上海★カキ氷★番付

上海スイーツ界の強豪2店 「鹿港小鎮」「小城故事」が繰り広げる、かき氷対決!

こんにちは、上海ナビです。

日本のみなさんは意外に思われるかもしれませんが、上海っ子に人気の食後のデザートの中でも上位に挙げられるのが「かき氷」。
もともとは台湾でブレイクしたものが数年前に上海に伝わり、上海市内の台湾料理レストランなら必ずといっていいほどメニューにあります。定番のフルーツ系から変り種まで豊富なバリエーションも人気のひみつ。
真夏だけでなく、真冬だってオーダーが殺到するカキ氷は、上海に来たらぜひチャレンジしてもらいたいアイテムなんです!
西の親方部屋「小城故事」

西の親方部屋「小城故事」

東の親方部屋「鹿港小鎮」

東の親方部屋「鹿港小鎮」

今回は台湾系スイーツ・カフェの強力ライバル店同士、東は新天地傍にある「鹿港小鎮」西は淮海路と常熟路交差点近くにある「小城故事」から“夏のかき氷八月場所”をお届けします!

東西“前頭”対決

1番目は、横綱級になるにはまだまだ軟弱モノ“スムージー系”力士の対決です。
オーダー率の高さと知名度から前頭筆頭に君臨中。

東の前頭 芒果氷沙(マンゴー・スムージー)/28元
新鮮なマンゴーを使い、元の素材が持つトロリとした食感と甘さが100%生かされたシャーベット。シャーベットのザラザラした感触は無い代わりに“フワっ”とした空気感があり、口当たりはとってもなめらか!マンゴーは女性にうれしいビタミンやミネラルが豊富な一方、食べ過ぎると吹き出物の原因にもなるので注意しましょう!

西の前頭 芝麻氷沙(黒ゴマ・スムージー)/26元
見た目は“ガンクツ王”はたまた“ぬりかべ”風なこちら、掲げるモットーは健康志向。それでも女性を簡単に引寄せてしまう裏技はビタミンEの抗酸化作用によるアンチエイジングや貧血・冷え性の改善パワー。一口食べると、ゴマの香ばしさがお口の中に広がり、美味しい!素材が「ゴマ」なんで、少々ザラ味のある食感ですが、そこは許して!

東西“小結”対決

2番手、同じ軟弱シャーベット系力士の中でも“ネーミング”もしくは“意外性”という小技で土俵での階級を上げてきた氷デザート力士の対決です。

東の小結 恋愛氷沙(フォール・イン・ラブ・スムージー)/26元
ドキドキしますよね、このネーミング!でもメニューの英語表記をみるとアッサリと“ピーナッツ&コーヒー”ってネタバレでちょっとガッカリ(笑)。その通り、コーヒー・フレーバーのスムージーに少し大粒なアズキが入っているんですが、中国でアズキ(=紅豆)と言えば“相思相愛”の象徴。数年前のフェイ・ウォン(王菲)のラブ・ソング『紅豆』も、いまだ多くの人が知ってるくらいヤッパシ象徴パワーは凄いかも…ビバ・恋愛!

西の小結 草苺氷沙(イチゴ・スムージー)/28元
西にも同じく「恋愛氷沙」はあるんですが、ちょっと趣向を変えてこちら夏のデザート“イチゴ”を使った夏季限定スムージーでの土俵入りです。イチゴといえば、『いちご白書』(古っ)等、こちらも恋愛の象徴じゃありません?!登場するやイチゴの香りがフワリ、うーん可愛いっ…と口に入れたとたん、「酸っぱ!!!」。実はこれ、ヨーグルト風味のイチゴ・スムージーだったんですよ。でも美味しい…この裏切られた感も、恋愛の醍醐味かも?!

東西“関脇”対決

上海(台湾式)かき氷界にも、以前より日本風の抹茶やアズキという技を取り入れた力士たちが頑張っております。お次はそんなジャポネなエスプリをかもす力士の対決です。

東の関脇 抹茶紅豆刨氷(抹茶ぜんざいかき氷)/28元
すごく日本でもみたことのある定番和風かき氷の登場です!かき氷の上には、まさに日本の“ぜんざい”と同じテイストに煮込まれたアズキ、そして抹茶アイスが乗っかり、練乳シロップがかかっています。抹茶アイスも、味が濃すぎず渋すぎず、ほどよい仕上がり。意外とボリュームがあるので、女の子なら3人くらいでシェアしても十分かも。さすが関脇だわ!

西の関脇 日本抹茶紅豆奶昔(和風抹茶アズキシェイク)/26元
「あらアナタ、かき氷じゃなくてシェイクじゃないの!土俵入りなんて生意気よ!」といわれつつも、西の“かき氷関脇”が欠番のため登場したのがこちら。まだまだヒヨッコなもんで、ミルクがないとシェイクにもなれない半人前ですが、「抹茶を飲むなら抹茶ミルクだ!」という人には絶大なる支持にて本日もオーダー取れました!正直、かき氷ばかり食べてるのも結構キツイんで、口直しにこういうソフトタッチのドリンクもいいかも…(ホッと一息)。

東西“大関”対決


とうとう幕内三役の一番上、大関の登場です。鍛え抜かれたシンプルなかき氷をベースに女性をうならす驚きの甘さを背負っての一本勝負!

東の大関 布丁氷(プリン氷)/28元
出たー!まず日本には無い(?)ダイナミズムと大胆さ。素のかき氷にカスタードプリンを“ボンボンっ”と入れてみた、だけなのにも関わらず、この迫力で多くのその他氷系デザートとは一線を画す大関の座にまで昇進してきました!コンデンスミルクの掛かったかき氷部分も、濃すぎず柔らかすぎない絶妙なプリンもどちらも美味!ちなみに“布丁”は中国語読みで“プーディン=ぷりん”です。

西の大関 布丁氷(プリン氷)/26元
こちらも、まったく同じプリン氷での対決!ただ、東の大関より少しお得感を醸すのは練乳シロップとカラメルシロップのダブル使いが楽しめるところ。さらに、かき氷部分が東の大関よりフワフワしているので、食べやすい。カスタードプリンのクオリティは、東の大関より柔度がわずか数%アップした以外、ほぼ同じレベルです。

東西“横綱”対決

いよいよ重量級の横綱対決!台湾で最も人気のあるかき氷と言われているのがこの“総合氷(ゾンフービン)”、上海氷界でもその右に出るもの知らず。いつか、この横綱の座を奪われる時がやってくるのでしょうか?大食い王しか食べきれません!

東の横綱 総合氷(かき氷ミックス)/29元
高さ23cmのタワー型かき氷、表面はアズキと緑豆で半分ずつに覆われ、周囲にはパイナップル、ブラック・タピオカ、タロイモの澱粉で作られた餅(タロ・タピオカ)がトッピングされています。とにかく、サイズを知らされずに出されると驚愕か絶句するのみ?!タワーが崩壊しないように注意深く攻略してください。たっぷりとかけれた練乳も加勢し、ついつい食べ続けてしまう美味しさです。

西の横綱 台湾剉氷(台湾かき氷)/28元
西の横綱もサイズ、トッピングとも東に引けを取っておりません!ここで敢えて比較するならば、中の氷が東の横綱に比べ若干もろく、今日のコンディションが悪かっただけか日頃の鍛錬不足なのかは判定が微妙です。お味の方もなかなかのもので、女の子なら3人がかりで食べるのがおススメ。東の横綱に比べて1元お得(笑)。

いかがでしたか、“夏のかき氷八月場所”。
今回は横綱、三役、前頭筆頭と、各部屋から5種類の氷力士の登場でしたが、主だった氷力士は上記のようなタイプがメインで、その他バラエティ豊富な氷力士たちの多くはスムージー系列に所属しています。

今回はあくまでもかき氷でのセレクトでしたが、各部屋ともフルーツ系やアイス系など他にもたくさんの甘味が揃うスーパー甘味処。この猛暑の昼下がりにはぜひデザート・アフタヌーン・ティーを楽しんでくださいね!

■店舗情報



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-08-07

ページTOPへ▲

その他の記事を見る