楽しい上海旅行にするための「10の心得」

会話不要の交流術!? その話題はタブーじゃない!? 初めての短期旅行でも上海人に一目置かれるコツをナビが伝授!

こんにちは、上海ナビです。
外国人だったらその土地の常識やタブーは知らなくて当たり前ですよね。でも、知っていれば現地の人との距離が縮まるのは間違いありません。日本に来た外国人を見て、私たちが「ちょっと行動が微妙」「なんか浮いてるよね」と思うのと同じように、上海では日本人旅行者もそう思われているのかもしれません。そんな感覚の隙間を埋めて、上海人と自然に交流できるようになるコツをナビが独自にまとめてみました。

心得一:自分が答えられることを質問しよう

冬に出てくると産地が気になるのはわかるけど。でも、そこまで知りたい疑問?

冬に出てくると産地が気になるのはわかるけど。でも、そこまで知りたい疑問?

よく友達の日本人を案内するという上海人の知人が言っていました。「日本人の質問って、いつもちょっと困るんです」。そういえばナビも、日本から来た友人や家族に毎回聞かれる質問があるのですが、ぶっちゃけ、答えようがない! 「じゃ、日本はどうなの?」と聞き返すと、答えられなかったりするんですよね。日本人が上海人によくする質問、逆に皆さんが聞かれたら答えられますか?

○ 「上海人の平均月収は?」(では、東京都民の平均月収はいくらでしょうか)
○ 「このスイカ、どこで採れたの?」(上海料理店では決まって食後に出るスイカ。なぜか日本人旅行者の皆さんは産地が気になるようです。東京のレストランで出てくるフルーツの産地を皆さんは答えられますか?)
○ 「あの人たちって、普段どんな仕事してるの?」(道で偶然見かけた人について聞かれたそう。知らない人の職業について答えられたら超能力者です)

心得二:いろいろなことをどんどん話してみよう

「テレサ・テンって、中国では聴いちゃいけないんでしょ?」「毛沢東について中国人にはあまり言わないほうがいいんでしょ?」「このニュースは中国では報道されていないんでしょ?」など、「ど、どこでそんな情報を!?」と思うことを日本人旅行者の皆さんから聞くことがあります。日本人は中国人に対してタブーな話題がたくさんあると思いがち。ぜひそれらの疑問について、上海人に聞いてみてください。きっと拍子抜けするほど明るく笑って話してくれますよ。
上海人は、日本人以上に外国人との交流に慣れています

上海人は、日本人以上に外国人との交流に慣れています

中国でも世界各国のニュースサイトは閲覧できますし、微博(中国版ツイッター)ではさまざまな話題がガンガン飛び交っています。上海は外国人もたくさん住んでいますし、現地に伝わらない情報なんてありません。なぜか日本のマスコミは「中国では報道されていない」「報道規制がある」というワードを使いたがりますが、中国に不利なニュースであってもリアルタイムで伝わっています。伝わりきってから数日後に削除されることはありますけどね〜(笑)。

心得三:片付けなくていい

ナビが「上海って便利〜♪」と思うことの一つは、ファストフード店でトレーを片付けなくていいこと。日本では、店員さんが「そのままでいいですよ」とは言いつつも片付けなくてはいけないという暗黙のルールがありますが、上海は食べ後を置きっぱなしで店を出ていいんです。日本人的に「お店の人に悪くない?」と思いがちですが、上海には片付けるためのスタッフがちゃんといるんです。彼らの仕事を取ってはいけません。
片付けなくていい店は、マクドナルド、ケンタッキー、スターバックス、ミスド、バーガーキング、サブウェイなどなど。ほとんどのファストフード店、チェーン系カフェでOKです。
ファストフード店、チェーン系カフェは、食べ後を置いたまま帰りましょう ファストフード店、チェーン系カフェは、食べ後を置いたまま帰りましょう ファストフード店、チェーン系カフェは、食べ後を置いたまま帰りましょう

ファストフード店、チェーン系カフェは、食べ後を置いたまま帰りましょう

心得四:自分の酒量を把握しておこう

そういえば、泥酔している上海人ってあまり見かけません

そういえば、泥酔している上海人ってあまり見かけません

ナビの友達に日系企業で働く上海人OLが何人かいるのですが、お酒で泥酔したり豹変したりする日本人の上司たちをかなり観察しています(笑)。「日本人ってストレスがたまってるんだね〜」と苦笑する彼女たち。では、「中国人のおじさんたちは酔わないの?」と聞くと、顔が真っ赤になってる人はいるけど人格が変わったり吐いたりする人はいないとの答え。みんな、ハメをはずしていると思わせて自分でセーブしているのです。確かに、バーでも泥酔した人は見かけません。

でも、上海では食事の席で「干杯(一気飲み)」が普通に行われます。しかも、食事中何回も……。弱い方は必ず飲む前に「飲めない!」と自己申告しましょう。ナビがよく使う手は、ひと口で飲める量だけ常にコップに残しておくこと。「干杯!」と言われたらそのひと口分を一気飲みし、食事中はお茶を飲んでおきます。すると、乾杯時に「飲み干してる感」が伝わり、「飲んでないんじゃないの?」とからまれることもありません。上海人は個々でみんな酔っぱらわずに楽しめる工夫をしています。

心得五:気持ちよくおごられよう

女子同士でも、どちらかが相手におごります

女子同士でも、どちらかが相手におごります

上海人の友達と遊びに行ったり買い物に行ったりすると、自分より年下の女の子が「アイス食べる?」「水要る?」などといってアイスやらペットボトルの水を買ってきてくれることがあります。最初はナビも「え!? お金、払うよ」と思いましたが、基本的にスルーでOK。素直に「ありがと〜」とおごられちゃいましょう。その分のお返しとか、見返りを考える上海人もいません。きっと彼女も普段いろんな友達におごられてるんです。

最近はAA制(割り勘)も普及してきましたが、上海では誘った人、招待した人、誕生日の人が食事をおごるという文化があります。何かにつけて素直におごられ続けているナビですが、その分の見返りがどうとか、次はあなたが払えだとか言われたことはありません。日本人的には悪いと思いがちですし、「日本だったら1円単位で割り勘してるのに!」という方もいるかもしれません。でも上海では、ごちそうしたいという気持ちには素直に応えてみましょう。

心得六:取り皿は骨と殻入れ

お茶碗はお皿の上に置いたまま食事します。お皿は、ティーセットのソーサーのようなものと考えて

お茶碗はお皿の上に置いたまま食事します。お皿は、ティーセットのソーサーのようなものと考えて

上海在住の日本人でも知らない人が多いのですが、ローカルな中華料理店でテーブルにつくと、箸、箸置き、取り皿、お茶碗の4点セットが配られます。日本の中華料理店では、取り皿はおかずを取って食べるためのお皿で、お茶碗はスープを取り分けるときに使うもの。でも上海では、取り皿は魚や鶏肉の骨、エビやカニの殻など、食べかすを置くもの。おかずはお茶碗に取って食べます。これを知っていると地元の人に一目置かれますよ。

心得七:ペットの写真を撮ってあげよう

下町の市場や八百屋さんなどと言葉を交わさずに親しくなれる方法が上海にはあります。それは、彼らのペットの写真を撮ってあげること。上海のおじちゃんおばちゃんたちは、自分のペットの写真を撮られることが大好きです。「ほら、ちゃんとレンズを見なさい!」と犬や猫に言い聞かせたり、「どんなふうに撮れた?」など、言葉が通じなくてもわかるような交流ができたりします。定番は「気に入ったのなら一匹あげるよ」というジョーク。普通の住人と交流すると、旅ってすごくうれしい気分になりますよね。
上海人と仲良くなるには、動物に橋渡ししてもらうのがいちばん 上海人と仲良くなるには、動物に橋渡ししてもらうのがいちばん 上海人と仲良くなるには、動物に橋渡ししてもらうのがいちばん

上海人と仲良くなるには、動物に橋渡ししてもらうのがいちばん

心得八:タバコを交換しよう

禁煙の高速鉄道。愛煙家たちは停車駅ごとにホームに走り出ます

禁煙の高速鉄道。愛煙家たちは停車駅ごとにホームに走り出ます

もう一つ、上海人と言葉を使わずに交流する方法があります。それはタバコの交換。愛煙家の皆さんにしかできないことなのですが、上海人同士の友達付き合いを見ていると、日常でいつも自分のタバコを相手のタバコと一本ずつ交換しているのに気づくハズ。これを試せばすぐ仲良くなれます。喫煙所で試してみて。また、タバコを吸わなそうな女性にも、間が空いたときに「一本どう?」と自分のタバコを勧めてみましょう。拒否しつつも相手はうれしい気分になってくれているはずです。

心得九:子どもにやさしく

電車内や店内で大騒ぎする子どもが少ないのは、みんなが面倒を見ているからかも

電車内や店内で大騒ぎする子どもが少ないのは、みんなが面倒を見ているからかも

日本では、レストランなどで子どもたちが駆け回って遊んでいると「親は何をやってるの!?」なんて思うことがありますが、上海では店員さんが見ていてくれるためこういうことは皆無。地下鉄で子どもを抱っこしたお母さんがいればみんなすぐ席を譲りますし、職場にお父さんが子どもを連れてきても、飲み会に子どもを連れてきても嫌な顔をする人はいません。日本人は子どもがいると迷惑そうな顔をする人が多いですが、上海では冷たい人だと思われるかもしれません。

心得十:どこでも値切れるわけではない

値切れるのは市場とこんなお土産屋さんのみ

値切れるのは市場とこんなお土産屋さんのみ

上海でお店をやっているナビの友達が言っていました。「値切ってくるのって、だいたい外国人なんだよね」と。上海でのショッピングというと「値切ることが醍醐味!」のように紹介したガイドブックが多いのですが、実際に値切れるのは市場や土産物の路面店、骨董店だけ。個人経営の雑貨店、スーパー、デパートなどでは、上海人も値切ったりしません。「値切れなかった」「ぼられた」などと考えて後味の悪い旅にしないためにも、物価や相場を知ってから値段交渉をすることも大事。

いかがでしたか? 意外と知らなかった文化もあったのではないでしょうか。いちばん大事なのは、「逆の立場だったら」を考えることかもしれません。皆さんも、最初に接した上海人を見て「上海人ってこうなんだ」と思いますよね。上海人も、皆さんを見て「日本人ってこうなんだ〜」と思っています。楽しい旅行にするコツは、その辺にヒントがありそうですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-11-22

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