上海人の結婚式☆体験レポ!

上海人アンジェラの結婚披露宴におよばれして来ました!日本とはどんなところが違うんでしょうか?!

皆さんこんにちは、マチです。
上海ナビの “ 上海人レポーター ” として度々登場してきたアンジェラこと陸 (りく) さんが、この度めでたく結婚しました! お相手は、同じく上海人の周(しゅう)さん。

私とアンジェラとはレポーター仲間ですが、彼女から周さんを紹介されたのは遡ること1年以上も前。暑~い夏の日にアンジェラとスイーツ屋さんを取材中に彼が現れ、一緒にカキ氷を食べまくった思い出が。あの頃は周さんのこと彼氏じゃなくて友達って言っていたのになぁ~。

せっかく中国人の披露宴に初お呼ばれしたので、ここは日本人の皆さんにも中国の披露宴の様子をお伝えしようと思います! いったい、日本とはどこが違うんでしょうか?!
~ 披露宴会場に到着 ~
披露宴会場は、観光客にも有名な南京東路歩行街のすぐ近くに建つ4つ星ホテル 「王宝和大酒店」 の3階・牡丹庁。日本の披露宴では会場入り口前で名前を記帳してご祝儀を渡すのが決まりごとですが、中国の場合は受付では署名するだけで、ご祝儀 (中国語では、紅包 ホンバオ) は新郎新婦本人に直接手渡しするそう。しかし、写真撮影に急がしそうでタイミングが掴めん! てことで、また後ほど…。
披露宴は5時半開場、6時スタートとのことですが、5時半の段階ではまだ全然人が集まっていません。しかも、会場セッティングもまだ100%の完了ならず、業者のオッチャンがうろうろしてたりで…さすが、中国!
招待客は、各テーブルに名前を書いた紙が置かれているので、そこに着席します。日本ほど細かく席指定されていないんですね。私のテーブルは上海ナビ関係者と、見知らぬカップル1組との相席です。なお、気になる今回のお料理ですが、もっちろん中華料理!
★中国披露宴のお約束グッズ
こちらピンクと白の小箱には紅白饅頭 (今どき無いか…) ならぬチョコレートが入っています。中国では披露宴帰りの友達が必ず持っているんですが、中国では 「喜糖 シータン」 と呼ばれる “ プチ引き出物 ” なんですね。チョコやキャンディーで、幸せのおすそ分けです。
そしてと~っても中国的なのが、各テーブルにタバコの用意があること! これも 「喜煙 シーイェン」 という慣習によるもので、“ 煙が高く上がるほど縁起が良い ” という意味を持つ縁起物だそう。パーティーでタバコが堂々とすえるなんて、喫煙者には朗報 (?!)。ほどほどの時間になると喫煙者は皆適当に吸っていましたが、正式には新郎新婦さんに火を付けてもらうものだそうです。
予定の6時をまわっても、まだ披露宴は始まりませんが、会場入り口前では新郎新婦が親戚やお友達など多くのゲストと記念写真を撮影しています。

そして、ご祝儀チャンスの到来! このポイントでご本人に直接…ではなく、今回はブライズメイド (新婦の親友が付添い人となる。中国語では 伴娘 バンニャン) さんに渡すシステムになっていました。なお、日本と違ってご祝儀は 「偶数の金額 (200、600、800など)」 で! ちなみに若い中国人でも200~400元くらい包むみたいです。
 
披露宴は始まりませんが、テーブルにはコースの前菜や飲み物が並び始めます。中国式の披露宴には紹興酒とか白酒 (バイジィウ) とか脳天ドッカーンな強いお酒が出るイメージだったんですが、実際は赤ワインにビール、ジュースが並ぶのみ。中国でも挙式では赤ワインが良く飲まれるそうです。やっぱ 「赤 = めでたい!」 だから?
6時15分にもなると、ようやく客席も程ほどに埋まってきました。普段からみんなマイペースだけど、披露宴もこんな感じなのね~。
服装も日本よりずっとカジュアルです。

もうすぐ6時30分も近くなるぞ、ってところでいよいよ開始の気配!!!
~ やっと新郎新婦の入場です ~
男女付添い人がドアを開き、颯爽と新郎新婦が入場してきました! 先ほどまでの空気から一転、ウェディングソング (竹内まりや 『Let’s Get Married』 ) と共に客席全体のボルテージも一瞬でUP! さらに次々と新郎新婦めがけてバラの花びらが舞い、めでたいモード全開です!
★日本では “ 結婚式 ” の方で行なうシーンがコチラ
誓いの言葉
中国では司会者が牧師さん! ってのはウソですが、ラジオDJばりに勢いのいい司会進行お兄さんのもと 「誓いの言葉」 を宣誓しあうアンジェラと周さんです。

そういえば、日本では式を挙げてから披露宴へと移りますが、中国にはそもそも、特定の神に向かって行なうような儀式としての挙式をする習慣は殆ど無いんだとか。
指輪の交換
誓いの言葉の後には、指輪の交換です~!
周さんからアンジェラへ、そしてアンジェラから周さんへ…。うう~ん、今の二人っていったいどんな気持ちなのかしら!
ここらへん、未婚の身にはまだ分からン世界です。
誓いのキス
そして、いよいよ誓いのキスのシーンになったかと思いきや、いきなりライトがブルーへチェンジ! なんでブルーライトなん?! なんで、なんで、なんでぇ~っ。
ま、このライトの件はいいとして…。
“ ハリウッド★キス ”とまでは行きませんでしたが、勢いのあるキスシーンでしたっ!
引き続き、親戚代表による祝辞が入ります。ちなみに、舞台の一番近くの円卓だけ赤いテーブルクロスが敷かれているんですが、こちらにはブライズメイド (伴娘) たちが、また2番目に近い位置のテーブルには両家のご両親や親戚の方が集まっていました。日本だと親族は後方のテーブルになりますが、こちらは反対ですね。
披露宴中は専属のカメラマンたちにより、カメラとビデオ撮影が続きます。ちなみに、中国人は大の写真好き。いわゆる日本レベルの結婚写真なんてモンじゃない “ 写真集 ” の撮影を、披露宴以前に済ませちゃっているんですよ。昔はそんな写真集を見るとあまりのポーズの決めっぷりにこっちが恥ずかしくなったものですが、近頃ではもう見慣れてしまいました (笑)。
ちなみに以下は、彼らの “ 写真集 ” からの抜粋です♪ ちなみに以下は、彼らの “ 写真集 ” からの抜粋です♪

ちなみに以下は、彼らの “ 写真集 ” からの抜粋です♪

★「契りの杯」もちょっと違うスタイルです!
シャンパンタワー
さて、引き続き初めての共同作業はケーキカットならずシャンパンタワーです。ピラミッド型に並んだグラスにどんどん、これはおそらくシャンパンをそのまま注いでいるんだと思います (日本だと発光する液体を入れていたりしますよね?)。 一通りシャンパンを注ぐと、今度は自分たちのグラスに赤ワインを入れて … (シャンパンはどうなるの?)。
交杯(ジャオベイ)
そして、そのグラスをこんな風にグイグイっと飲み干す2人!
お互いの腕を絡めてワインを飲み干すこのポーズは 「交杯」 と呼ばれ、これは新郎新婦が夫婦になったことを象徴するしぐさだそうです。
その後ベストマン (伴郎) とブライズメイド (伴娘) も舞台に上がり、会場全体で乾杯~! 中国式の乾杯の合図、皆が一斉にグラスをカンカンとテーブルに打ち付ける音が会場全体に響き渡ります! このシーンもまた、すごく中国的ですよ!!!
さて、以上で披露宴でも最も重要な1幕目が終了です。
ここで新郎新婦はお色直しのため退場、そして私たちは…
待ってましたとばかりに、お料理を食べることに熱中~っ!
写真左から、女子レポーターのさおリン/私/Tina。そして右の写真の男性陣は、小呉/項さん/ニシム。みんなナビに登場している面々です。見覚えあるかな?
上海人の結婚式、しかも11月ってことで上海蟹を使ったお料理だって登場! お料理は前菜だけでも9品くらいあり、その後もお肉に魚にジャンジャンやって来ます。
みんなで円卓をまわしながら、ワイワイ楽しめるのもいいですね。

~ お色直し&その後 ~
暫く経った後、お色直しを終えた新郎新婦が再登場しました! 続いては、キャンドルサービスのお時間です! キャンドルサービスでは、新郎新婦が持つ小さなキャンドルから各テーブルの蜀台のキャンドルへと火が灯されるスタイル。
最後には、舞台の上でアクアキャンドルの演出が行なわれます。
ボトルから謎の液体が注がれると、蛍光色のライトがキラリラリ~ン!
お色直し後のアンジェラは真紅のドレス姿。アンジェラには、やっぱりこういう派手な感じが似合うかもな~(笑)。

ちなみに中国で純白のウエディングドレスを着るようになったのは最近のこと (中国では白はお葬式の色!)。現在では最初に純白のウエディングドレスを着て、お色直しで赤いチャイナドレスなどに着替えるのが主流と聞きます。

アンジェラはチャイナドレスではありませんが、足元をよく見るとチャイナドレスのようにスリット入り! 周さんのスーツも、さわやかな着こなしですね。
その後、お互いのご両親に対する感謝の言葉が新郎新婦より贈られます。
まず新郎の周さんからアンジェラのご両親へ 「お父さん、お母さん、手中の珠である大切な一人娘をボクと結婚させてくださってありがとうございます。かならず彼女を幸せにします!」 と男らしい宣言が。堂々としてて、カッコイイ~!

続けて周さんが自分の両親へ感謝の言葉を述べようとしたのですが、感極まって言葉に詰まり、涙が・・・。ここらへんは、招待客たちもジーンと来ていました。私もちょっとウルウル・・・。「アンジェラ、いい旦那さん捕まえたなぁ!」

ところが! こんなに感動的なシーンだったというのに、後日アンジェラに 「ダンナさんのスピーチ、感動したよ~」 と言ったところ、「実は私、次の段取りで頭がいっぱいでよく聞いてなくて、気づいたら横で彼が泣いてるからビックリしちゃって~」 だって!
その後、小さい頃からアンジェラの世話をしてきたおじいちゃん&おばあちゃんに2人から花束が手渡されました。
★ケーキカットと女性の憧れブーケトス
ケーキカット
その後、いよいよケーキカットが行なわれました! 中国ではケーキカット後の最初のピースをご両親に食べてもらう習慣があるとも聞きますが、私もかなりエキサイトしていたので、この辺のとこは覚えていません。
しかし、その後各テーブルに大きなピースがボンボンっとやってきたところを見ると (これも円卓の上に乗り、皆でつつきます)、最初のピースはもちろんご両親の所でしょう!
ブーケトス
あと、な~んと披露宴会場でブーケトスが行われたんですよ。しかし、ブーケトスとは言っても、新婦が花束を投げて誰かがキャッチ!というスタイルではないんです。
新婦が客席を 「誰にあげようかな~」 という感じで歩いてまわり、そんでもって 「この人!」 って感じで花束が手渡されるんですよ。
「次はあなた」 の願いを伝えられたのは、陸さんの中学校時代からのお友達! 現在バッチリ彼氏がいるそうなので、めでたくゴールインも近いかも?!
再びお色直しから戻ってきた新郎新婦、第3幕 (最終章) は2人による愛のデュエットでスタートしました! 曲は、『今天你要嫁給我』 by デビッド・タオ (陶?) !
舞台で待つ新郎の下へ、アンジェラが歌いながら近づいていくんですが、音響がイマイチなせいかそれとも緊張のせいか、二人のデュエットは1小節ずれ、次第に2小節ぐらいずれ、もはや別の歌に … (爆)。
でも、2人のデュエットとしては完璧に成立していたのが凄い!
メロディーより歌詞が先走りしていく2人にハラハラする周ママ、途中で思い余って手拍子を取っていました (笑)。
その後、アンジェラの弟 (と言っても、一人っ子が普通の中国なので従兄弟のこと) が、お祝いのメドレーを熱唱!
この従兄弟クン、なかなか爽やか系でモテそうな男の子で、実は東方衛視TVの超人気オーディション番組 『好男児站出来』 に参加したこともあるんだとか!
そのフェロモンに乗せられ、ちびっ子がフワフワと舞台前に登場、曲に合わせてお遊戯まで始まっちゃいました。
最後には、新郎新婦が各客席をまわって乾杯! この際、付添人 (ベストマン&ブライズメイド) も一緒についてまわるんですが、このシーンでブライズメイドにご祝儀を渡している人もいましたよ。
最後にこうして各テーブルでの乾杯が終わると、宴会は自然解散的に終わっていきます(笑)! それにしても、全体の雰囲気は上海人の披露宴も日本のそれと大きくは変わらないんですね。ちょっと違う点は、中国では 「挙式」 のパートと 「披露宴」 のパートがドッキングしていることでしょうか?! 日本人の私にはちょっと面白い部分もあり、でも感動するシーンはみな同じ! 楽しい約2時間半でした。
最後に、式に参加した上海ナビ・レポーター一同と新郎新婦で記念撮影~!
アンジェラと周さん、末永くお幸せに~!
その他情報
レポーター: マチ   年齢: 花盛り突入 出身地: 大阪 滞在歴: 1年半 趣味: ありとあらゆる音楽 コメント: チャリと地図があれば上海ライフも超快適よ♪ シリーズ名: マチの気づけばウッカリ上海市民 

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レポーター: マチ   年齢: 花盛り突入 出身地: 大阪 滞在歴: 1年半 趣味: ありとあらゆる音楽 コメント: チャリと地図があれば上海ライフも超快適よ♪ シリーズ名: マチの気づけばウッカリ上海市民 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-12-10

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