3月の上海　【2020年】

こんにちは、上海ナビです。
いろいろな意味でとても厳しかった今年の上海の冬。新型肺炎の予防対策はまだまだ手が抜けませんが、季節は春へと動き始めています。既に梅の花やモクレンも開花し、今月中旬以降は桃、桜などが咲き始めます。交通機関や各観光施設の営業状況などの最新情報は、『上海ナビ』で随時チェックを。また、毎年4月に開催されるF1中国グランプリは延期が発表されています。新しい日程は決まり次第お伝えしたいと思います。
※『上海ナビ』掲載の店舗、施設、見どころなどが営業していない場合があります。ご了承ください。

菜の花が咲き、		モクレンが咲き始めます		でも、外出には要マスク
お店に入るのもマスクが必要です		店内での食事を休止中のレストランも		ソーダ味のポテチ。春限定とのこと

カレンダー編

3月8日（日）　婦女節
国際婦人デー。「女王節」「女神節」など新たな呼び名も登場してきています。店頭やECアプリでは女性向けの割引を行う日としても定着しています。

お天気・気候編

早春の上海は湿気が多く曇りの日が多いことで有名。晴れていてもどんよりしています。また、寒暖の差が激しいのでコート、スプリングコート、カーディガンなど、こまめに温度調節できる服装でお出かけを。

＜平均気温＞
初旬　7℃　　中旬　10℃　　下旬　12℃
＜最高気温—最低気温＞
初旬　5-10℃　　中旬　8-13℃　　下旬　10-16℃
＜平均降水量＞
初旬　1.8mm　　中旬　2.4mm　　下旬　3mm

☆ご近所づきあい
日常生活でナビが精神的にいちばん助けられているのは大家さんとご近所の方々です。台風などのときも何度助けられたことか。ご近所さんたちとは、挨拶をする、ペットを褒めるなど、日頃のちょっとしたことで仲良くなれます。家探し時、近隣の人たちの雰囲気を見ておくことも大事かも。また、地域の居委（町内会事務所）の場所も普段の散歩を兼ねてチェックしておきましょう。

☆現地SNSに慣れておく
今回も、マスクの予約購入には微信など中国のSNSが必要でした。2月21日以降、タクシーの乗車にもスマホが必須になっています（乗車記録を取るため）。現地の最新情報を入手する、スムーズに支払いをするなども非常時には重要。微信と支付宝の両方に慣れておいたほうがいいかも。そして、ご近所づきあいにもSNSにも必要なのが現地語でのコミュニケーションです。「会社に通訳担当がいるので」という方も、災害などでその人と連絡が取れなくなることを想定してみて。基本的な会話と、スマホへのピンイン入力程度は勉強しておいたほうがよいです。

＜ナビ的、上海市政府をちょっと見直したこと＞
◯薬局にマスクを求める行列ができ始めて数日後、すぐ予約制に切り替えた（枚数は少ないけれど、地域住民全員に安価で行き渡る方法）。
◯マスクや消毒用アルコールの不当な値段での販売を違法に。「閑魚（中国版メルカリ）」でのマスクの出品を禁止。
◯テーマパークや観光地、映画館など、春節休み開始と同時にほぼすべて閉鎖（経済より市民の健康優先）。
◯学校はすべて長期休校。オンライン授業を開始。
◯行政が必要な情報を日本語を含む各国語で発表してくれる。
◯かなり徹底的な情報公開（感染者が出た店名、マンションの住所などすべて公開。人権的に?と思うこともありますが…）。
◯毎日ほぼ決まった時間に感染者数や回復者、監視中の人数を公開（「上海発布」の微信、ぜひフォローを）。

そのほか、企業への優遇措置（閉鎖中の店舗の家賃を下げるなど）も。隠れた問題はまだまだあるのかもしれないですし、異論もあると思いますが、外国人生活者の一人としてナビは、上海市、なかなか頼りになるなと今回思いました。

3月のピックアップグルメ

◎紅茶
普段知人や取材先などから中国茶の茶葉をもらうことが多いナビですが、ここ最近もらったのは全部紅茶でした（ブーム到来?）。中国は言わずと知れた紅茶の産地です。中国四大紅茶に数えられているのは祁門（キーマン）、滇紅、金駿眉、正山小種（ラプサンスーチョン）。茶葉が大きく、濃厚で香り高い紅茶が多い気がします。発酵させてあるということでなんとなく体に良さそうな紅茶。日々の水分補給に、改めて中国紅茶を味わってみてはいかがでしょう。

いかがでしたか?　終息の方向へ向かいつつある上海ですが、まだまだ油断はできない状態です。でも『上海ナビ』では、フラットな視点で正確に今の上海の日常をお届けしつつ、なるべく上海に関わる皆さんが気分転換できるような、ホッとできる内容の記事を作成中。不安になるニュースやSNSの噂に疲れたら、『上海ナビ』を開いてみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。