上海料理☆大特集!

上海に来たら一番食べたい料理は?それはもちろん上海料理!でもちょっと待って、上海料理って一体何だ??上海を代表する上海料理を一同にご紹介しましょう!

こんにちは、上海ナビです。上海に来たら絶対食べたいものに上海料理ってありますよね。でも果たして何が上海料理なんでしょう?北京のように「北京ダック」とか「宮廷料理」とか分かりやすいものがあればいいのですが、上海は庶民が力を合わせて作り上げたようなところがあり、さらには外国の占領下に置かれたりと複雑な歴史を持っているため、一言にこれが上海料理です!と言うのが難しいのです。歴史の上では長江を少し上った蘇州、杭州、南京の方が早くに発展していたということもあり、多くの上海料理の元祖は上海ではないことがあります。中国中の良いものがぎゅっと凝縮されちょっと洗練され、少し外国風にアレンジされたのが上海料理なのかもしれませんね。奥深い上海料理の神髄をちょっと除いてみましょう。

〜正当派上海料理をご紹介!〜


上海ガニ
上海ガニ、こちらでは「大闸蟹(ダージャーシエ)」と呼ばれています。一般的には9月下旬から12月頃が食べ頃と言われていますが、上海では1年中食べることができます。ベストシーズンになると、日本ではまずお目にかかれないほどの大きな蟹も登場します。ナビが今まで見た中で一番大きかったのは甲羅の部分が女性の手のひらサイズ(約12cm)ほどもありました。ミソもたっぷり詰まっていてとてもおいしかったのを覚えています。(約100〜400元)


紅焼肉
紅焼肉はホンシャオロウと発音します。紅焼○○肉と特記しない場合は基本的に豚バラの角煮を指します。この場合正式には皮付きの豚バラ肉を使います。日本では皮付き豚肉なんて一部の地域を除いて、かなり珍しいですよね。ゼラチン質の皮の部分はもっちりした歯ごたえがあり、美肌効果も抜群で一度食べたら、皮なしの豚の角煮なんて何か物足りなくなってしまうことでしょう。上海特有の醤油とお砂糖をたっぷり使った甘辛い味付けもぜひ堪能してみて下さい。(約25〜100元)


糖醋排骨
骨付き豚のスペアリブを一口大に切って甘酸っぱく煮たもの。黒酢の風味、甘めの中国醤油の風味が合間って、何とも言えないおいしさなんですよ。酒の肴として、前菜として親しまれています。
甘酸っぱい味付けは上海老酒(紹興酒の一種)によく合います。飲み過ぎにはくれぐれもご注意を!(約15〜30元)


清炒蝦仁

透き通った蝦の姿から「水晶蝦仁」とも呼ばれるこの料理。お酢を最後に好みでかけていただきます。薄い塩味だけのシンプルな味付けなので、素材の新鮮さが問われる料理です。日本では蝦を使った中華料理はエビチリの方が通りがよいかのかもしれませんが、中国ではこちらの方が一般的です。日本の中華はやはり四川料理がベースになっているからかもしれませんね。現地の日本人にも人気のある料理で、少しおしゃれなお店であればメニューにあるのでぜひ頼んでみて下さい。(約80〜200元)



四喜烤麩
四喜は豆腐の一種で凍豆腐よりは水分があり、豆腐を木綿でくるんでぐるぐる撒きにした状態で、市場で売られています。適当な大きさに切って、砂糖醤油でコトコト煮て、キクラゲなどを入れると写真の料理になります。(もちろん多少はプロの技もあると思いますが...)お酒のつまみでも、前菜としても、子供のおやつ代わりにもなる優れものです。レストランでは写真の状態が多いですが、街中の食堂などではさつま揚げくらいの大きさに切られて煮込まれた四喜が気軽に手に入ります。ぜひ探してみて下さいね。(約2〜15元)


上海炒麺
蟹と並んで「上海」の名前を背負ったお料理です。と言っても焼きそばというか焼きうどんというか。入っている具はチンゲンサイくらいなもので、しかしその醤油ベースの甘辛い味付けに虜になる人が多いと聞きます。日本のソース焼きそばとはまたひと味違う、上海焼きそばの極意を見て下さい。(約6〜25元)

糯米紅棗
ナツメにお餅を詰めてシロップで煮たもの。あま〜いのですが、なぜか前菜のメニューに載っています。注文すると最初に出てきます。赤い食材は体を温めてくれると言われているので、中国人はナツメを寒いときや、女性の場合生理前などに食べるようにしています。甘くて一口サイズなので気楽にぱくぱく食べられるんですが、詰まっているのはお餅なので、あとからずっしり来るなにげに腹持ちの良い料理です。色合いも紅白でなんだかおめでたいですよね。(注:中国では紅白は特にめでたいことではありません。)(約12〜25元)


小籠包
小籠包の発祥の地はいろいろ言われていますが、「南翔」が発祥の地と言われています。しかし、長江をさらにさかのぼった蘇州の湯包はどう考えても小籠包の祖先のような形をしています。少し大きくて皮が少し厚め。さらにさかのぼると、肉汁たっぷりの肉まんなども登場するので、長江沿いに、小籠包の進化が見られておもしろいですよね。(約8〜20元)
だんだん小さく薄くスタイリッシュに!携帯電話と同じ道をたどっている小籠包でした。 だんだん小さく薄くスタイリッシュに!携帯電話と同じ道をたどっている小籠包でした。 だんだん小さく薄くスタイリッシュに!携帯電話と同じ道をたどっている小籠包でした。

だんだん小さく薄くスタイリッシュに!携帯電話と同じ道をたどっている小籠包でした。

蟹粉獅子頭

蟹粉獅子頭

蟹柳のアスパラ炒め

蟹柳のアスパラ炒め


いかがでしたか?上海料理はまだまだ紹介しきれていないものもたくさんあります。上の写真は、上海蟹を使ったアレンジ料理ですが、これらも上海料理に入れても良いのかもしれません。
上海では、上海料理のことを「上海菜」と呼ぶよりは「本帮江浙菜」と呼びます。これは江蘇・浙江の料理ということを表しています。長江沿岸のこの辺りではこの料理はここ!ときっちり線が引けない感じが分かりますよね。お互いに影響し合って、現在の姿があるのだと言うことが分かりました。ぜひ皆さんもいろいろ食べ比べてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。
関連タグ:本帮江浙菜上海菜上海料理

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記事登録日:2010-10-07

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