地元で人気のあの小吃から、街はずれの隠れ家食堂まで! 小籠包だけじゃない南翔グルメの世界にご案内♪
こんにちは、上海ナビです。
旅の楽しみといえばなんといってもその土地の名物を食べ歩くこと! 街ぶらを楽しみながらの食べ歩きは、お店の人との交流も楽しめるし、旅をより思い出深いものにしてくれますよね。今日ナビが出かけたのは地下鉄で行ける水郷「南翔老街」。そう、上海でいちばん有名な南翔小籠(小籠包)発祥の地です。いったいどんな名物料理や小吃のお店があるのか、早速ご紹介して行きましょう。
南翔老街の食べ物チェック!
小籠包の街です
南翔といえば小籠包の街。ナビも一度食べ歩いたことがあるのですが、今日の目標はそれ以外のグルメを探すこと! でも、やみくもに歩きまわっても本当にいいお店は探せないと思ったナビ。事前に南翔出身の知人や、南翔をじっくり取材したことのある地元メディアの方に聞いてみることにしました。
すると、意外や真っ先に名前が出てきたのは草頭餅と大湯圓なる食べ物。小籠包なら「吾介小龍館」というお店が地元の人イチ押しなのだそう。観光客には知られていない名店なのだとか。早速探しに行ってみることにしました!
南南(ナンナン)ちゃんと翔翔(シャンシャン)ちゃん
「古猗園」周辺で小籠包メインの旅を考えている方はこちらの記事をどうぞ! 最近はこんな小籠包ゆるキャラも登場。名前は南南と翔翔だそうです。
※駅前開発前の記事のため、駅周囲の景観、バス停まわりなどかなりの変化があります。
南翔老街への行き方、街の様子が知りたい方はこちらの記事をどうぞ!
食べ歩きに出発!
蒸篭からの湯気が路地に漂います
まずは実際にどんな食べ物屋さんがあるのかを見てみました。小籠包発祥の地だけあって、やっぱり小籠包の専門店が多い! どこの店先からも蒸篭を蒸す湯気が上がっています。
ナビが訪れたのはちょうど旧正月の連休中でした。休日だったせいもあって、人気店はどこも大混雑。これ、お昼時じゃないんですよ。午後3時ごろなのです。
食べ歩きを楽しんでいる人もいっぱい。できるだけ手ぶらで、小銭を持って出かけましょう。
水郷全体をざっと歩いてみたナビ。こんな小吃が売られていました。が、この辺は上海近郊の水郷の定番メニューですね。
お土産に持って帰れるご当地グルメも。
草頭餅に挑戦!
こんな旗が目印
「南翔老街」のメインストリート・人民街で「草頭餅」と書かれたのぼりを発見。短い通り沿いに2軒ありました。ナビが立ち寄ったのは人民街22号のお店。店名は書かれていませんでした。
中がもちもち! 香ばしくて美味!
早速買ってみましたよ。見た目からして脂っぽいかな、甘いのかなと想像していましたが、予想外のおいしさにびっくり。実はナビ、ローカルすぎる味がニガテなんですが、これは大ヒット。日本人好みの味です。表面はカリッとした食感で中はもちもち。味は青のりに似た香ばしさ。磯辺揚げの中身をやわらかいお餅にした感じでしょうか。一つ3元でした。ここまで食べにくる価値のある名物です! 日本の縁日とかで売ったらヒットしそうだな〜。
大湯圓に挑戦!
目印はやっぱり旗
実は最近、七宝など上海周辺の各水郷でもちょっとしたブームになっている大湯圓(餡入りのお餅をゆでた軽食)。いくつか食べ歩いたことのあるナビですが、南翔老街にも何軒か専門店があるよう。そのなかでも人だかりが大きかったのは「老街湯團」。素朴な店構えで、小さなレジの中に調理場があるというユニークな作り。お店は満員電車のような混み方でした。
2個で4元です!
湯圓は一個から買うことができます。ナビはひき肉餡を二つ注文(4元)。レジでお金を渡し、湯圓を受け取って席に着くシステムでした。とろとろのやわらかいお餅と、肉汁たっぷりのひき肉餡は感動のおいしさ。寒い日だったので、この二つだけでほかほかに温まることができました。小籠包や生煎(焼き小籠包)に比べてマイナーな湯圓ですが、食べたことがないという方は「南翔老街」で湯圓デビューしましょう。
「吾介小籠館」を探す
この看板がなかったらたどりつけないかも
最後に向かったのは、南翔出身の地元通に「ここに行かないと意味がない」と言わしめる小籠包屋さん。教えてもらった住所を片手に水郷内をうろうろしたのですが、歩を進めるほどに観光客が少なくなってくるんです。「本当にこの方向でいいの?」と不安になりつつ人民街をさらに進むと、完全に観光地から抜けきった古い住宅街にこんな案内板が! →
矢印どおりに進むと、ありました! 渋いたたずまいがなんとも言えません。
レトロな店内。常連さんで満席でした
「観光客はほとんど来ない」という前評判どおり、店内は地元の中高年でいっぱい。店員のおじいちゃんが「麺食べるの? 小籠包? 一籠は20個だけど、20個食べられる? じゃ、10個のほうでいいね?」など、かわいらしく聞いてきてくれます。席に座って店内を見まわすと、テーブルも椅子もそのまま骨董品として売れそうな感じ。古い家屋に手を入れずにそのまま食堂にしているようです。
注文が入ってから蒸すのか、運ばれてくるまでかなり時間がかかりましたが、味は納得のおいしさ。10個で15元でした。台湾風、香港風など、薄皮でオシャレな小籠包が主流になりつつある上海ですが、ナビはやっぱりこんな田舎っぽい小籠包が上海らしいなあと思います。
いかがでしたか? 食べてみたい小吃はあったでしょうか。南翔は小籠包発祥の地だというプライドがあるからか、小さなお店も屋台の人も、ほかのエリアにはないこだわりのようなものを感じたナビ。まだまだ隠れた名店があるのかもしれません。皆さんも「南翔老街」で、おいしいもの探しに挑戦してみませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-03-14