ナビの上海好好インタビュー！【第3回】上海のコトあれこれ教えてください～

こんにちは、上海ナビです。
ナビが思う上海生活の魅力とは、日々誰かに会うたびに「こんな人が上海にいたんだ〜」と思えること!　上海は、誰かに教えたくなっちゃう人との出会いが多い街だと思ってます。ということで始まったこのコーナー。男女国籍は関係なく、ナビ独断の人選で突撃インタビューをしていこうと思ってます。第3回目は、小学校で音楽を教えながらアクセサリーデザイナー、ミュージシャンとしても活動する韓晴璐さんにお話を聞きました!

第3回ゲスト　韓晴璐さん／アクセサリー作家、ミュージシャン

——こんにちは〜。ナビと韓さんの出会いは雑貨屋さんでしたよね。そのお店に韓さんの作ったアクセサリーが売られていて。てっきりそれが本業だと思っていました。実は公立小学校の先生だったと知ってびっくりです。上海の小学校って、どんな感じなんですか?

見ていて、子どものストレスは大きいなと感じます。私は音楽の先生なので、まずは子どもたちに音楽を好きになってもらうことが目標。内容?　歌やリコーダー、ハーモニカ、ダンス……、あと、最近はオカリナも教えています。楽しんでもらえるように授業するのがモットーですね。

——楽しそう〜。

でも、この前校内で骨折してしまった子がいて、その子の担任が保護者に賠償金を払ったんですよ。体育の先生はほんと大変だと思います。こういうのって、たとえば「中国はサッカーが弱い」みたいな問題につながってますよね。授業で本気の試合を教えられないんですから。

——なるほど……。大変ですよね。先生の仕事をこなしている人って、ナビはすごく尊敬してしまいます。そんな中、アクセサリー作りの仕事もしていますが。

学校は午後早めに終わるし、自由時間が多いので。「淘宝（ショップサイト）」に出店して作品を販売したりしています。作り始めたのは高校生のころですね。豫園の近くの手芸用品市場でパーツを買ったり、日本のアクセサリー作家の本を眺めたりするのが大好き。ナチュラルで、個性的すぎないデザインが好みです。

韓さんの作品の数々です♪

——読者の皆さんも今後ホテル内で歌う韓さんに遭遇できるかもです♪　ところで、先生の仕事以外はフリーで活動してるってことですよね。

学校以外はほぼ趣味。遊びと同じです。フリーで働く人は最近多いですよね。私の知り合いでは半分くらいがフリーランスかな。でも、実は仕事で自由業をするのは大変なことだと思います。本当に好きで遊びみたいにできるならいいけれど、業務としてフリーの仕事を自分で探すのはキツいですよね。私も将来はアクセサリー作りを本格的にやりたいし、自分のお店もほしいなとは思っていますけど……。あ、先生の仕事はすごく好きなので、今は辞めるつもりはないですけどね。

上海の暮らし

——生まれも育ちも上海なんですよね?　今のお住まいはどのへんですか?

地下鉄1号線の「共富新村」駅エリアです。普通の住宅地なので、何も案内できる場所はありません。強いて言えば、近くの彭浦新村エリアに夜市が出ます。屋台とかけっこうにぎやかですよ。

——上海のいいところってどんなところでしょう。

うーん、……特にない（笑）。私はここで育ったので、家みたいで安心できる街だとは思います。

——では、上海人目線で上海の残念な部分はありますか?

上海人女子は強いとかワガママだとか言われていますけど、それはそうなんですけど、いい子もいるんですよ。でも、日本人女性に学ばなければならないことは多々あると思います。以前、日本人のお子さんにピアノを教えていたんですが、その家の奥さんの振る舞いとか、奥さんが旦那さんに対する態度とか、すばらしいなとひたすら思ってました（笑）。

——個人的な質問ですけど、韓さんの微博（中国版ツイッター）はフォロワーが20万人超えていますね。ちょっとした人気者や有名店のオーナーでもせいぜい3000人くらいですよ?　企業でも１万人達成したら喜ぶと思います。実は有名人なんですか?

どうでしょうか（笑）。私が作ったアクセサリーを気に入ってくれた人はフォローしてくれてると思います。彼氏にも「フォロワー増やして!」って、手伝ってもらってますけど（笑）。

上海のオススメ

——普段からナビにオススメのお店を教えてくれますが、けっこういつもマニアックな場所ですよね。今日は、初めて上海旅行に来た人向けのオススメスポットを教えて下さい。

スポットというか、この前いいお店を見つけたんですけど。「monja monja」っていう、浦東の「東和公寓」内のもんじゃ焼き屋さん。あと、「李氏の靴屋」っていうオーダーメイドのお店。場所は桜花路かな。学校で児童のお母さんに教えてもらったんですよ。

オシャレな洋館やカフェが見つかるのはやっぱりフランス租界エリア

下町の名店「孔乙己酒家」

豫園の老舗「緑波廊」

——酒好きですよね?　「Jackie’s」（※）以外でオススメのバーはありますか?　
※ナビと韓さん行きつけの超下町ビアバー。ご紹介したいのですが、残念ながら2013年3月で閉店の予定です。実はこのインタビューも「Jackie’s」で行っています。
※2013年4月、お店の存続が決定しました!

2013年3月10日までに上海に来るなら、「Jackie’s」（肇周路76号）にぜひ来て下さい。オーナーやお客さんたちと友達になってほしいですね。

古い路地でこの看板を見つけて下さい

見たことのないビールがいっぱい

各国の友達ができます

——各国の人と仲良くなれるんですよね。メニューがなくて、各自冷蔵庫からビールを選ぶような店なのです。で、ここ以外にオススメのバーはどこでしょうか。

やっぱり音楽が好きなので、ジャズの生演奏がある「Jz Club」はオススメしたいです。あと、「老碼頭」のいちばん道路側にカクテルがおいしいバーがあるんですが、名前を忘れちゃった。私の友達の友達がやっているお店で、電子系の音楽が好きな人にもオススメ。中山南路側のヘアサロンの隣りにあるバーです。

——オススメのカフェも教えて下さい。

最近見つけたのは泰安路の「a room」。ここはぜひ紹介して下さい。老房子（古い洋館）で、アンティークなインテリアがセンス抜群。誰も知らないと思うけど、私の今イチ押しのカフェです。あとは「田子坊」の「Kommune」。有名店ですけど、やっぱりここのラテはおいしい。

上海の古民家カフェはぜひ行きたいスポットです

——「a room」!　韓さんに聞いて即行ったんですが、感動するくらい素敵なカフェでした。紅茶のムースもおいしくて……。では、最後の質問です。『上海ナビ』の読者には、初めての上海旅行を計画中の人も多いと思うんです。「こうしたらもっと上海の旅が楽しくなる!」みたいなコツを教えて下さい。

地下鉄でいろいろまわることです。絶対に大人数の団体旅行なんかでは来ないで下さい。自由に歩いてこそ楽しめる街なんです。

——そうですね。地下鉄を乗り換えたり、ひと駅歩いたりしながら丹念に街を歩くと、本当に発見のある街だと思います。またいいお店を見つけたらぜひ教えて下さい。今日はありがとうございました!

本業以外にもがっつりやりたいことをやり、休日はお気に入りのカフェやバーで過ごすという韓さん。特別なように見えますが、実はこんな感じが20代上海人女子の典型的なライフスタイルだといってもいいのかも、とナビは思っています。「時間がないから」「資格も資金もないので」などを言い訳にしてやりたいことを先延ばしにしている日本人女子の皆さん、ぜひ上海で同年代の女の子と語り合ってみてください。帰国後、何かに目覚めること請け合いです。
以上、上海ナビがお伝えしました。