文廟(ウェンミャオ)を散策しました!

女子中高生とアキバ系男子が集う異色の下町をぐるり。上海っ子の流行が分かる街「文廟」を散歩しました。

こんにちは、上海ナビです。どこの都市でも、若者が集まる街って活気がありますよね。でも、「話題の場所=若者に人気」とは限らないと思いませんか? 東京でも、六本木や丸の内が話題のエリアにはなっていますが、本当に地元の中高生が集まっているのは中央線沿線の小さな街だったりしますよね。上海でも、新天地や南京西路では地元の学生はあまり見かけません。
そこで今日は、上海でも有数の「地元の中高生」に会える街「文廟」をご紹介します。でも、ガイドブックには「古本市が出る場所」、「儒教寺院があるところ」などと紹介されていますよね。確かにそうなのですが、その説明だけ読んで「興味がない」って思う方がいるのはあまりにもったいないと思う街なのです。

場所は地下鉄8号線「老西門」駅エリア。「文廟」の入口は、豫園エリアをぐるりと一周する「中華路」と、「方斜支路」の交差点にあります。駅からは徒歩8分ほど。
その交差点に、「文廟」の門があります。道の名前もそのままの「文廟路」。道路側に表示も出ているのですぐ分かります。
今日は、この「文廟」の周りをぐるっと一周してみました。門をくぐって文廟路を東へ歩き、「曹市弄」を左折します。道路標識にモップが干してある、そんなゆるい街並をひたすら歩きます。

舞妓さんでも出てきそうな名前の道「夢花街」に着いたら左折します。そのままずっと西へと歩くと、先ほどのスタート地点「中華路」に到着。お店を見ながら歩いて約40分のお散歩コースです。

〜古き良き上海が見える文化街〜

では、さっそく街を見て行きましょう。元は「文廟」を中心とした儒教と学問の道だったこの界隈。今もこの中心地「文廟」には多くの観光客が訪れています。入場料は10元。お寺巡りが好きな方ならぜひ訪れたいスポットです。
手前には、渋い店主がきりもりする記念切手専門店がありました。京劇や少数民族の絵柄など、中国らしいデザインの記念切手はおみやげにもぴったり。
と、ここまでがガイドブックの説明を見てイメージする「文廟」の姿ではないでしょうか。

〜女子中高生とオタク男子の街〜

では、ここからは文廟のもうひとつの顔を重点的にご紹介して行きましょう。
中国には今、「90後(ジウリンホウ)」というひとつの流行語があります。文字通り、1990年以降に生まれたティーンの中国人のこと。彼らが発信する流行は、今の上海でいちばん新しい流行であると言えます。そんな彼らが週末ごとに集まって来るのがここ「文廟」。なぜかというと、安くてかわいい雑貨屋さんがいっぱいあるからです。
韓国でのブームが上海に飛び火したクロスステッチキーホルダー。自分で作る楽しさが受けています。

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女の子ならみんな大好き! キラキラのシールたち。デコ電(携帯電話に貼るラメシール)も流行ってるんですよ。

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コテ。通学バッグにこんな身だしなみグッズを入れているのは日本の女子高生だけじゃありません!

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なぜかいたるところで売っていたアルパカ(?)のぬいぐるみ。流行ってるんでしょうか。アルパカブーム到来!?

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中国で大ヒット中のアニメ「喜羊羊与灰太郎」のキャラクター。「90後」はみーんなこのアニメを見て育っています。このぬいぐるみを持っていれば、彼らの仲間に入れるかも。

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女子の必需品・鏡。上海人の女の子は、なぜかブタとカエルのキャラクターが好き。意外とパンダって人気ないんですよね。

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ブロマイドではありません。最近定番となった交通カードに貼るシールです。皆さんもお気に入りの1枚を交通カードに貼ってみては? カスタマイズできるだけでなく、防犯にも役立つんですよ。みんなと同じカードだと、タクシーなどでの支払い時に空のカードにすり替えられるという事例もあるのです。

〜男子たちの砦には独特な空気が……〜

文廟のもうひとつの目玉はアキバ系グッズのお店。華やかな女の子向け雑貨店のそばに、こんなお店があったりします。これらがちゃんと共存しているところは上海ならでは。
では、さっそくお店の中を見てみましょう。

ガラスケースの中に萌え系フィギュアがずらり! しかも600元以上するものも! ガラスに貼り付いて眺めている男子多数。ガンプラもいっぱいありました。 ガラスケースの中に萌え系フィギュアがずらり! しかも600元以上するものも! ガラスに貼り付いて眺めている男子多数。ガンプラもいっぱいありました。

ガラスケースの中に萌え系フィギュアがずらり! しかも600元以上するものも! ガラスに貼り付いて眺めている男子多数。ガンプラもいっぱいありました。

バンダイが上海に輸入している「らき☆すた」のガチャガチャ。日本の値段は300円と書いてありますが、こちらでは1回24元。日本より高いんです!

バンダイが上海に輸入している「らき☆すた」のガチャガチャ。日本の値段は300円と書いてありますが、こちらでは1回24元。日本より高いんです!

「萌え」という感覚は世界共通なのですね。日本で流行っているアニメは、同時進行で上海でも流行っている模様。

「萌え」という感覚は世界共通なのですね。日本で流行っているアニメは、同時進行で上海でも流行っている模様。

キャラクターの等身大抱き枕の広告。……ご紹介するのは、この辺までにしておきましょう。ただし、これらは海賊版ではないので掘り出し物があったとしても日本より安いということはありません。

〜本の虫が集う書籍市場〜

「夢花街」まで歩くと、本屋さんのにおいが街中に漂う一角があります。ここは、市内の雑誌スタンドや書店が本を仕入れにくる本市場。
子ども向けの本、料理本、地図、ガイドブックなど、中国語がわからなくても楽しめそうな本もいっぱい。卸売り価格で手に入ります。日系ファッション誌の中国語版も。
やっと、「本と学問の街」と呼ぶにふさわしい光景に出会えました。
最後に、「曹市弄」と「夢花街」で見つけた庶民の暮らしをパチリ。彼らの暮らしぶりを見るだけでも、歩く価値のある界隈です。
いかがでしたか? ナビはよく旅行者の方に、「ここは東京でいうとどこ?」と聞かれることがあります。「文廟」は、ちょっと前の原宿のようでもあるし、秋葉原や中野のようでもあって、お寺のある下町の雰囲気は谷中のよう。でも、本屋さんがいっぱいあるから神保町かな……などといろいろ考えたのですが、やっぱり文廟は文廟。だって東京にはこんな街、ないですよね。東京には例えようのない個性的なエリアがまだまだいっぱいある上海。皆さんも、自分好みのお散歩エリアを見つけてみて下さい。以上、上海ナビがお伝えしました。

その他情報

行き方:地下鉄8号線「老西門」駅を出て「復興東路」を東に進み、「中華路」に出たら右折します。「方斜支路」に出ると左手に文廟の門が見えます。徒歩8分。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-06-29

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