上海蟹の麺料理☆大特集

上海蟹は麺で味わう!蟹味噌を使った麺料理のお勧め店をご紹介♪

こんにちは、上海ナビです。
上海の秋の味覚といえばやっぱり上海蟹。上海に来たからには食べて帰らないと始まりません。でも、意外とよく聞くのが「一人旅なので蟹専門店は入りにくい」「ガイドブックに食べ方、剥き方が書いてあったけど難しそう」「コースの値段に驚いた。節約旅行なので高いものは無理」という声。ということで今回ナビは、そんな皆さんにぜひお勧めしたい麺料理のお店をピックアップ。一人でも、節約派でも(普通の麺よりはちょっと高いけど)、ぜひ上海蟹のおいしさを知って帰ってください。

上海蟹の麺とは

姿蒸しをオーダーするのは気が引けるという方にお勧め

姿蒸しをオーダーするのは気が引けるという方にお勧め

上海は焼きそばでもスープ麺でもない「拌麺(和え麺)」の文化がある街。上海蟹の蟹味噌、蟹肉を炒めた餡を麺に和えて食べる「蟹粉拌麺」は、昔から一般的に食べられていたようです。2017年前後に、上海蟹の麺専門店「蟹家大院」「蟹尊苑」などが相次いで話題となり、蟹を使った麺料理が上海で一大ブームに。2019年現在もそれは続いていて、新しいお店が登場したり、老舗の味が見直されたりして、上海蟹麺というジャンルが成熟しつつあります。
蟹を捌いて身と味噌だけを使用

蟹を捌いて身と味噌だけを使用

こんな風に和えて食べるのが主流

こんな風に和えて食べるのが主流

どこも気軽に立ち寄れる雰囲気のお店です

どこも気軽に立ち寄れる雰囲気のお店です

値段はお店にもよりますが一杯50〜150元前後。上海蟹料理店で食事するよりもリーズナブルです。ほぐし身や蟹味噌、卵を餡にしているので蟹の剥き方がわからなくても上海蟹の旨味をたっぷり味わうことができます。しかも麺料理なので、地元の人も一人で食べに来ている人が多数派。一人旅でも気兼ねなく利用できます。二の足を踏んでいた方も、これなら上海蟹を楽しむことができますよね。

上海蟹麺はココで食べよう!

それでは早速、上海市内で2019年秋現在人気のお店をご紹介していきましょう。「なるべく安く食べたい」「外灘、新天地などわかりやすい場所の店を紹介して」「旅行者ではなく地元の人に人気のお店に行きたい」「新しい店より老舗に行きたい」など、選ぶポイントは皆さんバラバラだと思うので、個々で選べるよういろいろなタイプのお店をリストアップしてみました。
※メニュー、値段は2019年秋現在のものです。
蟹家大院

蟹麺ブームの火付け役といえばこのお店。メニューは3種類のみで、そのうちもう一種類はオーナーさん曰く2020年に発表するそう。なので2019年の現時点では2種類のみで勝負しているお店です。「蟹肉肉」(72元)は蟹の足肉を使った麺。「蟹黄金」(306元)は蟹味噌と蟹の卵が蟹6匹分使われているそう。値段にびっくりですが、地元の人は躊躇なくオーダーしています(それだけおいしいということ!)。一度は食べていただきたい上海蟹麺です。
上海蟹麺界の最高峰「蟹黄金」(306元)

上海蟹麺界の最高峰「蟹黄金」(306元)

蟹肉たっぷりの「蟹肉肉」(72元)

蟹肉たっぷりの「蟹肉肉」(72元)

現在店舗は凱旋路の本店のほか、外灘店(外灘3号のすぐ西側、広東路沿いの1階)と浦東のリノベスポット「船厰1862」内にあります。
こっくり濃厚

こっくり濃厚

蟹尊苑

「上海蟹料理も麺も両方食べたい!」というときはこのお店へ。1階は麺専門店、2階はやや高級な上海蟹料理店になっています。麺のフロアは食事時になると地元の人たちの大行列が。ガラス張りのキッチン前では、職人さんたちが蟹をさばく様子を見ることができます。お勧めは「金湯蟹粉麺」(98元)。濃厚な蟹の旨味を存分に楽しめます。しかも、麺ではなくご飯(丼)として食べることもできるそう。ご飯派にもお勧めのお店です。
紹興酒といっしょに食べたい一杯

紹興酒といっしょに食べたい一杯

蟹黄魚

有名観光地「新天地」に隣接していて、早朝から深夜まで営業。お酒やおつまみも豊富で一人飲みもOKという、旅行者的に100点をあげたくなるお店です。こちらのお勧めは「蟹黄金拌麺」(68元)。上海蟹の足肉と蟹味噌に卵をからめたやさしい風味のあんかけが絶品。ワンタンバージョン、お茶漬けバージョンも用意されているので、飲んだ後の利用にもいいかも。サイドメニューもお酒に合いそうなものがいろいろ揃っています。
黒酢をたらして、よく混ぜて

黒酢をたらして、よく混ぜて

十面歓騰

人気レストランが集まる「JULU758」内(フロアのいちばん東側)の蟹麺専門店。こちらは、上海蟹だけでなくワタリガニやエビの麺も揃っているのが特徴です。フードコート内の一角という佇まいなのでいつ行っても満席の人気(席数が少ないため)。今回ナビが頼んだのは、上海蟹を使った「蟹粉撈麺」(118元)です。ややあっさりめですが、だしがしっかり効いている感じ。黒酢をかけると風味が増します。
昔ながらの庶民的な味

昔ながらの庶民的な味

阿娘麺

上海を代表する老舗麺料理店です。蟹味噌を使った「蟹粉麺」(45元)は昔から地元の人に愛されているメニュー。ナビが最初に食べたのは2000年代初めくらいでしたが、当時は30元で、「麺なのに高いな〜。頼む人いるのかな」と思ったりしました(そう考えると上海の物価の上がり方、凄まじいです……)。味は当時と同じく素朴なおいしさを保っていて、蟹味噌餡もたっぷり。2019年現在、ミシュランのビブグルマンにも選ばれています。
ゼイタクな組み合わせ

ゼイタクな組み合わせ

蟹蠔麺道

2019年オープンの新顔ですが、現時点でお店のある長寧区の全ジャンルの麺料理店で人気No. 1という猛者。店名のとおり、看板メニューは蟹味噌たっぷりのスープにプリプリ&大ぶりのカキを投入した「蟹蠔麺」(67元)。駅からも遠くてやや不便な場所ですが、通いたくなるおいしさです(近所の人、うらやましい……)。ローカルな麺料理店にはめずらしい生ビール(しかもオリオンビール!)を揃えているのもポイントです。
ショウガの千切りをたっぷりのせて

ショウガの千切りをたっぷりのせて

裕興記麺館

約150年前の清の時代に蘇州市内で創業し、2018年に上海進出した話題の老舗。蘇州の伝統的な「やや硬め細ストレート麺」が完璧においしいお店です。この麺を使ったお勧めは「蝦仁蟹粉麺」(88元)。剥き川エビと蟹味噌、それに千切りのショウガをざっくり和えて食べる麺です。素材の味そのままの素朴なおいしさ。このお店の進出によって、上海人の間に蘇州麺ブームが来ている気がします。
甘辛香ばし醤油味

甘辛香ばし醤油味

心楽麺館

上海の昔ながらの麺にこだわるこちらのお店は、甘口の醤油ベースのスープ麺が地元の人に大人気。上海蟹を使った「蟹粉蝦仁拌麺」(128元)は、なんと上海人のソウルフード的麺料理「葱油拌麺(ネギ油と甘辛醤油味で和えた麺)」に直接蟹味噌とエビの炒めものをかけたスタイルです。これ、ちょっとほかにはないかも。オーダー時、「湯麺(スープ入り麺)」か「拌麺(和え麺)」か選ぶよう言われるので、ぜひ「拌麺」を選んでみてください。
魚介の旨みたっぷり。高菜がアクセント

魚介の旨みたっぷり。高菜がアクセント

嗲記湯包館

蟹味噌小籠包が人気のお店です。上海蟹の麺も各種揃っていて、ナビは今回「蟹粉黄魚麺」(58元)を頼んでみました。黄魚(イシモチ/キグチ)は、上海の麺料理によく使われる海水魚。だしを取ると白濁スープになるのですが、これが上海蟹の風味と絶妙に融合しています。テーブルでオーダーできて店員さんのサービスもよいので、落ち着いて食事したい方にもお勧めです。先ほど紹介したカキ入り蟹味噌麺のお店「蟹蠔麺道」からは徒歩圏内。余裕があればハシゴもどうぞ。

締め用の小ぶりの器に入った麺です

締め用の小ぶりの器に入った麺です

<番外編>

成隆行蟹王府

上海でいちばん有名な上海蟹専門店です。こちらでコース(388元〜)をオーダーすると、締めで付いてくるのが「蟹粉担々麺」。蟹風味のまろやかなスープが美味です。コースによって付かない場合、チャーハンと二択になっている場合があるのでお店の人に聞いてみてください。それと、こちらのお店は一人でコース料理を楽しんでいる人もけっこういます。蟹本体を食べてみたいという一人旅の方にもお勧め。店員さんも日本人旅行者に慣れているので安心です。
おしゃれな見立て料理

おしゃれな見立て料理

The er

上海の定番料理の一つに、「素蟹粉」(植物性のものだけで作った精進料理の蟹味噌)というものがあります。これをベースにした創作麺があるのは「The er」。卵とマヨネーズを加えて蟹味噌の味を再現した餡を、パリパリ麺の上にかけて食べる変わり種「蟹粉蛋配脆麺」(58元)です。蟹自体は使っていないので、甲殻類アレルギーの方も安心。料理やお酒とともに数人でシェアして味見してみてください。

いかがでしたか? 気になるお店は見つかったでしょうか。ナビも今回蟹味噌麺について調べてみるまで、こんなにたくさんの専門店が市内にあるとは思っていませんでした。ナビが見逃しているお店もまだまだあるはず。新しいお店も今後どんどん増えそうです。ぜひ皆さんも、旅行中に一度は上海蟹麺を味わってみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-10-10

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