あの路地裏の迷宮はまだまだ進化中! 今年も変わった人気散策スポットの今をご紹介!
こんにちは、上海ナビです。
上海の路地裏の雰囲気に浸りながら食事やお買い物が楽しめる「田子坊」。ショップの入れ替わりも激しく、行くたびに新しいお店がオープンしているとあって、このエリアの散策を楽しみに上海へ行くというリピーターさんも多いのでは? 新しくできたお店のジャンル、店頭に並んでいるものなどで上海の流行もわかっちゃう田子坊ですが、2013年はいったいどんなふうに変化しているのでしょうか。2011年版、2012年版の記事と読み比べてから出かけるのもオススメです!
2013年オープンのお店をチェック(5月下旬現在)!
お店の人に「いつオープンしたんですか?」と聞いてみたら、「今日の午後ですよ」なんていう回答も。その分、元々そこにあったお店は移転したか閉店しているわけです。いかにお店の入れ替わりが早いかわかりますよね。こんなお店がオープンしていました。
ナビ注目の新店はこちら! 晴れた休日に行くと満員電車のように超混み合っているショップ「Candy Lab」です。その名のとおりキャンディの専門店なのですが、1階の工房でキャンディ作りを見学できて、しかも職人さんがイケメン(?)ぞろい! ラボをイメージしたビーカーや試験管みたいなパッケージも大人気に。中国人は結婚式の引き出物に飴を配る習慣がありますが、ブライダル用にオーダーもできるのだそう。今年のオープン以降、上海人女子の心をわしづかみにしています。
最近、街角にイタリア人経営の本格的なイタリアンレストランが増加している上海ですが、田子坊にも今年話題店がオープンしました。巨鹿路で人気を得ていた「Il Bambino」の支店です。肉料理や魚料理とワインをゆっくり味わえるコースがお勧め。田子坊らしく、螺旋階段と中二階のあるこじんまりしたインテリアも素敵です。サービスのパンもおいしかった〜。ゆっくり静かに食事できる貴重なお店です。
おうちみたいな店構え
|
|
こじんまりしたリストランテです
|
「TAIKANG TERRASSE」篇2011年ごろから「いつグランドオープンするのかな〜」と見守ってきたナビですが、敷地内の盛り上がりはいま一つ? 撤退してしまう店舗やまだ入居していない空き物件が多く、まだ正直「お勧め!」といえる状態ではありません。
そんななか、2階の片隅にオープンしていたのがお茶カフェ「hillbilliy tea」。アメリカからやってきたチェーンの上海店だそうで、紅茶やチャイなどのお茶メニューが豊富でした。シンプルでオシャレなインテリアやカトラリーも素敵。思わずぼんやり長居してしまったナビですが、店員さんはどんどんお茶のお湯を注ぎ足しに来てくれました。個人的に通いたくなってしまったお店です。ブランチメニューもありましたよ。
内装がシンプルでオシャレ
|
|
チャイを頼むとこんなセットが運ばれてきます
|
「田子坊」内ブーム 【2013年版】
ここ1年で増えたお店、人気が出たものを見てみましょう。
1、小資(プチブル)女子向けショップ
地元サイトで田子坊の人気店を調べると、ツートップに君臨しているのは香水とアロマの「氣味圖書館」と、カフェレストラン「閣楼上的餐廳」。どちらも日本人向けの媒体にはあんまり紹介されていないお店です。観光地といえど、やっぱり田子坊のメインターゲットは地元の20〜30代なのです。
「氣味圖書館」は、「ジントニック」「キュウリ」「ピンクレモネード」など、ユニークなネーミングの香水が大人気。日本人的にも、普段香水をつけないナビでも、ちょっと心が躍ってしまいました。お店の構造的に1階だけ見て帰ってしまう人が多いようですが、ぜひ2階の売場を見てみて下さい。好きな香りが見つかるかもです。
カフェレストラン「閣楼上的餐廳」は、小資女子が好きな要素をぎゅっと詰め込んだようなお店。手作り感あるインテリアと、路面店ではない隠れた感じ。店内にはオーナーが飼う猫がいて、最近のステータス、ベルギービールが種類豊富なのです。料理は正直、「上海人が家庭で作る洋食ってこうなんだろうな」と思う味でしたが、雰囲気を味わうにはもってこいの場所ですよ。
これぞ小資好みのインテリア
|
|
ベルギービールは上海人に大人気
|
2、最近増えたお土産
ざっと歩いてよく目にとまるようになったのは皮製品のお店。ブレスレット、お財布、ノートなど、お店ごとにいろいろなものが売られています。大量生産品ではなく手作りであることをアピールするお店や、バラ売りのオリジナルポストカードを店先に置くお店も増えた感じ。
3、 ヨーグルト少し前まで田子坊内で行列ができていたヨーグルトの専門店「寶珠奶酪」が、田子坊最寄りのショッピングモール「日月光中心広場」内に移転。現在はモール内に2店舗を展開しています。田子坊内にもヨーグルト専門店やヨーグルトを売りにしたカフェが増加。夏場はフローズンヨーグルトを片手に散策するのが2013年風!?
2013年のホットな話題
確かに店舗は1階に集中。上の階はどうなっているのでしょうか
1、「田子坊」内に泊まれるかも!?2013年4月ごろ、田子坊のゲストハウス化計画があるという現地ニュースが話題になりました。田子坊は、2〜3階建ての長屋のような古民家がずらりと並ぶエリア。でも、1階の物件は店舗物件として需要があるのに2階以降の部屋に借り手がなく、空いたままになっている場所が多いのだそう。この空間を生かすためのプロジェクトとして話が持ち上がったようです。いつになるかはまだ決定していないようですが、楽しみな話題ですね。
敷地内にトイレ地図が増えました
2、実は人気がなかった「田子坊」2013年3月、上海市旅行局などが実施したアンケートにて、田子坊が3A級観光地部門の満足度最下位になったそうです。中国国内からの旅行者を対象にしたアンケートでしたが、「人が多すぎる!」「スリに遭った!」「トイレがない」などの苦情が多かったよう。改善策として、各店のトイレ無料開放が検討されているほか、旅行者が気軽に相談できるサービスカウンターが作られました。地図なども増えた気がします。
レストラン街が大人気のモールが隣接
3、「日月光中心広場」は上海トップのグルメモール!?レストラン街やフードコートを充実させたデパート、ショッピングモールが増加中の上海。そんななか、「田子坊」最寄り駅に直結する「日月光中心広場」の人気は別格のようです。率直な口コミが多く、どんな小さなお店も網羅している地元飲食店評価サイト「大衆点評網(www.dianping.com)」はナビもよく利用しているのですが、検索の上位にくるのはいつも「日月光」の文字。人気店がぎっしり詰まったモールなんです。
変わっていない風景も
日々進化中ではあるものの、古き良き上海の姿も残っているのが田子坊のいいところ。頭上の洗濯物も自由に歩く猫たちもまだまだ健在です。
いかがでしたか? 田子坊は上海のほかの観光地とは異なり、旅行者だけでなく上海に住んでいる人たちの普段の生活にも溶け込んでいる場所です。それは、行くたびに新しいものを見せてくれる場所だからかもしれません。皆さんも上海人や在住外国人に混じって、素敵なレストランやショップ探しを楽しんでみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。
関連タグ:
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-06-13