用編:使える本を探す】
大学やカルチャースクールなどで中国語を習っていて、HSKなどの検定を取りたい方は上海で参考書や問題集を買うのがお勧め。日本より格段に安いのはもちろん、中国に来ている外国人留学生が使う仕様(解説文も全部中国語。スパルタです)なので、日本で発売されている日本語版テキストより身につくハズ。書道をやっている方なら「字帖(手本)」がお勧め。こちらも日本より安くて種類も豊富。本格的なものが揃います。
この本屋さんに行ってみよう!
さまざまなタイプの書店がある上海ですが、そのなかからナビが独断でお勧めを選んでみました。
<実用系書店>
上海最大の本屋さん
上海書城上海最大の大型書店。7階建てのフロアにあらゆるジャンルの書籍が販売されています。日本人作家の中国語翻訳本、さまざまなジャンルの専門書など、品揃えも上海トップ。1階の平積みコーナーを見渡すだけで、中国で今どんな本が売れているのかわかります。本の探し物がある方はとりあえず「上海書城」へ。
外国人留学生御用達
外文書店日本語の本ならここ。4階では日本で販売されている本がそのまま売られているので、旅のお供に文庫本がほしいとき、子供が退屈してしまったとき(児童書や漫画雑誌もあります)などに使えます。一角に「animate」が入っているため、休日は上海のアニメファンたちで大混雑する点も見どころ。1階にある留学生向けの中国語テキストコーナーには、HSKの問題集などが充実しています。
日本の本が種類豊富。値段がやや高いのがネック
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「animate」が併設されています
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実用系書店が並んでいるのは、書店、文具・画材店街としてお馴染みの福州路です。芸術系書店はお土産探しにもお勧め。
<おしゃれ系書店>
おしゃれな本や雑貨がぎっしり
衡山・和集3階建てのリノベーション建築を使った複合書店。店内にはカフェ、ミニギャラリーなどがあって、書架の合間に自由に座れるソファ、ベンチなどがあり、本好きなら一日中過ごせそうな空間です。おしゃれな文具や雑貨はお土産にもお勧め。3階にはマガジンハウスのものを中心とした日本の雑誌も販売されています。
窓の外には黄浦江が見えます
建投書局本とコーヒーと水辺の風景(夜は夜景)を満喫できる、ぼーっとするための本屋さん。日々の雑用や仕事を早く終わらせられたら、ここで1日過ごすのがナビの最近の目標なのですが、なかなか達成できません。「帰りは渡し船で浦東側に渡ってみる」「Wホテルのバーを覗いてみる」など、北外灘エリアならではのハシゴスポットも豊富です。
「無印良品」旗艦店の3階にあります
MUJI BOOKS旅、料理、ライフスタイル系のおしゃれな本が目白押しの本屋さんといえばここ。日本人作家の翻訳本も豊富ですが、意外と中国の若い料理研究家、旅行ライターなどの本が豊富で、ナビもちょこちょこ探しにきています。上海の街や食を紹介する本も多いので情報収集にもお勧め。日本語の本もセンスのいいものをセレクトして販売しています。
おしゃれ書店が入るモール、複合エリアもたくさんあります。ナビお勧め書店が入っているのはこちら!
本好きにはここもお勧め♪
カフェ併設書店が増えている上海ですが、意外に昔からあったのは「書店併設カフェ」。ナビのお勧めは、既に老舗と言ってよいかもしれない「1984 BookStore」。猫と戯れながら静かに読書できます(ただし休日は満席のことも)。ハガキを未来に投函してくれるサービスでお馴染みの「猫的天空之城」もお勧め。こちらは、カフェ、書店、文具店の三つの顔を持つお店。お土産探しにも使えます。
定番が見つかります
旅先で「やっぱりガイドブックを買ってくればよかった」ということ、ありますよね。そんなときは「オークラ・ガーデンホテル上海」1階の売店へ。やや割高ですが、日本のものを扱っています。スポーツ紙、週刊誌、ビジネス本、ゴルフ雑誌など、日本人出張者のニーズに合わせた書籍も見つかりました。
ほか、本に関するお勧めスポットをまとめてみました。
いかがでしたか? 「ほかの観光客があまり行かない場所」「地元の人が行く場所に行きたい」という旅行者の皆さんにとっても、本屋さんはぴったりの場所なのではないでしょうか。街歩き途中の休憩、インテリアや建築を鑑賞する、コーヒーのおいしい書店を探すなど、いろいろな角度から上海の書店めぐりを楽しんでみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-09-13