2008年元宵節の灯会☆体験レポ!(豫園)

お正月の締めくくり「元宵節」。伝統行事の灯篭祭りを見に、豫園商城へ行ってきました!(千秋)

こんにちは、チアキです!
旧正月の最後の締めくくり 「元宵節」 は、中国の伝統行事のひとつ。各地で灯会(灯篭祭り)が開かれ、爆竹を鳴らしたり、湯圓(お団子)を食べる慣わしがあります。
在中暦7年にもなる私ですが、実は今までちゃんとお祝いしたことがなかったこの元宵節。せっかく中国にいるんだから、今年はちゃんと満喫してみよう~!ということで、私の過ごした 2008年の元宵節 をリポートしたいと思います!
■上海の「元宵節」は、やっぱり豫園でしょ!
元宵節とは、初十五(旧正月の15日目)の節句。上海市内および近郊では、豫園、金山の楓?古鎮、南翔の古猗園 などで、灯篭祭りが行われます。 中でも市内中心にありアクセスが便利なのは、定番観光スポットでもある「豫園商城」。

【豫園・元宵灯会】
開催日: 2008年2月20日(初十四)午後5時~、21日(初十五)午後2時~
入場料: 20日 大人30元/子供20元、21日 大人50元/子供30元
※ 開催中は、豫園商城の外側通路が封鎖され、入場にはチケット購入が必要。
※ 封鎖後は、チケット売り場のある北側の通路より入場可能。

元宵節、昼間

この日は午後2時からチケット制になると聞いて、まず封鎖前の様子を見物に。豫園の周辺は道が混んでるからと、途中の 「河南中路」でタクシーを降ろされちゃいました。地図を持っててよかったー!
紫華路 ~ 侯家路 ~ 沉香閣路 という、今まで通ったことのない超ローカルストリートを抜けて行ったのですが、途中に玩具市場があったりしてなかなか面白い!
等身大のクマのぬいぐるみと、バイクでタンデムしているおじさんを目撃。
「沉香閣路」 には、アンティーク、爆竹、お土産物のお店が並び、観光地らしくなってきました。前方に見える大きな 「薬局」 の文字が書かれた建物は、もう豫園商城です。
豫園商城の中は、すでに週末級の混み具合。
中央の池にかかる九曲橋は、旧正月の三が日と同様、人が詰め寄せて押し合いへし合い。昼間でこれなら、いったい夜はどうなることやら。
電池式の灯篭のオモチャが、いたるところで売られてました。干支のネズミだけでなく、キティちゃんやウルトラマンなどキャラクターものもあり。
豫園商城は、実演販売をのぞくのも楽しみのひとつ!
こちらは指で墨絵を描く 「指掌画」 の名人。筆はいっさい使わず、指先だけで濃淡を表現するんですって。スゴイ技ですよね!お値段は、小さい額に入ったものが80元~。
ガラス瓶の内側に筆を入れて描く 「内絵」、こんな若い職人さんもいるんですね。どうやって書くのか見ていたら、なんと筆の先が直角に曲がってました!
フタつきの小瓶は、昔はかぎ煙草入れとして使われていたんですよ。今は装飾品として人気で、アンティークだと高価なものもあるらしいです。
人込みにもまれながら歩いてちょっと疲れたので、「南翔饅頭店」で休憩。1階のテイクアウトは橋のたもとまでの長~い行列、2階(食券制)もかなり混んでいる様子。
私は3階の右側フロアがお気に入り。ローカルな雰囲気もありながら2階より落ち着いて食事ができるし、ガラスの向こうで小籠包を包んでいる様子も見られるんですよ。
この日はなぜかこのフロアだけ空いていて、イスに座って並んで5分以内にテーブルに案内されました。これまでで最短記録かも!
席でオーダーして待つこと数分、できたてホヤホヤ 「蟹肉小籠包」 (6個入り22元)の登場!南翔の小籠包はよく鼎泰豊と比較されるけど、南翔は大陸らしくワイルド、鼎泰豊は台湾系の上品な味で、私はどちらも大好き。ココで食べると江南スタイルの建物の雰囲気がより美味しく感じさせてくれる気がして、豫園を訪れるたびに寄ってしまいます。いつもは大好物の 「蝦球」 (エビのすり身団子フライ、1個6元)も必ず頼むんだけど、揚げるのに少し時間がかかることがあるので今日は断念!
さっき蝦球を食べ損ねたせいか、なんとなく物足りないなぁ~と、南翔饅頭店の並びの小吃(シャオチー)コーナーを物色。あ、私の大好物 「臭豆腐 チョウドウフ」 がある~!
ここは、横の窓口で食べたいモノの名前と個数を言って食券を先に買い、売り場で食券と小吃を引き換えるシステム。臭豆腐は、「辣 ラー」(辛い)か 「甜 ティエン」(甘い)のタレをかけてもらいます。おばちゃん、辛いほうでお願いね!揚げてる時はすごいニオイだけど、食べると厚揚げみたいで美味しい~♪

灯謎にチャレンジ!


では、ここでみなさん、灯謎(灯篭に描かれたなぞなぞ)を解いてみましょう!
ちなみに私は、たった1問しか答えられませんでした・・・。
<問題 1.> 
夫人外出 (答えは漢字1文字)
<br><問題 2.> 
男生太多=男が多すぎる (答えは漢字1文字)

<問題 1.>  夫人外出 (答えは漢字1文字)
<問題 2.>  男生太多=男が多すぎる (答えは漢字1文字)

<問題 3> 
一年四季是春天=1年四季を通じて春 (答えは都市の名前)

<問題 3>  一年四季是春天=1年四季を通じて春 (答えは都市の名前)

中国語がわかる方は、以下のなぞなぞにもチャレンジしてみてくださいね!

午後2時5分前になると、「封城(封鎖)するので、これから入場される方は券を購入してください」 というアナウンスが聞こえてきました。暗くなってからまた来ることにして、ここはいったん撤収です。

元宵節当日、夜の様子

さて、いよいよ楽しみにしていた夜の灯篭見物にやってきました! 午後5時半で、すでに建物のライトアップや灯篭飾りが点灯。場外は、昼間よりもさらにたくさんの人でにぎわっています。
商城北側の 「福佑商廈」 付近には、花火や灯篭のオモチャの売り子があちこちにいました。
チケット売り場と入場口は 「福祐路」 にあります。
夜はチケットを買うのに並ぶかも、と思って昼間のうちに購入しておいたのですが、この時間帯ならその心配は無用だったみたいですね。
ゲートを通って場内へ。時間が早いせいか、中は昼間より確実に空いていました。まだ午後6時ですが、晩ご飯の早い中国なので、すでに食事を済ませて見物に来ている人もいそうな感じ。家族連れや友達同士でぶらぶら歩きながら見物しています。
灯りの点された灯篭がたくさん吊り下げられている様子は、とても幻想的。中心の筒型の部分が、回転するようになっているんですね。これぞ、走馬灯!
オモチャの灯篭を買っている人が多かったです。シャボン玉バージョンもありました。これは小さい子供へのお土産にいいかも?
上海では、お祭りというと警察官がたくさん出動するのがお決まり。この日も、場内外で大勢の警察官がパトロールしていました。
場外への出口はいくつかあり、普段は開放されている細い横道を通ります。緑の看板が目印。そういえば入場の時、チケットは見てチェックするだけで破られたりはしなかったので、再入場も可能なのかもしれません。
6時半頃には、場外は見物客であふれかえってました! でもこれでもまだ少ないほうで、ピークは夜8時頃なんだとか。翌日の新聞によれば、昨年の35万人を上回る40万人が見物に訪れたそうですよ。

灯篭見物を終えて。。。

中国では元宵節にも、家族で集まって食事をする習慣があるんですよ。
外食する人が多いので、夕方から道路は大混雑。豫園付近でお客が降りて空車になったタクシーも、乗車拒否する運転手が多かったです。彼らも早く家に帰って、家族とゴハンを食べたかったのかな?
私も豫園見物の後、友人宅で一家団欒の席にお呼ばれしました。築100年以上という老上海の風情たっぷりの家屋で、上海人のお母さんの手作り料理を食べるという初めての経験に大感激! メニューは海蜇头(クラゲ)、白斬鶏(蒸し鶏)、むき蝦の炒め物、セロリと豚肉の炒め物、腐竹(中国湯葉)の炒め煮、紅焼蹄膀(ブタもも肉の醤油煮)などなど。
どのお料理もとっても美味しかったけど、一番気に入ったのが初めて食べた 「芦蒿 ルーハオ」 というシャキシャキした野菜の炒め物。この野菜は南京が本場なんだそう。 「煙薫肉」 の旨みが、ルーハオの微かな苦味とマッチして絶妙♪ ぜひ作り方を教わりたい!
最後にお父さんが作ってくれた湯圓をいただきました! 黒ゴマや小豆の餡が入ったお団子が、ゆで汁に浮かんでいます。
お団子だけ食べている私に、お母さんが 「ゆで汁も飲まなきゃダメよ、消化が悪くなるからね。」 周りでうなずく、家族一同。え~本当? 今まで自宅で冷凍の湯圓をゆでて食べる時、いつもスープなしで食べてたけど?! どうやら中国ではそれが常識のようです。

灯篭やライトアップを見て、なぞなぞを解いて、美味しい上海家庭料理も味わえて、中国情緒たっぷりの2008年・元宵節でした!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-02-25

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