龍柏(ロンバイ)を歩こう!

車を降りればそこはソウル!?本場の食材や韓国料理も楽しめる上海のリトル韓国「龍柏」を歩こう!


こんにちは、上海ナビです。様々な国の人がビジネスチャンスを求めて集まってくる街・上海。日本にチャイナタウンやコリアンタウンがあるように、上海にも日本人の多く住むエリア・古北や、韓国人街・龍柏が存在します。特に龍柏は、売られているものも街の看板もすべてハングル表記。ナビの知人の韓国人女性は、「ここでは中国語を話さなくていいからラク」などと言って、淮海中路や新天地においしいレストランがあるからと誘っても、龍柏から出てこないのです。いったいこの街の魅力とは、なんなのでしょうか。

場所は虹橋空港のあるエリア。虹橋空港からはタクシーで10分ほどなので、移動に1〜2時間空き時間ができたときにふらりと訪れるのにはもってこいの場所です。市中心からはタクシーで30分ほど。運転手に「龍柏」と言えば難なく連れて行ってくれます。南京西路と華山路の交差点、静安寺近くから出ている「57路」のバスでも乗り換えなしで来ることができますよ。こちらが57路のバス。

終点で降ります。バス停付近はこんな感じ。帰りもここから乗ればOK。地下鉄2号線「世紀公園」駅から出ている「936路」のバスの終点もここの近くです。

降りたところは「青杉路」。下町というよりも、高層マンションの建ち並ぶ高級住宅街です。

バスを降りるとこんな感じ。ここはソウル?

龍柏を歩こう!

まずは今日歩くコースをざっとご紹介します。バスを降りるとそこは「青杉路」。そこから西へ数分歩くと「黄樺路」にぶつかります。

「黄樺路」は整備された歩行街。ぶらぶら歩いているうちに「紅松路」に到着します。
「紅松路」を右折。そのまま「虹井路」を越えて、「紅松路」の行き止まりまで行ってみましょう。

お店をチェックしながら歩くと約1時間半のお散歩コースです。でも、ここは郊外の街。市内にはないこんな「足」があるのです。炎天下を歩き続けたナビは、途中からガンガン利用してしまいました。

龍柏エリア内なら、どこへ行くにも初乗り5元。でも、乗る前に値段を確認しましょう。お目当てのレストランやお店なら、住所を言えば連れて行ってくれます。運転手は外国人(韓国人)慣れしているのでけっこう親切なんですよ。座席から見る風景はこんな感じ。

リトル韓国を探検

さっそく街を見て行きましょう。ハングル文字の看板がいっぱいです。韓国語はまったくダメなナビ。何屋さんなのか分からないお店もありました……。

パッピンス、かき氷やさん。

パッピンス、かき氷やさん。

食料品店。

食料品店。

下着専門店。

下着専門店。

食料品店。

食料品店。

ハングル解読協力:ソウルナビ

スーパーの中もご覧のとおり。食材はもちろん、アイスクリームもジュースも韓国製です。本場の韓国料理が作りたいという日本人の主婦たちにも人気のお店。ちなみに上海在住の韓国人主婦も日本人街・古北の日本人向けスーパーをよく利用するそう。お目当ては納豆だそうです。主婦同士の国際交流が上海で……。
生活雑貨屋さんもありました。石焼ビビンバの器やキムチ作りグッズもいっぱい。韓国製のタッパーは、ナビも普段から使っています。使い勝手のよさそうな食器もリーズナブルに揃うんですよ。
こちらはキムチ専門店。店員さんは韓国語オンリーで接客しています。ナビが中国語で話しかけると、カタコトで対応してくれました。売り切れてしまっていましたが、のり巻きなどのお惣菜を売るコーナーもありましたよ。

本場の韓国料理店もいっぱい

食べ物屋さんをひやかしながら歩いていたらお腹が空いてしまったナビ。57路のバス停近くで見つけた気になるお店に飛び込みました。店名は……、すみません、読めません。どうやら豆腐料理専門店(青杉路325号)のようです。
※「ソコンドントゥッペギチッ」。ソウルの店はこちら(ソウルナビ)。

KBSやNHKに取材されたこともあるお店だそうで、名物ははやり豆腐とのこと。店員さんは中国人でした。なぜかほっとします。「あなたは韓国人じゃないの? 何人なの?」と聞かれてしまいましたが……。
でも、直感でいい店だなと思いました。なぜなら、上海には欧米人経営の店でも日本料理店でも、飲み水がまずいお店がたくさんあるのですが、こちらのお店はきりっと冷えたおいしいミネラルウォーターをポットで出してくれたのです。もちろんサービスで!
オールハングル文字の解読不能なメニューを閉じ、「オススメで……」と言って出てきたのはこちら。大きな豆腐を崩しながら食べる豆腐チゲ(40元)。まろやかな辛さのスープで、豆腐の旨味も堪能できる大満足の一品でした!
 

モヤシの入った五穀米とおこげのスープもつきます。体にしみ渡るおいしさ。
いかがでしたか?上海にいながらにして異国の雰囲気を味わえる龍柏。長く上海に住んでいるナビは、メニューが読めない、店員さんと意思疎通ができないという新鮮な不便さを味わうことができました。韓国人の友人たちは、上海に住んでいたとしても中国に染まらず、自国の食材や生活雑貨で暮らしている人が多いように感じます。龍柏に店を構える人たちは、そんな韓国人主婦やビジネスマンたちに支持されているだけあって、本場の味や雰囲気を頑固に守っている気がしました。「上海に住み始めてから韓国料理にハマった」という日本人も意外と多いんですよ。皆さんも、ぜひ上海のリトル韓国を体験してみてください。以上、上海ナビがお伝えしました。

関連タグ:韓国料理リトル韓国

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-06-22

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