年配の両親との上海旅行をもっと楽しく! 安心、おトク、喜んでもらえる旅プランを考えよう。
こんにちは、上海ナビです。
上海は海外のほかの都市に比べて中高年以上の高齢旅行者が多いようです。定年後に短期留学をしている人もいますし、ツアー客も年配の方が多いかも。でも、高齢の自分の親を連れて行くとなると、あれこれ心配なこともありますよね。ということで今回は、年配の両親を連れての上海旅行を想定したお勧めスポット、注意点などを大調査。読めばきっと喜んでもらえる旅をプレゼントできますよ♪
小さな子ども連れの親子旅はこの記事をご覧下さい。
50代前後の若い両親との旅ならこの記事を!
出発前に知っておこう!
ご両親が抱いている中国のイメージと実際の上海は違うかも。まずは以下を教えてあげて。
<上海がお勧めの理由>まずは何といっても近いこと。日本の多くの地方空港から直行便が就航しているので、わざわざ成田や関空へ出向かなくてもOKです。そして、上海料理は醤油ベースの甘辛風味が基本。年配日本人の口にあいます。日本と文化が近く、書道、漢詩、骨董、水墨画などが趣味なら心ゆくまで楽しめるはず。さらに、お年寄りが元気で活発な街なので、同年代のパワーに感銘を受ける人も多いよう。地下鉄で席を譲るなど、高齢者を大切にする文化も日本より徹底されています。
街を見渡したときの平均年齢が日本よりも若いです
<上海はここに注意>真夏は暑さ、真冬は寒さが非常に厳しいので体調管理に注意を。道路の段差、階段が多い場所、大回りに歩かなければならない場所が多いので、足に不安がある方は無理をしないほうがいいかも。また、上海は日本よりも街全体がとても若いです。ショッピングモール、飲食店などはほとんど若者向け。街にも若者があふれています。温浴施設やマッサージ店などでも高齢のお客さんをほとんど見かけないので、やや気後れさせてしまうかもしれません。
若者向けのお店がほとんどです
<過去、ナビが年配旅行者から聞いた疑問&不満>○
「高島屋って言っても、私が着られるような服は売ってないのね」→上海のデパートは総じて若者向け。地元の年配者はデパートではなく近所の衣料品店で服を買うよう。LLなどの大きいサイズも少なく、年配者向けの質のいい肌着もあまり手に入りません。
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「ホテルに寝間着がなくてびっくりした」→意外と見落とすのがこの問題。浴衣があって当たり前と思っている方が多いので、パジャマや部屋着を持って行くようアドバイスを。
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「水じゃなくてお湯なの!? 熱くて薬が飲めないわ〜」→食事の前後に薬を飲む必要がある場合、飲食店に「水」を頼むと熱湯が出て来ることが……。お店に頼らず、ペットボトルの水を持ち歩いた方がいいかもしれません。
「オークラ・ガーデンホテル上海」は日本らしくてオーソドックス
<出発前に予約を>○
ホテル高齢の両親を泊めるなら安心できるホテルがいちばん。イチ押しは日本語が通じる「オークラ・ガーデンホテル上海」です。朝食を和食レストランで食べられるのもポイントかも。以下、日本語OK、違和感なく浴室を使える(ガラス張りじゃない、バスタブが深い、バスタブ外で体を洗える)、安心感とホスピタリティがあることなどを考えてお勧めホテルを選んでみました。
家族みんなで移動できるワゴンタイプも
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交通疲れさせたくない場合はチャーター車の予約を。地下鉄は駅構内の階段や地下コンコースの移動が長く、バスは案内する側に土地勘が必要です。タクシーは便利なのですが、後部座席の乗り降りに時間がかかると運転手が急かしてくることが。日本人の年配旅行者に慣れた運転手が安全運転で対応してくれるチャーター車は、やっぱり利用価値が高いと思います。
連れて行くならここ! お勧めスポットリスト
上海観光をするなら、外灘、豫園商城などはもうチェックしているはず。そんな定番の場所にプラスしたい、年配の方に喜んでもらえそうなスポットをピックアップしてみました。
<公園>元気な同年代と交流できるのが公園。旅先で地元の人と交流できたらうれしいですよね。上海の公園は定年した人たちが音楽やスポーツなどの趣味の仲間と集う場。知らない人も受け入れてくれる雰囲気があります(もちろん眺めるだけでもOK)。元気に体操したり、歌を歌っている人に年齢を聞くと、「90歳だよ!」などと返されることもあってびっくりします。行くならぜひ早朝〜午前中に。
ナビのお勧めは7〜8月のハス
また、上海の公園はフラワーイベントが多く開催されます。早春は梅、春は桜、藤、ツツジ、ボタン、初夏はバラ、夏はハス、秋は菊など、大規模なイベントを開催することも。地元のお花好き、写真好きの中高年にも大人気です。
<高齢者割引があるスポット>
日本同様、上海の観光スポットもシニア割引があります。外国人旅行者ももちろん割引価格で入場OK。年齢によって無料の場合もあります。チケット窓口でパスポートを提示してください。
上海動物園は70歳以上無料!
以下、一例です(2015年7月現在の価格)。
環球金融中心展望台:一般180元→60歳以上120元
上海野生動物園:一般130元→60歳以上117元、70歳以上65元
上海動物園:一般40元→60歳以上36元、70歳以上無料
上海自然博物館:一般30元→70歳以上無料
上海植物園:一般15元→60歳以上12元、70歳以上無料
外灘観光トンネル:一般50元(片道)→70歳以上25元(片道)
路地裏を歩いてみよう
<懐かしさを感じられる場所>普段、年配の旅行者にナビがいちばん言われること、聞かれることは、「今の上海はもう魅力ないね」「昔中国旅行したときは、物価がすごく安くて古い街並も残っていたけど、今はもう全然違うんでしょ」「高層ビルばかりで、昔来たときの面影はないなあ」など。中国に懐かしさを求める方が多いようなのです。そんなときに連れて行きたいのはここ。古い街並を見つつ、無理のない距離を歩ける場所を選んでみました。
昔ながらの上海を感じるなら老舗めぐり、歴史スポットめぐりもお勧めです。
<趣味を楽しむ>
数ある海外旅行先のなかで中国を選ぶ年配の方は、中国語、書道、水墨画など、中国に関する趣味を持っている人が多い気がします。本場で実践&本場で道具を手に入れるなら、こんな場所へ行ってみるのはいかがでしょう。
試飲しながら店員さんとしゃべってみよう
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中国語会話を楽しむお勧めはお茶市場。試飲(無料です)をしながらの雑談に応じてくれるおおらかな店員さんが多いので、「無料で座って1時間実践会話」も可能。ただしほとんどのお店が日本語NGです。中国語だけで通じるかどうか頑張ってみて。
日本語ができて、雑談に応じてくれる中国人の店員さんがいるお店ならこちらがお勧め。長居する場合はちょこっとお買い物してあげてください。
南京東路の老舗文具店
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本場で書道、水墨画グッズを買うイチ押しは「朵雲軒」。地元の画家も道具を買いにくる老舗で、4階は中国画の名品を展示するギャラリーになっています。半紙、筆、印鑑など、土産物店のものとは一線を画すクオリティのものが手に入ります。
書道、特に筆や墨にこだわりがある方は「周虎臣曹素功墨庄」へ。400年の歴史を持つ墨の名店です。篆刻に興味がある方、印鑑を作ってみたい方は「上海西泠印社」へ。どちらもプロの書道家、画家が通う通好みのお店です。
この記事も参考に
出発前に教えてあげたいことはほかにも。ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。また、意外に上海に詳しい年配の方も多いので、ガイドブック未掲載の場所なども連れて行ったら喜ばれるかも!?
いかがでしたか? 連れて行きたい場所は見つかったでしょうか。上海はお年寄りが元気な街です。また、日本人居住者が多いので、日本人経営のお店や日本人医師のいる病院もほかの都市に比べて多いのも安心ポイント。「中国はちょっと……」というご両親も、来れば上海のイメージは変わるはずです。近くて安心な上海旅行、親子旅にはぴったりですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-08-20