中華ファストフードめぐり

上海っ子のランチ、朝ご飯の定番は中華系ファストフード! 有名店を食べ歩いてきました。

こんにちは、上海ナビです。
上海の街を歩いていると、マクドナルドやケンタッキー以外にも上海ならではのファストフードチェーンの看板が目につきます。どんなお店なのか、入ってみたいと思ったことはありませんか? でも、せっかくの上海旅行なんだから人気店や有名店で名物を食べたいもの。そう考えると、ファストフード店は「行く店リスト」からハズレて当然ですよね。でもナビは、日本からきた知人に「あの店、どういう店なの?」とよく聞かれるんです。「入らないけど知っておきたい」——そんなご要望にお応えして、有名ファストフードチェーンを食べ歩いてみました。一人旅派の皆さんや、食事は安く済ませたいという方もご一読を!
今回ナビは、上海の主要繁華街なら必ず見かける中国系ファストフードチェーン4店を周りました。一般的なシステムは、席に着く前にレジで注文してお金を払い、レシートを店員に渡して席で待つというもの。ほとんどのお店がレジカウンターの後ろのボードにメニューと値段を表示しているため、指差しでの注文ができないのです。この点は、旅行者的には厳しいですよね。でも、「地元の人が食べてるものを食べたい」「観光客は行かない店に行きたい」と意気込んで来たならば、筆談でぜひ挑戦を!
お昼時など混み合う時間帯は、どの店舗でも基本的に相席になります。イヤな顔はせず、詰めてあげるのがルール。また、店員さんはお客さんの座った席を確認しない場合もあるので、「この料理は誰の?」「◯番はどこ?」など聞かれる場合も。要語学力&積極的な意思表示です。
食べ終わったらトレーや食器は戻さずにそのまま帰ってOK。マクドナルドやスターバックスも、上海では基本的にお客さんは片付けなくていいのです。このサービス、日本にも導入してくれないかなー。では、さっそくお店を紹介して行きましょう。

オープン15周年を迎えた「永和大王」

よくある場所:オフィス街の裏路地、ローカル系デパート地下の食堂街
メニュー:小龍包などの点心以外にも麺料理、セットメニューが充実
特徴:豆乳と揚げパンが有名で、朝ご飯はここで食べるという地元の人も多い

なんとなくケンタッキーのおじさんのパクリ的ロゴが印象的だった(今は変わっています)「永和大王」。長年庶民派朝ご飯のお店という印象でしたが、最近になって「豆乳と揚げパンだけではありません」というキャッチコピーとともにメニューも増えてきました。主要オフィスビルの近くに店舗を構えていることもあり、お昼時は行列ができます。
牛肉粉絲湯(9元)  牛肉入り春雨スープ。中華系ファストフード店の定番メニューですが、カレー味のスープが多い中こちらはしょう油味。

牛肉粉絲湯(9元)  牛肉入り春雨スープ。中華系ファストフード店の定番メニューですが、カレー味のスープが多い中こちらはしょう油味。

水晶小龍(12元)  一人で食べるのにぴったりの6個入り。やや大ぶりで中にはスープがたっぷり入っています。皮がちょっと破けやすいのが難。

水晶小龍(12元)  一人で食べるのにぴったりの6個入り。やや大ぶりで中にはスープがたっぷり入っています。皮がちょっと破けやすいのが難。

ブルース・リー(?)のロゴでお馴染み「真功夫」

よくある場所:若者向けショッピングモール内
メニュー:蒸し料理のセットメニュー
特徴:健康志向のファストフード、味付けも比較的あっさり

現在店舗数がどんどん増えている蒸し料理専門のチェーン店。最近上海に来たことのある方なら、どこかで一度はこのブルース・リーのロゴを見ているハズ。蒸したご飯やスープは一般食堂にもひけをとらない味で、烏骨鶏などヘルシーな食材も使用しています。マクドナルドなどと同様にカウンターでトレーを受け取る形式なので、一人でも気軽に利用できますよ。
蒜香辣骨飯(24.5元)  ニンニク風味のピリ辛スペアリブと蒸しレタス、ご飯、烏骨鶏のスープのセット。バランスも栄養も申し分ない(?)セットメニュー。

蒜香辣骨飯(24.5元)  ニンニク風味のピリ辛スペアリブと蒸しレタス、ご飯、烏骨鶏のスープのセット。バランスも栄養も申し分ない(?)セットメニュー。

氷豆浆(5元)  冷たい豆乳。やや甘めだけど、コーラよりは体にいいハズ。カップにもしっかりブルース・リーのマークが入ってます。

氷豆浆(5元)  冷たい豆乳。やや甘めだけど、コーラよりは体にいいハズ。カップにもしっかりブルース・リーのマークが入ってます。

点心と定食が充実の「心一代」

よくある場所:住宅街の路上
メニュー:点心と台湾風おかずのセット
特徴:比較的新しいチェーンなので店舗がきれい。デリバリーもしてくれる

中華ファストフードチェーンとしては新参者だけど、豆乳、揚げパン、ワンタンなどの王道メニューがひととおり味わえます。魯肉飯などの台湾風ご飯から四川風の辛口料理まで、ご飯のつくセットメニューも豊富。テイクアウトも待たずにでき、デリバリーも可能。店内が清潔で明るく深夜まで営業しているので、「読書に行く」という常連もいるんですよ。
川香麻辣鶏飯(16元)  辛口の鶏肉炒め。飲み物なしでは食べられないかも。ファストフードにしては、かなり本格的な四川料理です。

川香麻辣鶏飯(16元)  辛口の鶏肉炒め。飲み物なしでは食べられないかも。ファストフードにしては、かなり本格的な四川料理です。

台式小餛飩(6元)  小腹が空いたときや、ダイエット時にぴったりなワンタン。がっつり食べたいときは、スープとしてご飯ものにつけてもOK。

台式小餛飩(6元)  小腹が空いたときや、ダイエット時にぴったりなワンタン。がっつり食べたいときは、スープとしてご飯ものにつけてもOK。

水餃子を思い切り食べるなら「大娘水餃」

よくある場所:昔ながらの商店街、観光地
メニュー:水餃子、冷菜、セットメニュー
特徴:常州発の水餃子専門店のチェーン

おばさんの顔のマークでお馴染みの水餃子専門店。南京東路、徐家匯などの主要エリアをカバーしており、中国の地方から上海見物にやってきた観光客にも人気。ローカル色が非常に濃く、レジも押すな押すなの行列になるため、ちょっぴり覚悟が必要だけど味はバツグン。水餃子好きにはたまらないお店。
水餃子各種(1両5元〜)  1両は6個のこと。一人前はだいたい2両です。くにゅっとした包み方、もちもちした食感の薄皮が特徴。つけダレのラー油がまたおいしいんです。

水餃子各種(1両5元〜)  1両は6個のこと。一人前はだいたい2両です。くにゅっとした包み方、もちもちした食感の薄皮が特徴。つけダレのラー油がまたおいしいんです。

牛肉粉絲湯(9元)  定番の牛肉粉絲湯は、あっさり牛骨スープと弾力のある春雨がこちらの特徴。オーダー時に香菜を入れるかどうか聞いてくれます。

牛肉粉絲湯(9元)  定番の牛肉粉絲湯は、あっさり牛骨スープと弾力のある春雨がこちらの特徴。オーダー時に香菜を入れるかどうか聞いてくれます。

いかがでしたか?ナビも、日本からやってきた友人をこれらのファストフード店に連れて行ったことはないし、「特にオススメ!」「すごくおいしい!」というワケでもありません。せっかく上海に来たのだから、本場の名物を食べてほしいなと思っています。でも、ローカルファストフード店はいちばん簡単に地元の人に紛れ込むことができる場所。日本人目線でサービスうんぬんを言う隙も与えてくれない、真の上海を見ることができます。街歩きの途中で飲み物だけオーダーすることも可能。地元の人たちに混ざって、同じ目線で人間観察をするのも楽しいですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-10-14

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