豫園商城を歩こう!【2019年版】

グルメ、お土産の勢力図が変化! 続々オープン中の新しい老舗(!?)でお気に入りを見つけよう!

こんにちは、上海ナビです。
上海市内でいちばん人気の観光地といえばやっぱり「豫園商城」です。「これぞ中国!」という雰囲気の街並みと活気を感じることができて、気軽に味わえるおいしいものもいっぱい。上海旅行に来たからには絶対訪れたい場所No. 1です。と、言いながら『上海ナビ』が豫園商城の特集を組むのは4年ぶり(!)。変化の早い上海で、4年も放置してしまいました……。反省の意味も込めて、さらに魅力的に大変化した「豫園商城」をナビの視点で詳しくご紹介いたします!
アクセス方法、概要は「豫園商城」の記事を参照してください。今回は「豫園商城」での「最近のお勧め」をご紹介します。庭園の「豫園」に関する情報は「豫園」の記事をご覧ください。
最近の豫園商城はこんな感じ。相変わらず平日でも朝でも観光客でごった返しています。ごく個人的なナビの新しいお気に入りは、真ん中の九曲橋のかかる池でガチョウが飼われ始めたこと! 地元のカメラおじさんに負けず、ナビも行くたびにしつこく撮影しています。かわいいです。
気ままに歩こう

気ままに歩こう

新加入の

新加入の

ガチョウがかわいい

ガチョウがかわいい

2019年は「豫園商城」のここで食べよう!

最近の大変化といえば、定番レストランのリニューアルと、市内各地の創業100年クラスの老舗の支店が豫園商城内に一気にオープンしたこと! ナビ独断で、行くべきお店BEST3を決めてみました。
大定番店がリニューアル

大定番店がリニューアル

1位:南翔饅頭店

あの小籠包の老舗が2018年秋にリニューアル! 「食べている人の背後で席が空くのを待つなんて……」「食券を買いに行くのが面倒」「ひたすら小籠包。野菜はないの?」などの声があった同店ですが、いまは全フロアテーブルオーダー制になり、小籠包以外にも小皿料理、炒め物、デザートなどのメニューが増加。行列は1階で係員が仕切ってくれるので、席取り合戦も不要に。テイクアウト窓口の行列も緩和されています。もちろん、小籠包のおいしさもレベルアップしてますよ♪
広くて快適な店内

広くて快適な店内

これを食べないと上海に来た意味がない!?

これを食べないと上海に来た意味がない!?

庭園「豫園」の入り口付近にあります

庭園「豫園」の入り口付近にあります

2位:湖濱美食楼

以前は「南翔饅頭店」の行列に並びたくない人が妥協で行く、やや格下のなんてことない食堂があった場所に最近オープン。「妥協で行く店だろうなぁ」と、ナビも妥協して入ったのですが、これが意外にお勧めでした! 何と言っても池側カウンター席からのこの風景。定番の小籠包も合格点です。ほか、上海焼きそば、菜飯、両面黄(かた焼きそば)など、上海らしいレアなメニューも揃ってました。風景をぼーっと眺めたい、一人旅の方はぜひ。
特等席で気軽に一人ランチ

特等席で気軽に一人ランチ

意外にここの小籠包もお勧め!

意外にここの小籠包もお勧め!

老舗生煎専門店といえばここ

老舗生煎専門店といえばここ

3位:大壺春

旅行者が食べたい上海名物として、小籠包、上海蟹と同率くらいで名前が挙がるのが「生煎(焼き小籠包)」。今まで豫園商城には専門店がなかったのですが、昨年この老舗の支店が登場しました。旗艦店はミシュラン(2019年版)のビブグルマンにも選ばれているこちらの生煎は、焼き目の香ばしさとやや厚めのやわらかい皮が特徴。メニューもユニークで、なんとフォアグラ餡の生煎なんていうのもあったりします。テイクアウトで食べ歩きできるゴマ団子もありますよ。
食事時は常に満席

食事時は常に満席

生煎は焼きたてがいちばん

生煎は焼きたてがいちばん

南京東路や雲南南路の老舗が豫園商城内に集結

南京東路や雲南南路の老舗が豫園商城内に集結

ほか、「真老大房」の牛肉月餅(パイ生地の中にジューシーな牛肉餡が。メンチカツみたいなおいしさ)、「鮮得来」の排骨年糕(揚げた骨つき豚ばら肉と餅を甘辛いタレに絡めたもの)、「沈大成」の青団(伝統的な餡入りの草団子。素朴な風味です)もお勧め。全部この数ヶ月内に豫園商城に進出して来た老舗です。変化の大きさ、わかっていただけたのでは?
隠れた場所にあるのでくまなく探して

隠れた場所にあるのでくまなく探して

「真老大房」の肉月餅

「真老大房」の肉月餅

「沈大成」の草餅

「沈大成」の草餅

2019年のお勧め土産はこれ!

有名老舗の豫園商城進出でお土産事情も変化。お勧めBEST3を考えてみました。
2019年を代表する上海土産

2019年を代表する上海土産

1位:60周年記念缶の「大白兎」

1959年に発売されたメイドイン上海のミルクキャラメル「大白兎」は、2019年で60周年を迎えます。レトロな記念缶入りのものが豫園商城内の各食品店の店先に積み上げられて売られていました。お値段は58元。飴なので渡す人は選ぶかもですが、ミルク感たっぷりで素朴な風味は日本人の口にも合います。
2位:「徳大西菜社」の「葱油酥餅」

上海式洋食の老舗レストラン「徳大西菜社」も「豫園商城」内に進出していました(レストランではなく、テイクアウトカウンターのみ)。そこで見つけたのが、上海の伝統的な軽食「葱油餅(ネギ入りの薄いお好み焼きのような食べ物)」をイメージしたクッキーです。コーヒーより中国茶に合いそうかも。場所は「湖濱美食楼」の向かって右手です。
老舗洋食店のカウンター

老舗洋食店のカウンター

気軽に渡せそう

気軽に渡せそう

3位:「杏花楼」のご飯ものいろいろ

月餅で有名な老舗「杏花楼」は、実は上海式広東料理の老舗でもあります。香港で言う煲仔飯(ソーセージ入りの炊き込みご飯)「腊肉飯」、ナツメやナッツ、小豆餡入りの「八宝飯(おはぎに似ていて、甘党ならハマる味)」など、自宅で蒸したりレンジで温めて食べられるご当地ご飯が売られていました。お店は「大壺春」から「南翔饅頭店」へと歩く途中に見つかります。
月餅も有名です

月餅も有名です

意外とおいしいかも

意外とおいしいかも

「上海喬家柵」の松糕

「上海喬家柵」の松糕

ほかにも「上海喬家柵」の松糕(ふかふかした素朴な米菓子。緑茶に合いそう)、「功徳林」の苔条核桃(海苔とクルミのクッキー。精進料理店なので動物性のもの不使用です)もお勧め。上海発のスニーカーブランド「Feiyue」の支店もオープンしていました。
ベジタリアン系お菓子が揃います

ベジタリアン系お菓子が揃います

スニーカー好きならここもチェック

スニーカー好きならここもチェック

ごちゃごちゃといろいろなものを売っている土産物店も健在。2019年はブタ年なので、ブタグッズも揃います。
干支グッズ

干支グッズ

マグネットいろいろ

マグネットいろいろ

ミニチュア食品サンプル

ミニチュア食品サンプル

ニベアみたいな保湿クリームです

ニベアみたいな保湿クリームです

ゴムヘビ

ゴムヘビ

「リザーブ・ロースタリー」グッズは豫園商城のスタバでも販売

「リザーブ・ロースタリー」グッズは豫園商城のスタバでも販売

さらに安く買いたい方は「豫園商城」敷地外の雑居ビル市場へ。
庭園「豫園」の出口付近には郵便局があるのですが、久しぶりに覗いたら局内のデザインが2018年半ばにヒットしたスマホゲーム「旅かえる」仕様になっていました。ほかの郵便局では見かけないディズニー切手なんかも売られていてけっこう穴場? 旅先からのハガキをお土産にするのもいいかも。
「旅かえる」仕様の郵便局

「旅かえる」仕様の郵便局

「旅かえる」切手

「旅かえる」切手

中国限定のディズニー切手も

中国限定のディズニー切手も

2019年はここも歩いておこう!

「湖心亭」は上海最古の茶館

「湖心亭」は上海最古の茶館

変化の早いなかで長年変わらず人気を得ているお店もあります。意外と穴場なナビのお勧めは「湖心亭」の一階席。窓辺にちょこんと座れるスペースがあって、トイレもあるのでプチ休憩にぴったりです。あと、通りがかるたびに正門より風情あるなと思うのが「緑波廊」の裏口(調理場出入り口)。薬局「童涵春堂」の中もじっくり見て歩くとおもしろいですよ。
一階の窓辺席が好き

一階の窓辺席が好き

スタッフ専用入り口のほうが素敵

スタッフ専用入り口のほうが素敵

大型薬局内を探検してみよう

大型薬局内を探検してみよう

かろうじてこんな感じで残っています

かろうじてこんな感じで残っています

上海万博の開催年くらいから「取り壊されるかも。行くならいまのうちに」とナビが言い続けていた周辺の古い住宅街。その後もしぶとく健在だったのですが、2018年末にいよいよ立ち退きが始まったようです。既に生活感は減っていますが、古い家屋、廃墟になった様子などを見られるのは今だけ。撮影しておけば10年後、20年後に貴重な資料になるハズです。
「沉香閣」前の路地・王医馬弄は既に封鎖。ここ、近道だったんだけどな

「沉香閣」前の路地・王医馬弄は既に封鎖。ここ、近道だったんだけどな

既に立ち退いた家のドアにはこんな紙が貼られています。日付は立ち退き日

既に立ち退いた家のドアにはこんな紙が貼られています。日付は立ち退き日

猫たちも引っ越さないとですね

猫たちも引っ越さないとですね


いかがでしたか? 2019年1月現在、敷地内にはところどころ工事中の場所もあって、今後まだまだ変わりそうな「豫園商城」。「昔行ったことがあるので」「ガイドブックでなんとなく雰囲気はわかったので」という方も、今年の「豫園商城」は行けば必ず発見があります。ぜひゆっくり時間をとって気ままに歩いてみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-01-24

ページTOPへ▲

その他の記事を見る