ナビの上海好好インタビュー!【第5回】上海のコトあれこれ教えてください~

フリーキャスター、司会者として活躍中の小森歩さんに、上海のお勧めを聞きました!

こんにちは、上海ナビです。
ナビが思う上海生活の魅力とは、日々誰かに会うたびに「こんな人が上海にいたんだ〜」と思えること! 上海は、誰かに教えたくなっちゃう人との出会いが多い街だと思ってます。ということで始まったこのコーナー。男女国籍は関係なく、ナビ独断の人選で突撃インタビューをしていこうと思ってます。第5回目は、上海でフリーキャスター、司会者として活躍中する日本人女性、小森歩さんにお話を聞きました☆

第5回ゲスト 小森歩(こもり・あゆみ)さん/フリーキャスター

街レポ中の小森さん

街レポ中の小森さん

——こんにちは〜。実はナビも、何回か小森さんのお仕事の現場に遭遇したことがあるんです!  早速ですが、今のお仕事を始めたきっかけから教えて下さい。

もともと局アナになりたくて、大学在学中からアナウンサースクールに通っていたんです。でも、ちょうど就職氷河期の時期で、4〜5局で採用人数がたった3人という状態でした。結局卒業後は就職せずに事務所に入ってオーディションを受けて、名古屋で4年間情報番組のレポーターとして働いていました。

——そうだったんですね。上海に来られたきっかけは何だったんでしょう?

大学在学中に友達が上海に留学していて、遊びに行ったときにとにかくみんな楽しそうだったんです。ぼーっと学生生活を送っていた私にはすごく刺激的な場所に思えました。その後、卒業して名古屋でレポーターをやっていた時期に、グルメ番組で「一日にラーメン3杯食べる仕事を2日連続」なんていう生活をしていて(笑)。こういう仕事は30歳になったら無理だな、と。何か特技を身につけたいと思ったのが上海留学を決めたきっかけでした。

——上海の留学生活ってどんな感じなんですか?

楽しすぎました(笑)。人生でいちばん楽しい時期だったかな。アフリカや東南アジアからの留学生が多くて、毎週末みんなでビールを飲んだり(笑)。でも、社会人として使える中国語を身につけるまでには至らなかったので、修了後に上海の日本語情報誌で編集の仕事に関わりつつ、『中日之橋』(※)でナレーションの仕事を始めたんです。最初留学を決めたときは「一年だけ」と言って上海に来たんですが、結局そのまま今に至ります(笑)。
『中日之橋』のスタジオにて。左端が小森さんです

『中日之橋』のスタジオにて。左端が小森さんです

※ICS(上海国際チャンネル)で毎週日曜20時半から放送中。日中の政治、経済、外交、文化や、上海の話題を日本語でトークする人気番組です。以下のサイトから動画を視聴可能。キャスターとして活躍する小森さんをぜひ見てみて下さい。
http://www.icshanghai.com/en/Programs/2012-10-30/97.html
——今は主にどんなお仕事を手がけているんですか?

この『中日之橋』と、長崎で放送されている情報番組『Weekly Shanghai』ですね。ほかに日系企業の開業式典や周年セレモニーの司会、日本語教材のナレーションなども手がけています。

黄浦江沿いの人気スポット「老碼頭」

黄浦江沿いの人気スポット「老碼頭」

——皆さんもどこかで小森さんを目にする機会があるかもですね! 上海についてはナビより詳しいんじゃないでしょうか。最近取材で印象に残った人や場所などあったら教えて下さい。

「老碼頭」です。きれいにリノベーションされているエリアなんですが、端のほうにまだ住んでいる人がいて、そこの家のおじちゃんが家を見せてくれて。予定外の取材になりました。知らない人を家にあげて中を見せてくれるっていうのはインパクトありましたね。
オシャレなお店もいっぱいあるけど、

オシャレなお店もいっぱいあるけど、

周囲には古い家屋も残っています

周囲には古い家屋も残っています

レセプションの司会を中国語で!

レセプションの司会を中国語で!

——では、今後「こんなことをやってみたい!」というような目標はありますか?

最近ですが、一人での司会をやりはじめています。上海では、日系企業のセレモニーの司会は二人で担当することが多いんです。日本語を話す司会と中国語を話す司会が必要なんですね。そこを私一人で担当させていただくようになりました。でも、中国語の司会って、「现在开始!」とか「有请!」とかすごく大げさに言うんですよね(笑)。中国人になりきって、真似してがんばっています。

上海の暮らし

——今は上海のどのエリアにお住まいですか?

古北です。徐家匯に住んでいたこともあるんですが、日本人の友達と会うときは結局古北に行かなくちゃならなくて。日本人にとっては、便利でストレスなく暮らせる場所です。取材ではあちこち上海らしいローカルな場所に行けますからね。
日本人が生活するにはとても便利な古北エリア 日本人が生活するにはとても便利な古北エリア

日本人が生活するにはとても便利な古北エリア

気軽にゴルフができるのは上海の魅力の一つ。市内からゴルフ場が近い!

気軽にゴルフができるのは上海の魅力の一つ。市内からゴルフ場が近い!

——上海に住んでいて「良かった!」と思うことはありますか?

仕事上ではやっぱり有名人とお仕事できることでしょうか。北島康介選手や本田圭佑選手とのトークショーとか。名古屋で働いていたときよりも有名人に会えます(笑)。あとは、お休みの日はいろいろ習い事をやっていますね。今は週1でフラメンコ、週2でホットヨガ、月1〜2でゴルフをやっています。

——では、上海に住んでいて大変だと思うことは何でしょう。

だいたいはもう慣れちゃっていますが。でも、ある中国人の男の子と遊ぶことになって、約束の場所に行ったらその男の子の結婚式だったことがあります。

——えー!!

全然知らない人たちのなかで、円卓に通されて座って。普段着で来ちゃって、ご祝儀も用意してないのに。こういうことは日本ではありえないですよね。

上海のオススメ

アートスポットを散策しよう!

アートスポットを散策しよう!

——上海市内のいろいろな場所を取材されていると思いますが、そのなかでも小森さんお勧めの観光スポットを教えて下さい。

「田子坊」なんかはもう有名ですしね……。芸術系が好きな人には、「M50」がお勧めかもしれません。屠殺場をリノベーションした「1933老場坊」や、この間行った「紅坊」もおもしろかったですよ。あとは、永康路のバーストリートもお勧めです。なぜか絶対日本人に会わないでしょ!? 外国人がたくさんいて、異空間にいるような気分になれます。
「紅坊」敷地内にはユニークな彫刻作品がいっぱい

「紅坊」敷地内にはユニークな彫刻作品がいっぱい

話題のバーストリート・永康路はいつ行ってもにぎやか

話題のバーストリート・永康路はいつ行ってもにぎやか

——日本人に会わない場所っていうのは旅行者の皆さん的にもポイント高いんじゃないでしょうか。では、お勧めの上海料理店はありますか?

難しい……。辛い物が好きなら、湖南料理の「滴水洞」や四川料理の「龍門陣茶屋」ですね。おいしいと思います。あとは広東料理の「衡山小館」(延安西路)。上海料理だと、永嘉路の「点石齋小宴」でしょうか。
激辛料理が大人気の「滴水洞」

激辛料理が大人気の「滴水洞」

バーみたいな四川料理店「龍門陣茶屋」

バーみたいな四川料理店「龍門陣茶屋」

——普段上海でお友達とよく行くレストランを教えて下さい。

何料理でもいいんですか? よく行くのは長楽路の「Bella Napoli」(ケヴィンズ・オールドハウス隣接のイタリア料理店)です。あとは辛いものが好きなので「Simply Thai」。ベトナム料理の「ANNGON」(古羊路)もよく行きます。バーは、日本から友達が来たときに連れて行くのは永嘉路の「Constellation(星座バー)」ですね。
ゲストハウス併設の「Bella Napoli」はかまど焼きのピザが絶品

ゲストハウス併設の「Bella Napoli」はかまど焼きのピザが絶品

上海でいちばん人気のタイ料理店といえば「Simply Thai」

上海でいちばん人気のタイ料理店といえば「Simply Thai」

お土産系市場で安く手に入る靴用巾着

お土産系市場で安く手に入る靴用巾着

——「Bella Napoli」! ナビも好きなお店です。路地の奥にある隠れ家なのにいつ行っても人がいっぱいですよね〜。では、小森さんは帰国されるときはどんな上海土産を買いますか? 

最近バラまき土産としてよろこばれるのは靴入れです。刺繍がしてある巾着なんですが、20枚くらいまとめて買うと1枚5元くらいになるんですよ。豫園商城とか布市場、テレビ局の前のビル(韓城服飾礼品市場)、真珠城(虹橋国際珍珠城)でも売っていると思います。
——なるほど。靴入れって旅先とか上履き持参が必要なとき便利ですよね。意外とみんな持っていないかもしれません。では最後の質問です。『上海ナビ』の読者には初めての上海旅行を計画中の人も多いと思うのですが、「こうしたらもっと上海の旅が楽しくなる!」みたいなコツを教えて下さい。

ほかの海外の街に行ったときに思ったんですが、現地で発行されている日本語フリーペーパーをゲットすることです。マッサージやレストランなど、意外と日本人向けのいいお店が紹介されているので。あとは現地に住んでいる人にお勧めを聞くのがいちばんですね。そういう意味では、永嘉路の「牛心」に行ってみるのもいいかもしれません。
フリーペーパーは月初めに日本料理店、日系スーパーなどで手に入ります。写真のほかに新聞型のフリーペーパーも

フリーペーパーは月初めに日本料理店、日系スーパーなどで手に入ります。写真のほかに新聞型のフリーペーパーも

在住日本人のスタッフに直接お勧めを聞ける「牛心」

在住日本人のスタッフに直接お勧めを聞ける「牛心」

——確かに、在住日本人がリピーターになっているお店は失敗がない気がします。今日はありがとうございました! 今後も小森さんの番組、個人的に楽しみにしています〜。

「実はもともと人見知りなんです。でも、カメラがまわると何でもできる気になるんですよ」と話してくれた小森さん。特技を生かして軽やかに異国で仕事をこなしている姿は、ナビから見て本当にかっこいい日本人女性だと思ってしまいます。皆さんも、滞在先のホテルのテレビで、ぜひ小森さんの出演番組をチェックしてみて下さいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-10-10

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