上海で気軽に海外フェス! 地元音楽ファンといっしょに各国アーティストのライブを楽しもう!
こんにちは、上海ナビです。
ここ数年、上海は空前の音楽フェスブーム。普段お祭り的なイベントが少ないからか、開催されるたびに大注目が集まります。上海で開催されるフェスの魅力といえば、ナビ的には海外アーティストのライブと同時に地元上海で人気のミュージシャンを知ることができる点。音楽を楽しみながら上海の若い子たちを観察することもできます。ということで今回は、海外初開催となったサマーソニック2017の会場レポを交えつつ、上海の音楽フェスの楽しみ方をご紹介したいと思います♪
上海の音楽フェス基礎知識
☆シーズンと主なイベント
日本のフェスは夏休みシーズンに集中しますが、上海のフェスシーズンは5月、9月、10月。主なフェスをまとめてみました。
※イベント名、冠スポンサーなどは変わることがあります。
<5月>
超級草苺音楽節(ストロベリー・ミュージックフェスティバル)DJ Crush、THE STAR CLUB、Charli XCX、KSHMRなどのデジタル音楽系から、SNH48などの現地アイドル系まで出演。
<8月>
夏日超音速(サマーソニック上海)2017年初開催。日本、欧米のアーティストが上海に集結。
上海朋克音楽節(パンクフェス)ライブハウス「育音堂」で開催される地元パンクバンドのためのフェス(開催しない年もあります)。
<9月>
混凝草音楽節(コンクリート&グラス・ミュージックフェスティバル)2016年にはSEKAI NO OWARI、2017年にはRADWIMPSが参加。毎年日本の旬のアーティストが登場。
百威風暴電音節(バドワイザー・ストーム)上海以外の都市でも開催されるツアー形式のデジタル音楽フェス。10月開催の年もあります。
上海超世代音楽節(ウルトラミュージックフェスティバル)2017年初開催。欧米で活躍するDJが集結します。
天地世界音楽節(ワールドミュージックフェスタ)アジア、中東、アフリカなどのミュージシャンが出演。市内の公園で開催されます。
<10月>
簡単生活節(シンプルデイ)台湾、香港など中華系のミュージシャンがメイン。2016年には赤西仁が参加。
水郷音楽節手作り感満点のほっこり系音楽フェス。2010年ごろから上海郊外の水郷「朱家角」で開催されています。
上海爵士節(上海ジャズフェスティバル)上海を代表する音楽フェスの一つ。ジャズ、ボサノバ、フュージョン系の大御所アーティストが各国から参加します。
ほかにも、毎年7月開催のクラシック音楽のフェス「MISA」や、フロリダから上陸した「ライフ・イン・カラー」、アニソンに特化したイベントなども。その年だけ開催の単発イベントも含めると、かなりの開催数になります。「今月の上海」でもその都度告知しているので、チェックしてみてください。
大麦の実店舗
☆
チケット入手法ほかのイベント系の記事でもご紹介していますが、日本でチケットを予約する場合はチケット予約サイトに英語で国際電話するのが確実です。滞在予定のホテルフロントに郵送してもらい代引きで受け取る、上海到着後にチケットセンターの実店舗に出向いて受け取るなどの方法があります。詳しくは電話でお問い合わせを。わかりやすいチケットサイトは「大麦」です。
大麦(英語版) https://en.damai.cn 国際電話 86-10-10103721
大麦実店舗 上海市寧海東路200号申鑫大厦1階(地下鉄8号線「大世界」駅から徒歩5分)
受付時間9:00〜18:00 ※購入、受け取り時にパスポートが必要です。
☆主な会場
上海市内のフェス会場は、基本的にどこも地下鉄で行くことができます。ここ数年、代表的なフェスの会場になっている施設はこちら。
※当日券がある場合もあります。ダフ屋からは絶対に買わないでください。
それでは、上海のフェス会場は実際どんな感じなのか見に行ってみましょう〜。
2017サマーソニック上海に行ってきました!
2017年に海外初の上海での開催となったサマーソニックに潜入。日本との違いや上海ならではの楽しみ方をまとめてみました。
※そのほかのフェスでも参考になるような情報に絞ってまとめました。
☆会場の様子
まずは入場。日本から遊びに来た人からは、「チケットがただの紙。リストバンドじゃなくて残念」という声がありました。このチケットを各所で見せやすいよう携帯しなければならないのがちょっと不便かも。
ゲートでは荷物検査があります。危険物、ペットボトル、過度な大きさの横断幕やメッセージボードなどは持っては入れません。飲み物は水筒ならOKとのこと。中身が危険物かどうか調べるため、係員の前で一口飲む必要があります。
空港の検査とほぼ同じ
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爆発物探知犬。暑い中お疲れ気味
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会場内はこんな感じ。大型看板、無料パンフ、専用アプリで会場マップとタイムスケジュールを確認できます。今回のステージは3カ所でした。メインステージの敷地内に入場するときのみ、入り口でチケットの提示が必要でした。
スタンダードは微信と支付宝
☆
日本との違い
<現金とカードが使えない!>もしかしたらこれが日本人旅行者の皆さんにとって最重要事項かもですが、会場内の飲食店やグッズ販売ブースではほぼ現金とカードが使えませんでした! 上海のキャッシュレス化は2016年以降たびたびお伝えしていますが、釣り銭不足、盗難などの問題が起こりやすいフェスの屋台は既に完全キャッシュレス化! 飲食やショッピングには中国のスマホ決済が必要になります。
試しにアサヒの生ビールの屋台で、「中国のスマホを持っていない外国人はどうすればよいでしょうか」と聞いてみたところ、「その場合はキャッシュです」とのことでした。でも、釣り銭がなさそう〜。SIMフリースマホを持っていない方、ガラケー派の方は、50元札、10元札、5元札、1元硬化をたっぷり用意してお出かけを。スマホ決済を試したい方は以下の記事を。あと、写真、買い物、同行者とはぐれたときの連絡と、かなりスマホを使うので、モバイルバッテリーも持って行きましょう。
<客層が若い!>これも日本と違う点かも。会場をざっと見まわした感じでは、警備員を含めても平均年齢は25歳くらい!? 欧米人と日本人の参加者が平均年齢をぐっと上げている感じでした。上海では、音楽フェスはまだまだ「若者だけの文化」なのかも。
大盛り上がり!
全体的な若さもあるかもですが、お客さんのノリがスゴイ! 恥ずかしがりが少なくて、まわりの目を気にしない人が多いので、演奏とともに大ハジけしてしまう人が多数。ロックバンドやアイドルよりもDJ系の海外アーティストの出演が多いのも、踊りたい上海人たちのニーズに応えているのかもしれません。
☆グッズとグルメ
まずはグッズから。サマーソニックのロゴグッズや出演アーティストのグッズが手に入ります。今回は日本発のイベントだったため、雪肌精の日焼け止めクリームや小林製薬の冷えピタなど、スポンサー企業の試供品も配られていました。
いろんなビールメーカーが生ビール屋台をだしています
食べ物系屋台はこんな感じ。冷たい生ビールのブースが充実していて、お酒好きのナビには天国でした。食べ物は、最近上海にもよく出張している台湾の士林夜市が協力しているよう。ローカルフードが揃っているほか、上海市内の日本料理店もブースを出していました。予算は1品30元〜。
現地でのお役立ち情報
この記事を読んでいるということは、皆さん日本でもフェスを楽しんでいるはず。タオル、敷物などの持ち物はここで書くまでもないと思いますので、以下上海ならではの便利情報記事をまとめました。タクシーやチャーター車はフェスではほぼ使えないため、地下鉄の乗り方を予習しておきましょう。ほか、コンサート、イベントなどの雰囲気が分かる記事をまとめました。
いかがでしたか? 海外フェスの醍醐味は、異国の人といっしょに一つの音楽を楽しむこと。自分が大好きなアーティストが中国でも大人気だったりすると、中国との距離がぐっと縮まった気分になります。ぜひ皆さんも、まずは上海から海外フェスデビューしてみませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-09-07