2007年 元宵節の灯会 (豫園)

春節最後のイベント「元宵節」を祝いに豫園に出かけよう!

こんにちは、上海ナビです。突然ですが、昨日3月4日は旧暦(農暦)の1月15日でした。中国では正月15日(初十五)は「元宵節」と呼ばれるお祭り、お正月休みの最後を締めくくる日として、家族揃って「湯圓」と呼ばれるお団子の入ったスープを飲み赤い灯篭を持って街を練り歩きまわります。最近では個人で灯篭を持って歩く人は少なくなりましたが、それでもお寺や大通り、お店の玄関口など至る所に赤い灯篭が飾られているのを目にします。今日はナビと一緒に、元宵節の豫園を見学しに行きましょう。

~~2007年3月3日・午後~~

元宵節前日の3月3日は土曜日でしたが、豫園商城の周りは思ったほど人がいません。灯篭はやはり夜が綺麗ですので、暗くなると一気に人が増えるのでしょうか。

~チケット売り場の様子~
普段は入場無料の豫園商城ですが(豫園はチケットが必要です)、なんと今日は入場券を買わなければいけません!「元宵節」など大きなイベントの際には、たまにこのようにチケットを買わされます。ナビが豫園商城に行ったのは午後3時ごろ、チケット販売開始は4時半ごろからとのことでした。17時半までは無料、それ以降はチケットが必要になるそうです。ちなみに3日のチケットのお値段は、大人30元、子供20元。デザインもかなり派手で「お祭り!」って感じですね。

~それでは気合を入れて突入!~
豫園商城の中に入ると、とにかく人だらけ!灯篭もものすごい数が飾られていました!夜になるのが楽しみですよね。

~願いが叶う木を発見~
金色をした大きな木を発見!この木は「願望樹」と呼ばれ、そばで売られている赤いお札を投げて木に引っかかると願いが叶うと言われています。ちなみにお札は札「健康快乐」「万事如意」「合家欢乐」「事业兴旺」「学业有成」「招财金宝」「永结同心」「心想事成」の8種類、一つ5元です。

~九曲橋付近~
「スターバックス」の2階から眺める「九曲橋」、これは・・・しんどい。人・人・人で本当に身動きが取れません。
池には「紅楼夢」「水滸伝」「三国演義」「西遊記」などを日本でもお馴染みの中国古典を模した飾りがありました。夜になるとライトアップされるそう、楽しみですね!!
お金を投げてうまくハスの葉の上に乗れば、いいことがある・・・かも。

~~2007年3月4日・夜~~

~元宵節当日の様子~
元宵節当日の夜、全面ライトアップされた豫園商城は昼とはまた違った雰囲気。上海を訪れたら、昼だけでなく夜の豫園商城も見逃せませんよ!
道路わきには真っ赤な灯篭がずらりと飾られています。お土産物屋さんには大きな豚の灯篭もありました。人出も昼間に比べてかなり多くなっている感じです。「灯篭見るぞ!」というパワーをひしひしと感じました・・・

~チケット売り場の様子~
これが噂の「臨時チケット売り場」。前情報が全く無かったので、「いつ・どこで・いくらで」販売されているのか分からず少し不安でしたが、これで安心ですね。ちなみに今日のチケットは大人50元!昨日より高くなっている・・・

~ゲート付近の様子~
入り口はかなりの人で込み合っていましたが、ほとんどはチケットを購入せずに入り口周辺から中の様子を見ている人たちでした。掲示板には「2007年3月2日、3日は午後5時半より“封城”、4日は午後2時より“封城”」と書いてあります。“封城”ってすごい言葉ですよね。

~いざ、中へ!~
商城内に一歩足を踏み入れると、あたりは灯篭・灯篭・灯篭。人出も中心に向かうに連れて増えていきます。旧暦の大晦日と違って、本当に人で身動きがとれず歩くのも大変なほどでした。
人に押されながら灯篭をよく見ると、なぞなぞが書いてありますよ。
「兄弟七八个 围着柱子坐 只要一分开 衣服就扯破」
「十里空山外 千行雁陈南」
中国語が分かる方はぜひ挑戦してみてくださいね。
「緑波廊」のある広場の様子です。さすがは歴史のあるレストラン、鳥の灯篭が飾られとってもきれいでした。「九曲橋」付近は昨日以上の人出、でもここまで来たら行ってみないとダメですよね!

~九曲橋にある、燈篭を見てみましょう!~
「紅楼夢」は中国四大古典小説の一つ、宋の時代の貴公子と12人の美女の物語です。
ご存知「三国演義」!
「桃園三結義」劉備 関羽 張飛が兄弟の絆を結んでいる様子
「风儀亭」董卓 呂布が貂蝉を取り合っている様子
「煮酒论英雄」曹操 劉備がお酒を飲みながら天下英雄を話し合っている様子
「忠義春秋」関羽 周倉 関平
「水滸伝」は中国四大奇書の一つで、梁山泊に集まった108人の豪傑の物語。
こちらは日本でも大人気の「西遊記」ですね。ブタ年だけあって、猪八戒絡みの場面が多いのでしょうか。孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師が亀に乗っている様子も中国らしくて面白いですね。

~願い事の叶う木!!~
昨日見つけた「願望樹」も灯篭の光の中で幻想的です。皆さん一生懸命、赤いお札を何度も何度も投げていましたよ。

~おみやげ用の灯篭?~
道端ではさまざまな灯篭(というよりプラスチックのオモチャ?)が売られていました。チケットについている割引券を使うと、5元安くなるようです。

~絵文字を発見~
絵文字の実演販売もありました。一枚30元だそうです。蝶々、花、鯉、竹などが色鮮やかにかなり細かい部分まで書かれています。なんだか感動しちゃいました。

~南翔饅頭店と小吃~
豫園商城に行ったら、「南翔饅頭店」の小龍包は外せません!夜だって大賑わい、通路の端で美味しそうに食べている人もたくさんいましたよ。
南翔饅頭店の裏側で見つけた「上海小吃人家」。こちらも行列ができています!「湯包」はストローをさして中の熱々のスープをいただきましょう。よく冷ましてからでないと火傷をしてしまうので、気をつけてくださいね!
キュウイフルーツとイチゴの飴がけも上海っ子の大好きな小吃の一つ。

~おまけ~
豫園商城の横にある「亜一金店」のアーケードで見つけた、黄金で造られた豚の置物。お値段は「金の値段+工費」だそうです(ちなみに、上海の金の価格は1グラム188元ぐらい)。

いかがでしたか?春節の最後を飾る「元宵節」。お家で「湯圓」を食べるもよし、街に繰り出して灯篭を眺めるもよし。今年も一年、家族みんなが健康で平安に暮らせますように神様にお願いするお祭りです。以上、春節最後のイベントで盛り上がる上海からナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-03-05

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