夜の西塘に行ってみよう~

輝く大きな満月と赤い提灯。夜が最高潮!生きた水郷・西塘で、生活の息吹と熱気を肌で感じよう!

こんにちは、上海ナビです。
映画「MI・Ⅲ」のロケ地にもなった、今最も注目の水郷の街「西塘」は、上海から車で1時間ほどの位置にある、浙江省嘉興市嘉善県にある小さな水郷古鎮です。水源の豊かな上海近郊には有名な水郷が数多くありますが、西塘が他と違うのは、何といっても土地の人々が脈々と生活を営んでいるところ。典型的な明清時代の建築物というハード面と、ここで暮らす地元の人々というソフト面。そんな生きた暮らしの匂いが、タイムトリップにも似た郷愁を誘います。この西塘、特に夜がいい!と聞いて、早速行ってきました。なんでも、土地の人々と観光客がともに集い、活気が最高潮になるとか!人々の生きた熱気が感じられる夜の西塘を、たっぷり楽しんできました!

上海から一路、西塘へ

西塘は上海から車で一時間ほど。歴史は三国時代にまでさかのぼります。「呉越同舟」で有名な呉と越両国は、この地で争ったんだとか。
案内板を見ると、結構広くて、見どころもたくさんありそうです。ゲートをくぐって一歩足を踏み入れると、突如として時代劇のセットの中に来たかのような古い街並が。縦横無尽に伸びる狭い路地を進むにつれ、どんどん昔にタイムトリップしていくような錯覚を覚えます。

船に乗って水郷を満喫♪

水郷なら船に乗らなければ、ということで、まっすぐ船乗り場に直行。するとそこにはトム・クルーズの写真と「ミッション・インポッシブル3撮影地」という誇らしげな看板が! ここをあのトム・クルーズが走り回っていたのね、と思うとちょっとうれしくなるミーハーなナビ。
早速船に乗り込みました。船頭のおじさんは熟練のようで裸足! ほかの船の船頭さんたちと声を掛け合いながら、船は水郷の街を滑り出しました。
両側に、風情ある水郷の街並が流れていきます。頬に当たる風が最高! 橋も建物も、絵に描いたような美しさでなんともフォトジェニックです!
土地の人々が川べりに椅子を出して、思い思いに憩っているのが見えます。これらの民家は、民宿として観光客に貸している家もあるそうですよ。こんな昔風情の民宿に泊まったら、心に残る旅行になりそうですよね。
橋の向こうに見える人影は、川の水で一体何をしているのでしょう? 近づいてみると、なんと!おじさんが川でお洗濯。この洗濯ピープルは他にもたくさん見かけましたよ。そして川で水遊びをする子どもたちも。このように何百年も変わらず、生活に根付いてきた大切な川なんでしょうね。
さて、船で水郷を一周して戻ってみると、日が暮れかかって、古い屋根の上に月が出ていました。提灯に明かりがともって、なんとも風情がありますね~。

夕食は地元・水郷料理に舌鼓!

暗くなってくると、にわかに人の気配が増えて、川べりはすでに夕食をとる人々でいっぱい。観光客も地元の人々に交じって土地料理に舌鼓を打っています。うーん、ナビもお腹がすいてきました♪
夕食はこちら「西塘人家」でとることに。店先にはテイクアウトコーナー(?)があって、おばさんがいろいろなお料理を売っています。田螺や川蝦の佃煮など、水郷ならではのグルメが味わえます。
早速レストランに入ってみましょう。まずは地ビール「西塘ビール」で乾杯! 一本8元です。この「西塘ビール」、原料にお米が入っているからか、かすかに甘い味がします。そして超微炭酸で独特の風味。
地元料理をたくさんオーダーしました!
ツウの味、「臭豆腐」8元は思ったほど匂いもなく、タレをつけて食べると美味です。江南地方特産・青菜の燻製「霉干菜」で作った「霉干菜焼肉」は30元。濃い色の見た目よりさっぱりした味でご飯がすすみます。お肉と雑穀を葉で包んで蒸した「荷葉粉蒸肉」は一個6元。ちょっとちまきに似た懐かしい味がしました。
夜の西塘に行ってみよう~西塘 夜の西塘に行ってみよう~西塘
夜の西塘に行ってみよう~西塘 デザートは「酒リョウ(酒へんに“良”)圓子」をいただきました。酒かすが入っていてほのかに甘くデザートにぴったり。別腹でつるんとお腹に入ります。大椀で12元です。

デザートは「酒リョウ(酒へんに“良”)圓子」をいただきました。酒かすが入っていてほのかに甘くデザートにぴったり。別腹でつるんとお腹に入ります。大椀で12元です。

夕食でお腹がいっぱいになった後は、弄堂に灯る赤い提灯に誘われて、夜の水郷をそぞろ歩いてみましょう。さてこの屋台、何を売っているのかと聞いてみると、色とりどりの折り紙の船。日本の精霊流しに似た、西塘ならではの風習で、色別に異なる意味があるんだそう。漢字を頼りにあなたも願をかけて川に流してみては?
道端には食べ物屋さんの屋台がいっぱい出ていて、名物の生姜飴や青豆、そして川で取れた魚やエビなどの串焼きなどを売っています。さっき夕食でおなかいっぱいになったばかりなのに、美味しそうなにおいについつい手が伸びます。
夜になるとオープンするバーも何軒か発見しました!地元の人や観光客で盛り上がっていましたよ。地ビールを片手に地元の若者と語り合うと、水郷との距離がぐっと近くなる気がしました。
バーを出て、ほろ酔い気分で空を見上げると、折しも今日は満月!ノスタルジックな水郷の街、屋根越しに浮かぶまんまるい大きなお月様・・・ 感動の瞬間です。この世のものとは思えない美しい景色に、思わず時を忘れて立ちつくしました。

いかがでしたか? 昼もいいけど、風情とノスタルジーを感じるなら夜が最高!漂う郷愁感のせいか、自分を見つめるいい旅になりました。水郷ならぜひ、夜の西塘がオススメですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。

西塘の現地ツアーをご紹介!

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-12

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